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社会・教育

ガラパゴス化の事例・具体例をわかりやすく解説【日本は残すべき?】

2021年3月12日

ガラパゴス化とは、他の地域と隔絶した環境下でモノ(人間、商品、文化、制度)が進化すると、世界の主流派から取り残されたモノになり、それは外部のモノとの関係で競争や接続に弱いということ。

ガラパゴス諸島と日本の位置

ガラパゴス化は、他の地域と隔絶した環境で進化したために独自の生態系ができたガラパゴス諸島(エクアドル領)が由来です。

日本のガラパゴス商品の典型はいわゆるガラケー(ガラパゴス・ケータイ)でしょう。ガラケーのおサイフケータイ機能や赤外線通信は日本独自のモノなんです。

ガラケーにはよいところもありますが、世界の主流はとっくの昔にスマートフォンになったため日本メーカーのスマホ進出は遅れをとってしまいました。ガラパゴス商品は外部との競争や接続に弱いのです。

日本市場は人口が1.3億人ほどいるようにそれなりの規模があって企業は国内だけでも稼げるため、企業の海外進出は遅れやすい。

このページではWikipediaのガラパゴス解説とはあまり重複しない日本のガラパゴス的なビジネスと文化について記していきます。

日本のガラパゴス化の事例・具体例

私が思うガラパゴス化の事例は以下のとおり。よいものもあれば悪いものもあります。

  • 新卒一括採用
  • 外国人技能実習制度
  • パチンコ店がそこら中にある
  • 宿泊施設でのサイン
  • ソーシャルゲームのガチャ課金
  • 新聞の定期購読率
  • 記者クラブ
  • 株主優待
  • 銃規制
  • お薬
  • 文字が3種類もある
  • ハンコ文化
  • 学生の4月入学
  • 大学エリートの定義
  • 元号
  • 多機能トイレ
  • のぼり旗
  • 海藻類が苦手
  • 将棋の持ち駒
  • 宗教が多神教
  • すぐに謝る

日本のガラパゴス化したモノに関して「日本は世界の主流派に合わせよう」という考えと「日本は独自の商品や制度を生かしておこう」という考えがあります。

経済効率を重視するのであれば世界の主流に合わせるべきですが、日本の独自性にもいいところはあるでしょう。これは時代背景と関連してケースバイケースで対処すべきです。

ここから先は、ビジネス系と法制度系と文化系に分けてそれぞれのガラパゴスを簡単に紹介していきます。

※韓国と台湾は昔、日本国だったように日本と似ているところが結構あります。これはガラパゴスの例外。

ビジネス系のガラパゴス

まずはビジネス系のガラパゴスの代表格である新卒一括採用から見ていきましょう。

新卒一括採用は横並びの象徴

海外では学卒者は自分なりに専門的なスキルをつけながらインターンや転職を繰り返すことが主流になっているため、年度ごとの入社式は基本的にありません。

一方、日本企業は新規学卒者を一括採用することが主流です。新規学卒予定者はそこからこぼれないように在学中に就職活動に勤しみます。

日本企業は年度ごとに一括採用するため年度の最初に入社式を設けているのです。

20世紀では日本の新卒採用はうまくいっていましたが、これからの時代は海外の主流に合わせた方がいいと思います。

日本の新卒一括採用は専門性に欠けるからです。

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大人の大学入学

日本の大学・大学院は18~20代前半の人が学ぶ機関という色彩が強いでしょう。

しかし、欧米の大学・大学院は社会人入学の中年も結構います。

エリートの定義

日本でエリートといえば東大や京大の学部生・学部卒業生が典型的です。

日本の有名大学は学部の入学試験はそれなりに難しい一方で、大学卒業と院入試はそこまで難しくありませんし院への進学率は高くありません。

しかし、海外では大学の卒業はそれなりに難しく、さらに修士や博士の資格をもっていてこそエリートと考える風潮があります。

※日本の学生は学部入学前はよく勉強するものの、入学後はあまり勉強しないというのもよく指摘されます。

※中国や韓国の一流大学も学部の入学試験が難しくて有名です。これは科挙(中国古来の役人登用試験)の伝統をくんでいる説があります。

技能実習制度(制度改正へ)

