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テニス

プロとアマチュアの違い【スポーツへの姿勢】

2020年11月16日

このページではさまざまなスポーツにおけるプロとアマチュアの違いについて大まかに解説します。

一口にプロといっても競技や実施国によって違いはありますが、大まかな法則性みたいなのはあります

将棋のような頭脳競技にも通用しますので結構興味深いですよ。

ソースは筆者自身のサッカーとテニスと将棋の競技経験(すべてアマチュア)、そして数々のプロ選手の談話です。

プロとアマチュアの違い【金銭面の違い】

まずは報酬の違いから。

  • プロの報酬成績に応じて大きく動く
  • アマチュアの報酬プロほど成績に連動しない(あるいは金銭的な報酬自体が存在しない)

一般にプロ選手はスポーツ専業の個人事業主としてプロチームやスポンサーと個人契約します。

プロ選手はすごい成績を残せば億単位の報酬を得られる一方で、悪い成績だとガクッと下がるなど振れ幅が大きいです。

とくにテニスや将棋のような個人競技はトップ選手と下位選手の報酬格差は大きいです。

実力的にはアマチュアなのに話題性や客寄せパンダが評価されてプロチームに所属しているプロ選手もいます。

一方、アマチュアは実業団選手だと社員として業務を行う一方でその傍らでスポーツも行うという形。

実業団選手は土台が企業の社員であるため、報酬はよくも悪くも安定しています。

用具の提供

次は用具の違いについて。

  • プロの用具契約メーカーの商品が無料で提供される(契約メーカー以外は使用禁止の場合が多い)
  • アマチュアの用具自腹で買う(メーカーに関して縛りはない)

プロ選手の用具が無料で提供されるのは、プロは露出が多いため使っているだけでいい宣伝になるから。

テニスやゴルフのように用具にお金のかかるスポーツでは、とくに上位選手は高額なスポンサー収入を得ています。

なお将来のプロ入りが有力視されるアマチュアの学生選手は用具を無料で提供される場合もあります。

ユニフォームの違い

次はユニフォーム(ウェア)の違いについて。

  • プロのユニフォームスポンサーの企業名やロゴが多くついている
  • アマチュアのユニフォームそのユニフォームをつくったメーカーの名前だけが記されている

アマチュア(とくに学生)のユニフォームに企業名をテカテカ貼るのは、日本では協会から禁止されていたり嫌われがち。

しかし、同じアマチュアでもプロ傘下のユースチームでは企業名が入っていたりします。

カッコいい企業名やロゴならユニフォームに記したくなるよなぁ。

スポーツの収益化

次は収益化の違い。

  • プロのスポーツ収益化に対して積極的
  • アマチュアのスポーツ収益化に対して消極的

プロの試合は、入場料、ユニフォームや競技場の広告、放映権料、ネットでの有料中継、グッズ販売、有料スクール、ゲーム化などさまざま面から収益化しようとするのが普通です。

例外的にアメリカの強豪大学のバスケやアメフトの試合は観客の入場料を1人あたり数千円~数十万円とっています。そこでは大きなスポンサーもついています。

また、その監督の年俸は数億円であることも珍しくないようにアマチュアの人気スポーツも収益化が著しいです。

日本はアマチュアスポーツの収益化は進んでいない、、、というか夏の高校野球以外では収益化が難しいでしょう。

箱根駅伝も結構な人気がありますが、公道で開催する駅伝を収益化するのはかなり難しいです。

イベントは多いか

次はイベントについて。ここでも思想が分かれています。

  • プロのイベントイベントの種類が豊富
  • アマチュアのイベントイベントの種類は少ない

プロスポーツのイベントとしてよくあるのは、現役オールスター、OBOGオールスター、チャリティーマッチ、芸能人を迎い入れてのスペシャルマッチ、スピードコンテストなど。

プロは始球式をはじめとして試合前のセレモニーも派手。選手紹介のアナウンスとかも丁寧にやってくれます。

功労者が引退する場合は引退セレモニーも派手に行います。

プロスポーツは興行(客から入場料をとる)として行いますから客の満足感を高めるために派手に盛り上げようとするのです。

一方、アマチュアはトーナメント戦や練習試合をひたすら繰り返すばかりでお祭り騒ぎみたいなのがあまりありません。

プレイに対する姿勢の違い

次はプレイに対する姿勢の違いについて。

  • カッコつけたプレイに対するプロの姿勢練習でも試合でも割とやってくれる
  • カッコつけたプレイに対するアマチュアの姿勢やらない(難易度が高くてできないともいえる)

