日本は離島部をのぞくと鉄道が整備されているものです。
しかし、地域によって鉄道の充実度(本数や駅前の発展具合など)は大きく異なります。
そこでこのページでは日本のどこかに住むうえでの自家用車と鉄道のメリット・デメリット(長所・短所)を箇条書きにしました。
これらをご参考に自家用車を所有するか決めていただけたらと思います。
ちなみに筆者個人は鉄道支持派ですが、普通自動車運転免許をもっていますし、地方にも都会にも住んだことがあります。
鉄道と自家用車のメリット・デメリット
まずは自家用車のメリットを見ていきましょう。
自家用車のメリット
- 好きなタイミングで出かけられる
- 道路があるところなら好きな場所に出かけられる
- 迂回しやすい
- 運転自体に楽しみを見出せる場合がある
- 学校、駅、塾、病院、仕事先などへ家族を送迎する際に便利
- 公共交通機関よりもプライバシーが確保されている
- 地方は幹線道路を中心に街が成り立っている
- よくも悪くも急発進と急停止ができる
- 車内温度は自分の好みで調整できる
- 飲食や喫煙は自由(運転者は飲酒禁止)
- 服装や身体の清潔さに関して他人に気をつかわなくて済む(デメリットか?)
- 車内で音楽をかけるのも自由(車外にも聞こえる大音量だと煙たがられるが)
- 災害時に動ける避難場所として機能する場合がある(むしろ危ない場合もあり)
- 雨の日も濡れずに移動できる
- 公共交通機関よりも荷物を多く積むことができる(アウトドア系レジャーに便利)
- 複数名で高速道路を使って遠出するときには割安感がある
- 所有感がある
- 高級車や旧車の場合は所有自体を自慢できるし、プレミア価格がつく場合もある
- 自分なりにチューンアップできる(個性を表現できる)
自家用車のデメリット
次に自家用車のデメリットを確認しましょう。
- 運転が疲れる
- 運転には免許の取得と所持の必要あり
- 購入した後も、燃料、各種税金、保険、車検、免許更新、洗車、代行運転料、スタッドレスタイヤ、駐車場代といった費用がかかる
- 主要な乗り物(自動車、鉄道、飛行機、船)の中では死亡率が高い
- 主要な乗り物の中ではエネルギー効率が低い(環境負荷が大きい)
- 都会は運転しづらい環境にある(道路の狭さ、歩行者と自転車と信号の多さ、渋滞のひどさ、駐車場の見つかりにくさと料金の高さ)
- 踏切において鉄道との関係で優先されるのは鉄道(自動車は停止し、最悪の場合、開かずの踏切になる)
- 空いている駐車場を見つけてそこに停めるのが原則
- 大都会の月極駐車場代は1か月あたり5万円ほどかかるところもある
- サラリーマンの通勤手当が不明確だったり少なめだったりする
- 渋滞で出勤が遅れても遅延証明書は出ない
- 1人で乗車・運転しているときに何らかの発作が起きても助けを呼びにくい
- 故障やカギを車内に閉じ込めてしまったら自分で対応する必要あり
- 自動車と歩行者の間で事故が起きた場合、歩行者が法的に保護されがち
- ちょっとした自損事故でさえも修理代はそれなりにかかる
- 事故とはいわないまでも交通違反をしでかすと罰金を支払う必要がある
- 車両盗難や車上荒らしに遭う可能性あり
- 自家用車に頼りすぎると運動不足になりがち
鉄道のメリット
次に鉄道のメリットを見ていきましょう。
鉄道のメリット
- 都市部の運賃は安い
- 都会では本数はかなり多い
- 都会では路線数と駅はかなり多い
- 都会は駅中心に街が成り立っている
- 踏切における自動車との関係で優先されるのは鉄道(自動車は停止し、最悪の場合、開かずの踏切になる)
- 鉄道の通勤手当は特急や新幹線でもない限り定期券の分だけ満額支給されるのが基本
- 仕事の帰り道では途中まで同じ方向の人と帰れる
- 遅延のため出勤に遅れても遅延証明書が発行される
- 主要な乗り物の中では死亡率が低い
- 主要な乗り物の中ではエネルギー効率が高い
- 運転は運転士に任せっきりにしてスマホなどで遊べる
- 普通に乗っている分には事故の加害者になることはない
- 酔っぱらっていても寝ていても乗れる
- 1人で乗車しているときに何らかの発作が起きたときでも助けが呼ばれるはず
- 駐車を心配する必要がない
- 多少の遅延はあるがダイヤどおりに動くのが原則
- 新幹線は速い(新幹線の最高速度320km/hは高速道路を走る車の3倍くらい)
鉄道のデメリット
次に鉄道のデメリットを見ていきましょう。
- 好きなタイミングで発車できない
- ダイヤはしばしば乱れる
- ごくまれにストライキがある
- 乗り換えは面倒
- 線路のあるところにしか行けない
- 乗り降りは駅に限定される
- とくに都会の電車と駅は混雑する
- よくも悪くも自動車ほどの急発進と急停止ができない(メリットか?)
- 混雑した車内に乳幼児やベビーカーは持ち込みにくい
- 車内温度はみんなの平均値に調整される
- 痴漢や痴漢冤罪に遭う可能性がある
- 乗車の際は服装や身体の清潔さに気をつかう(メリットか?)
- 変な人と距離が近い密閉空間にいる可能性あり
- 寝過ごすと僻地で降ろされる可能性あり
- 手荷物は自分で運んで管理
- 都会の早朝・深夜や田舎は本数が少ない
- 一部に個室もあるが、基本的にはプライバシーは確保されていない
- 新幹線の料金は高い
- 車内での飲食や音楽鑑賞は禁止ではないが周りに気をつかう
- 喫煙禁止の車両がほとんど(非喫煙者にはメリットになる)
まとめ
こうやって以上のメリットとデメリットを見渡すと、自家用車をもつのに適している人は、地方や田舎に住んでいる人、子どもや高齢者などの送迎に使う人、お金がある人だといえます。
一方、自家用車をもたなくてもさほど問題がないのは、都会に住んでいる人、家族の送迎をする必要がない人だといえます。
ただし、現代では自家用車を所有するか否かだけでなく、レンタカーやカーシェアリングという選択肢もあります。
カーシェアリングはおもに都会中心のサービスですが、これからも各地に広まることが予想されています。
この機会に自家用車に関する費用やリスクを見直していただき、鉄道通勤が便利な地域に引っ越すのも悪くないはずです。
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