普通、外国人が働く場合は就労ビザをとって働きます(=外国人労働者)。

しかし、日本の技能実習制度は外国人を労働者ではなく実習生と見なして安く雇うような制度です。

これは企業経営にとってはコストが安くなりますが、実習生としては労働者の権利がまともに認められませんから、実習生は失踪や犯罪が相次いだのでした。

技能実習制度は普通の日本人労働者の賃金を抑える要因の一つにもなっています。

技能実習制度は国内外から評判が悪いため昨今ではさすがに制度改正される方向ですが、きちんと改正されるんでしょうかね。

パチンコ店がそこら中にある

世界各地にギャンブルができる施設はいろいろあります。

ギャンブルは人々の息抜きとして必要ではありますが、害も大きいため各国政府はギャンブル施設の営業を特定地域でのみ認めるのが普通。

しかし、日本特有のギャンブルであるパチンコ店は都市部なら駅前に、地方・田舎なら幹線道路沿いにあります。

要するに日本のパチンコ店は普段の生活から身近なところにたくさんあるのです。あなたの住んでいるエリアの近くにもあるのでは?

学校や福祉施設の近くには立地してはいけないという風営法の規制もありますが、それでも大きな問題でしょう。

日本のパチンコやパチスロは実質的にはギャンブル(=賭博)ですが、法的には遊戯(=賭博ではない)と見なされています。

具体的には「パチンコやパチスロの出玉⇒現金」という直接的な換金は禁止で、「パチンコやパチスロの出玉⇒特殊景品⇒現金」という換金は一応合法です(=三店方式)。

特殊景品とは少量の貴金属が埋め込まれたプラスチックケースのこと。

特殊景品は物理的には大した価値はなく、もっぱらパチンコの出玉を現金に換える際の橋渡し役にしかなっていません。

こんな変な換金システムがまかり通っているのは警察利権のせいです。

ちなみに昔、韓国にはパチンコ店がたくさんあったのですが、中毒者が続出して社会問題になったため早期に全廃しました。一部の韓国人は日本に渡って打っているそうです。

最近では台湾の一部でパチンコが盛り上がっていますが、この先も続くかは?です。

日本人のパチンコ好きは古来のおみくじと結びつける説もある。

ソーシャルゲームのガチャ課金は賭博か

世界各地にゲームの類はたくさんあります。

しかし、日本のソシャゲの課金ガチャは海外では賭博と見なされやすく「クールジャパン」という感じでは見られていません。

ちょっとした課金ならいいですが、庶民が数年間で何百万円もガチャ課金するのはどうかと思います。

パチンコ店の多さといい、日本人はギャンブル好きなのかも。

宿泊施設でのサイン

日本の宿泊施設はネットで予約すると、その時点でその宿泊施設に個人情報も伝わっているはずですが、チェックイン時も同じ情報を手書きするようにもとめられます。

これは日本人からも外国人からも「面倒」と評判が悪いです。こんな面倒なやり方を温存しているのは、現代では日本くらいのものでしょう。

これが旅館業法のせいなら法改正をもとめたいものです。

飲食店での食券システムはコミュ障向け装置?

たとえば牛丼で有名な松屋に行くと、まずはテイクアウトか否か、牛丼は並盛か大盛りかなどを自販機で選択して紙製の食券をもらいます。

日本の飲食店ではありふれたこの食券システムは、海外ではほとんどありません。

まあ韓国や台湾だと一部にありますけどね。

多くの日本人は英語が苦手であり、英語として口頭でメニューの受け答えをすると聞き間違えやすいものですが、食券システムなら英語表記が正しい限りは間違えないでしょう。

トラブル防止や人件費の合理化にとって食券システムは優れているような気もします。

日本人は遺伝子レベルで欧米よりも恥ずかしがり屋の人が多いといわれています。

こういう場合、口頭による注文よりも食券システムのほうが注文しやすいでしょう。

まあ昨今ではタブレットによる注文も増えていますけどね。

ちなみに国際ロマンス詐欺について日本人被害者は、状況を第三者に相談するのを恥ずかしがって被害が拡大するパターンはよくあります。

新聞の定期購読率がやたら高かった

日本の家庭は新聞の定期購読率がすごく高いです。

現在ではさすがに急落しつつありますが、それでも読売新聞は発行部数がギネス世界一であることを誇っていました。

言語の母語話者数で見たら英語や中国語圏の新聞のほうが多そうですが、日本語圏のトップである読売新聞が世界一だったのです。

つまり、日本人はそれだけ新聞の定期購読率が異常なまでに高かったといえます。

この要因としては、教育水準と識字率の高さ、周りと合わせたがること(お隣さんが新聞をとるなら私もとる)、プロ野球や高校野球の人気との融合、新聞社は大手テレビ局や政府幹部と結託しているように既得権まみれであること、高齢者は活字を好む、などが影響しています。