カッコつけたプレイとは、バスケのダンク、テニスの股抜きショットなどがあてはまります。

練習中のイチローさん(元プロ野球選手)は背面キャッチを見せてくれました。

プロスポーツの観戦者はそれなりの入場料を払っていますから、それに応えるべく派手なプレイも見せてくれるのです。派手なプレイは夢がありますし。

この点、日本の高校野球はガッツポーズでさえも注意される風紀があります。

日本の学生テニスは派手にポイントをとったときに「カモーン」と叫ぶのが慣習化している。
将棋はプロレベルであっても相手を威嚇する振る舞いは控えなければならない。勝ったとしても笑顔を見せることもない。
将棋は日本の伝統文化だからなあ。

義務的な練習と自主練習がある

  • プロ選手の練習量プロとしてチームから義務的に課せられる平均的な練習量は学生選手より少ない
  • アマチュア選手(とくに学生)の練習量多くの競技で学生時代の練習量は多い

一般論としてはアマチュア時代(とくに学生時代)の方がチームから義務的に課せられる練習量は多いと思います。

とくに日本の学校の部活は朝が自主練で、午後の練習が全員参加みたいなところが多いのでは。

春夏冬の長期休みのときだと午前・午後の2部練習や合宿を利用しての走り込みも盛んに行われます。

サッカーのユースチーム、テニススクールの選抜クラス、硬式野球のリトルシニアといった学校外の私的な組織だと元プロだったコーチのもとでプロへの道を合理的にたどるという感じです。

それらは上下関係が学校の部活ほど厳しくありませんが、入るにはテストに受かる必要があります。

一方、プロ野球は1週間あたり5試合くらい、プロサッカーは1週間につき2試合くらいありますから、試合優先のスケジュールになります(オフシーズンをのぞく)。

学生時代の練習は体力と基礎技能づくりに重きが置かれる一方で、プロの練習は試合間の調整に重きが置かれるといえます。

プロ野球やプロサッカーのシーズン直前のキャンプではハードな走り込みも行われます。

つまり、シーズン中の練習とオフシーズンの練習では違うということ。

プロ選手に学校の授業は基本的にないため、その時間を自主練にあてることもできます。

自主練の量は選手の自由ですし、年齢やポジションによって異なります。

周りの選手の違い

  • プロ選手の周りレベルが高いし、チームメイトや対戦相手に外国人がいるのが普通
  • アマチュア選手(とくに学生)の周り幽霊部員がいるし、外国人は強豪校にわずかしかいない

前にプロの方が練習時間は短いと記しましたが、そうはいっても練習密度の高さ(濃さ)はプロの方が上でしょう。プロの方が周りのレベルは肉体面で精神面でも高いからです。

学生レベルではガムシャラに体力をつける感じで練習する人も多いですが、プロは思考の速さや精神のタフさも求められるという感じ。

とくに外国人はフィジカルもハングリー精神も強いです。

勝利へのこだわり

  • プロ選手の勝利への姿勢勝利は重大な評価指標の一つであり生活がかかっているため、とにかく勝利にこだわる
  • アマチュア選手の勝利への姿勢それなりに勝利にこだわるが、プロほどではない

プロ選手の方が勝利にこだわります。勝利こそ一番のファンサービスともいわれるくらいに。

味方チームへのブーイングなんてのは勝ちにこだわるプロスポーツでないと見られない現象です。

勝つ確率を少しでも挙げるために相手への事前分析・対策も盛んに行われています。

一般にアメリカ人は大雑把というイメージが強いでしょうが、プロスポーツにおける分析はかなり細かくて有名です。

もっとも、プロの方が勝利にこだわるがゆえに追放レベルの反則や汚い時間稼ぎも多いでしょう。

追放レベルの反則とは、ドーピング、道具の不正改造、相手選手の買収、野球のサイン盗みなど。

ただし、日本のプロ野球のペナントレース(リーグ戦)は1年間に150試合以上もあるため、シーズン終盤の消化試合なんかはダレることもあるそう。

一方、アマチュアスポーツの中でも高校野球の甲子園は生涯に数回しかチャンスがなく、また甲子園への道はトーナメント戦である以上、勝利にこだわります。

高校野球で越境入学やカット打法が行われるのも勝利至上主義(甲子園至上主義)があるからでしょう。

引退後はサラリーマンが多い

  • プロ選手の引退後そのプロスポーツの指導者になりたがる人が多いが、その定員数は少ないため、アマチュアの指導者を担いつつサラリーマンや自営業になる率が高い
  • アマチュア選手の引退後サラリーマンをやりつつ地域のスポーツチームなどで指導者になる場合が多い

プロの野球界やサッカー界であまり活躍できなかった選手(大半の選手)が引退後に民間企業に就職する場合、待遇は高くないといわれています。

しかし、プロを経由せず名門校から大企業の実業団に入れば、引退後も大企業の社員として安泰だったりします。

夢を追うか、現実を追うかですが、数年前に京都大学からロッテに入団した田中さんは早々とプロ野球界に見切りをつけて三井物産に入社しました。

今後はプロ選手としてのキャリアがもっと評価される時代になるのかもしれません。

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