記者クラブはやたら閉鎖的

記者クラブとは日本の大手マスコミがつくった団体のこと。各種の官公庁や経済団体にはその組織専門で情報を集めているマスコミ社員がいます。

早い話、記者クラブに加盟している大手マスコミの社員でないと官公庁や経済団体に取材しにくい構造になっているのです。これも大手マスコミが既得権を維持して部外者を排除したいから。

記者クラブの構造はかなり閉鎖的であり、また癒着事件をたびたびやらかしているため「廃止すべき」とよく批判されています。

「世界報道自由度ランキング」において日本の順位が先進国としては低い位置にあるのは記者クラブの閉鎖性が大きいといわれています。

新聞社とテレビ局とラジオが結託した関係性になっているのもガラパゴスの一種(=クロスオーナーシップ)。

株主優待より配当や株価が重要?

上場企業の株主になると、その中の一部の企業は配当金や優待品をくれます。この場合の優待品とは、その企業に関連する各種の割引券や飲食物、クオカードなど。

当然、そこには商品の選定や送料も含めて結構なコストがかかっています。

そのため、とくに外国人投資家は「優待にお金をかけるなら自社株買いをするか、配当金を上げろ」という声をあげています。

それで外国人投資家の買いが集まって株価が上がるのなら、私個人としてもやってほしいと思います。

株式は多くもっているほど優遇されるのが基本。しかし、優待は100株だけの所有だけでもらえる場合も結構あります(株式の保有数に比例しない場合が多い)。

そのため大口の投資家は「それでは不公平だから廃止して配当を少しでも上げろ」と言っています。

法律系のガラパゴス

次は法律系のガラパゴスについて。

銃規制が強い

みなさまご存知のように日本は銃の所持および使用がかなり厳しい国です。

これが世界トップクラスの治安のよさの一因につながっています。

これはよいタイプのガラパゴスでしょう。

ちなみにアメリカのようにみんなが銃をもっていると、自分だけ銃をもたないというのはかえって危険だというのが通説です。

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危ないお薬の生涯経験率が圧倒的に低い

薬の生涯経験率

出典:厚生労働省

日本は先進国の中で危ないお薬の生涯経験率が圧倒的に低い国です。アメリカやカナダでは一部の州で大麻が合法になっている州もあります。

途上国はお薬を買うだけの購買力が低いですし、信頼できる統計がないとはいえ、日本より高いのは間違いないでしょう。

日本は夜の歌舞伎町や道玄坂などに行かない限り、お薬はかなり縁遠いのです。

欧米のように薬物中毒者が銃をもったら危ないけど、日本でそれは起こりにくいな…。

ただし、精神疾患に関しては合法的な薬を処方しすぎだという声はありますけどね…。

3~5種類の文字を使いこなす:漢字との組み合わせがポイント

  1. ひらがな
  2. カタカナ
  3. 漢字
  4. アルファベット
  5. 算用数字

一般に日本語で使う文字の種類は3つですが、アルファベットや算用数字も足すと5種類もあります。

一つの言語でこれだけ多くの種類の文字を使うのは珍しいです。

とくに漢字は文字数がかなり多いうえに読み方や送り仮名も複雑ですから、外国人からよくも悪くも驚かれます。

ハンコ文化は廃れてきている

人間が書類を扱って確認したときには何らかの印を入れたいもの。

このときに使うのが印鑑(ハンコ)ですが、現代の日本以外では単なるサインや電子署名を使うのが主流になっています。

ビジネスや行政手続きにおいて「ハンコは面倒」と思った人も多いでしょう。

しかし、最近の日本ではネット通販の品を受け取るときにハンコが不要になるなど省略化の傾向を見せています。


お辞儀ハンコは珍しい風習ですね。

学生の4月入学

世界の主流は9月入学ですが、日本の学校は4月に入学が集中しています。

そのため世界の主流に合わせるべきという意見が強まっていますが、それを切り替えるタイミングにおいては入社式や入学試験がややこしくなります。

メリットとデメリットがいくつもあるため、なかなか判断が難しいところ。

元号は残すべきか

元号とは一定年代ごとにつける称号のこと。具体的には、令和、平成、昭和など。

日本の場合、元号は天皇の代替わりごとに改めると元号法で定められています。

元号はもともと中国で始まった制度でありアジア圏に広まりましたが、現代では使用が控えられています。

元号は皇帝(君主)とともに存置する制度であるため、君主制がなくなった国では元号も廃止されやすいからです。

また西暦と元号が併存しているとわかりにくいですし、コンピュータの情報処理もややこしくなります。

西暦に統一した方がわかりやすいですが、日本古来の伝統もまた価値がありますから元号の改廃は難しいところ。

ビジネス文書をつくるときに元号は面倒なんだよな。

文化系のガラパゴス

最後は文化系のガラパゴスについて見ていきましょう。

海藻類をよく食べる

ワカメは侵略的外来種ワースト100にも指定されているように海外では迷惑な存在と見なされています。

ほかにも外国人は海苔(のり)、ひじきといった海藻類をあまり食べない傾向があります。

韓国や台湾ではまあまあ食べられているんですけどね。

食糧問題を解決に近づけるには侵略的外来種を見直す必要があるかも。

のぼり旗

のぼり旗

お店の前にある上記のような縦長の旗は諸外国ではほとんど見られません。

海外では国旗は多いですが、商業用の旗はかなり少ないです。

自分の名前を一人称として使う

たとえば、佐藤花子、という日本人の子どもがいたとします。

そうすると、その子は自分のことを「花はね~」と言っているときがあります。

私が知っている限り外国語では基本的に人の名前は三人称か二人称として使うのであって、自分で自分の名前を一人称として使うのはかなり珍しいです。

これは日本人の中でも幼い女の子に多い使い方です。幼い印象が強い使い方のためか、成長するとそのような使い方はなくなっていく傾向にあります。

以前、ある有名な英語講師は「女子学生と話をしていたら、自分の名前を一人称として使っていて頭が混乱した」と言っていました。

英語で人の名前は基本的に三人称ですからね(目の前の人間に対しては二人称youを使う)。

個人宅の表札

一般に日本の個人宅は家主の苗字を入口付近に誇らしく掲げますが、欧米や中国ではプライバシー保護を優先して掲げたがりません。

これは日本のハンコ文化(ハンコは苗字)とつながりがあるようにも見えます。

WBC人気は異常

WBC(ワールドベースボールクラシック)は日本ではかなりの人気があります。

しかし、日本でのWBC人気は日本代表戦にばかり向いていますけどね。

アメリカはMLBがありますが、MLBのプレイヤーやアメリカ国民の多くはWBCに注目していないでしょう。

日本人はクラクション(ホーン)をあまり使わない

日本は人口密度が高くて他人に静かに配慮する文化のためか、人々は自動車のクラクションをあまり使いません。

いわゆる「サンキューハザード」も静かなる思いやり文化だといえます。

下手にクラクションをするとケンカになるため、平和主義の日本人としてはあまり使いたがらないのかも。

一方、海外の人は自動車のクラクションをよく使いますし、窓から顔と声を出してくることも結構あります。

日本人はたがいに黙っていても空気を読みますが、外国人は強く主張する傾向にあるのです。

おそらく外国人は「声や音に出して自分を強く主張しないと相手に伝わらないし、相手はそのとおりに動いてくれない」と考えているのでしょう。

東アジア圏以外では歩道を歩くアジア人を差別するために、とくに自動車の通行の邪魔になっていないのにクラクションを鳴らしてくる輩もいます。

日本人で外国人を差別するためだけにわざわざクラクションを鳴らす人はほとんどいないでしょう。

選挙カーは日本だけ(拡声器を使いながらの使用)

選挙カー

日本人はクラクションをあまり使わないのですが、選挙で候補者は車をうるさく使います。いわゆる選挙カーです。

どこの国にも政治活動を行う人はいますが、海外では戸別訪問や公共施設での集会が基本であって、街中で拡声器を使って下品に走り回る文化があるのは日本くらいでしょう。

あの手の連中は真昼の静かな住宅街にも入り込んで秩序をかき乱してきます。このせいで夜勤の人は眠れなくなったり、赤ちゃんは泣きだしてしまいます。

訪日外国人からも選挙カーは非常に評判が悪いように日本の恥部と化しています。

※私の学生時代は選挙カーのマネをして自分の名前を連呼することが罰ゲームになっていました。

※走行中の選挙カーは法的には自分の名前を連呼することしかできません。

ただし、高齢者の中にはむしろ「うちの地域にはなぜ選挙カーがまわってこないんだ」とクレームを出す人もいます。

ちなみに立候補者も選挙カーに害があるのは強く認識していますが、それでも選挙カーを使うのと使わないのとでは使うほうが集票効果があるため、現行法のもとでは使うしかないと言っていました。

若年層ほど選挙カーを嫌う傾向があるため、将来的には選挙カーは禁止されそうな気がしますけどね。

選挙カーは若者の投票率が低いことの一因になっているのかも。

大型車のボイスアラーム

大型車のボイスアラームとは、たとえば左折時に「左へ曲がります、ご注意ください」と流れるあの事故防止音声のこと。

これも日本人の優しさが具現化されたものでしょうか。

日本では後退時も「バックします、ご注意ください」と流れたりしますが、海外でこの手の音声は流れない傾向があります。

今後、自動車の自動運転の普及や日本の大型車メーカーによって海外にもボイスアラームが普及するのかもしれません。

トイレが多機能すぎ

日本の洋式トイレは機能の多さに関してはガラパゴス化しています。

具体的には、トルネード洗浄、ウォシュレット、音姫、温度が変わる便座、人感センサーでフタが自動で開くこと、オートパワー脱臭など多様な機能があるのです。

洋式トイレそのものを発明したのは欧米人ですが、日本人は洋式トイレを魔改造したといえます。

日本人は気にしすぎの傾向があるから音姫なんてのがある。

海外の散髪技量は低い場合が多い

日本の床屋(男性向け散髪)の技量水準はそれなりに高くて丁寧ですが、海外の床屋はあまり期待できない場合が多いです。

海外だと「男性の髪=短いのが当たり前」みたいに見なされて、坊主頭、角刈り、ツーブロック(フェードカット)のどれかにされてしまう場合が結構あります。たとえ写真を見せて「この通りに切って」と言ったとしても。

要するに、坊主頭、角刈り、ツーブロック以外の男性は海外では散髪を用心する必要があるのです。

日本の床屋ではシャンプーや顔そりなんかも丁寧にしてくれますが、海外のそれは荒かったり、顔そりはやってくれなかったりします(技量の低い人による顔そりは危ない)。

日本の床屋は切った髪が服に付着しないよう配慮することや、かゆいところ、途中や最後に「こんな感じでいいですか」みたいな確認もしてくれます。

日本の床屋が料金の割に仕事が丁寧なのは、飲食店の価格が安い割にうまいのと似ているな。
散髪営業は理容師免許(国家資格)が必須なことも影響しているかもしれない。

将棋の持ち駒

日本の将棋や欧米のチェスの源流はインドのチャトランガというゲームにあります。他にも中国のシャンチーや韓国のチャンギもチャトランガ系のゲームです。

しかし、船で日本に伝わった際に平べったい駒の方が倒れにくいため、将棋の駒は平べったくなったといわれています(シャンチーやチャンギも平たい駒)。

これに対してチェスは陸路で西欧に伝わったためか立体的な形をしておりデザインもおしゃれです。日本企業は現代の工業製品でも実用性重視、欧米企業はデザイン重視ですよね。

ただし、日本の将棋は他のチャトランガ系のゲームと違って持ち駒(捕虜)が使えるというルールがあります。

チェスでもそういった特別ルールはありますが、標準ルールとしては持ち駒は使えません。

欧米人は戦争に際して「異民族を滅ぼせ」みたいな徹底的な思考に陥りやすいですが、日本人は敵に対してそこまで徹底的な考え方はしません。

それが将棋の持ち駒ルールにつながったのかも。

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チャトランガ系のゲームは相手の王を追い詰めることを目的とするなど戦争っぽいです。

すぐに謝る

たとえば日本人同士がテニスの練習をやっていると、少し球がそれただけで「すいません」という言葉を発します。

相手に球をぶつけたとか、隣のコートに迷惑をかけたとかで謝るならわかりますが、本当に些細なことでも謝りまくります。

テニス以外の場面でも日本人はよく謝りますが、外国人はそこまで頻繁に謝りません。

外国人は日本人が頻繁に謝ることについて「日本人はとりあえず形式的にすぐに謝ることでその場を穏便に済ませたいのでは?」と考えているようです。

ちなみに日本の小売店の接客で末端の店員は「最初は自分に非がないとしても謝れ」と教わります。そのほうがクレーマー案件が深刻化しないからだそう。

謝りすぎると相手からなめられる、委縮して自信が出ないという意見もありますけどね…。

野球の投手がデッドボールをやらかしたときでも、日本とアメリカでは態度が違うよな。

宗教が多神教

日本の宗教は、おもに神道と仏教と儒教とアニミズム(精霊信仰)が混じった世界的に珍しいものです。

日本では一神教の神は八百万の神の中の一つと見られるなど、一神教が根付きにくい独特の風土が形成されています。

これは個人的にはかなり支持しています。

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ガラパゴスというほどではないが、世界の中では少数派いろいろ(左側が日本で、矢印の右側が海外)

  • 英語教育はリーディング重視海外の非英語圏ではスピーキング重視が多い
  • 勤務時間中のレジ店員はみんなずっと立っている海外ではレジ付近には椅子があって座りながらレジ対応することもしばしば
  • 街中でのポケットティッシュ配り
  • 大都市のタワーマンションは金持ちの象徴NYマンハッタン、シンガポール、香港などでは金持ちはタワマンに住むが、それ以外では金持ちは都心郊外の大きな一戸建てを好む
  • 旅客機のCAは女性のほうが明らかに多い海外拠点の航空会社では日本よりは男性の割合が高め
  • バッティングセンターがある海外では韓国やアメリカくらいにしかない
  • どんぶり料理やみそ汁椀のような深さがある食器は手に持ったまま食べる(犬食いは行儀がよくないとされる)食器を手にもったまま食べるのは行儀がよくないという文化圏が多い(とくに平たい皿の場合)(海外では深さのある食器は少ない)
  • 夜、女性が一人で出歩く危ない
  • 個人向け投資信託では運用担当者の氏名が非開示傾向(組織力を重視するし匿名文化)開示傾向
  • 男性の体型は少し細身が好まれやすい東アジア以外ではマッチョマンがモテる傾向
  • 日本の店員は胸元に名札をつけている場合が多い海外の店員はつけていない場合が多い
  • エ▲本が全国数万店のコンビニで堂々と売られている(修正あり)イスラム教圏でエ▲系の娯楽はかなり厳しい(欧米ではキオスク、その他アジアでは控えめに売られている)
  • 水道水が飲める店でペットボトル水を買うべき国は多い(見知らぬ他人から無料でもらうのは危ない)
  • 王宮、鉄道、駅、飛行機、船、港の類が撮影自由海外では禁止されていたりスパイ行為とみなされる場合あり
  • そのへんの犬に触る狂犬病が疑われる
  • 警察官を頼る偽警察官に騙される
  • 飲食店で現地の他人からおごってもらう睡眠薬を入れられる
  • 流しのタクシーに乗る白タク、誘拐、強盗などの可能性が高め
  • ヒッチハイクをする危険な国は結構あるし、そもそも違法の国もある
  • 街中で高級なバッグや貴金属を身につけて歩く海外でそれは狙われやすいから、わざと地味な格好をするのが定石
  • 後期高齢者への延命治療(日本は保険適用)医療水準の高い欧米では延命治療は倫理的・宗教的に行わない傾向にあるし(欧米人は虐待と見なすこともある)(韓国では規制がある)、それ以外の地域は医療水準が低いため延命治療以前の問題状態
  • 肥満の基準が厳しく、ややスリムな男性がかっこよく見られやすい海外では日本よりは少し太い体型が好まれやすい
  • あっち系の動画はモザイクありが基本海外ではモザイクなしが基本
  • 交通機関の定時運行率が高いヨーロッパの先進国でも鉄道は遅れやすい
  • 鉄道の駅アナウンスは過剰海外はアナウンスが少なめ
  • 都市部の鉄道は利益が出る海外で鉄道事業は利益が出にくい

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