このページでは読売巨人軍(通称:巨人、ジャイアンツ)はなぜ嫌われるのかを解説していきます。
結構根深い理由もあって面白いですよ。
巨人が嫌われる理由
- 強くてお金にも恵まれた人気者に対する嫉妬
- 露出が小さい他のプロスポーツファンから見ても嫉妬
- 他球団の主力選手を派手に奪ってきた
- 補強選手の中には入団後に活躍できなかった人もいる(台無しにした)
- 江川事件
- 湯口事件
- 球界の盟主や紳士を気取っている割に現役選手やOBに目立つ不祥事をやらかした人がいる
- WT氏が嫌い
- OBの中には鬱陶しい人もいる
- ジャンパイアや偏向報道に対する反発心
- 親会社は押し紙とクロスオーナーシップにまみれていて評判が悪いから
- ジャイアンツを東京と置き換えて憎んでいる
- 21世紀におけるセリーグ劣勢の象徴みたいになっている
- 過去の遺恨
まず日本のプロ野球界の歴史を長期的に見ると、巨人は人気(ファンの数)も実績も突出しています。
これだけ強いとファンが多くつく一方でそれを妬む人も現れるもの。
そのため、巨人ファンは妬まれることをうれしがるべきなのかもしれません。
ジェラシー問題:他のプロスポーツファンも嫉妬
巨人を嫌う人はサッカーファンやバスケファンの中にもいます。
「日本のプロスポーツはプロ野球、とくに巨人ばかりがメディアに露出していて妬ましい」と考えるからです。
たとえば日本のプロレベルのサッカーやバスケは、代表戦以外の試合をテレビ中継しても視聴率は低いためキー局は中継しません。
テレビ局による視聴率優先(巨人戦や日本代表戦優先)の姿勢は各種のプロスポーツと同じ実力主義みたいなものですが、それでも割り切れず嫌ってしまうことはよくあります。
最近では巨人戦でさえも日本シリーズ以外は地上波放送がほとんどなくなったわけですが、2010年頃までは巨人戦ばかりが中継されていたため、巨人戦に反感をもっている人は多数いるのです。
※巨人戦中継が延長すると後続の番組がズレたり次週延期になったりします。そのためバラエティ番組やドラマの視聴者からも巨人戦中継は嫌われていました。
※「野球に人気がある⇒テレビ局は中継する」と考えるのが普通ですが、「テレビ局が野球を積極的に露出する⇒野球に人気が偏る」と考えることもできます。読売、中日、朝日と毎日(高校野球の主催)、NHK(甲子園中継)といった大手マスコミは野球との関わりが深いですからね。
※純然たる競技としての野球は嫌われていませんが、マスコミの野球への偏向を嫌う人は多いでしょう。
他球団の主力を強奪
野球に限らずプロスポーツは勝利こそが最も評価される要素であり、経営陣はなるべく多く勝つために戦力を毎年見直します。
中でも読売巨人軍は今までに派手な補強を何度も行ってきました。
それによって獲得した大物選手は、落合、広沢、清原、工藤、江藤、小笠原、村田、杉内、丸、ペタジーニ、ローズ、グライシンガー、クルーン、ラミレスなど(敬称略)。
他にも補強選手はたくさんいますし、大きな話題になった割に入団後は活躍できなかった選手もいます。
もちろん巨人以外の球団も補強を行っていますが、巨人の補強ぶりは突出しています。
もし巨人でプレーする一軍選手が生え抜きばかりだったら嫌われの度合いはまだ弱かったでしょうが、こうも他球団の主力を獲得していると嫌われるのは当たり前です。
江川事件はひどすぎる
補強というより新人選手の入団ですが、巨人への入団に際して一番もめた事件といえば江川事件でしょう。
江川事件とは、江川卓という超有望な学生投手が巨人入りを熱望していたものの、1977年のドラフト会議では叶わなかったため、巨人は翌年~翌々年にかけて「空白の一日」と「巨人の人気選手⇔阪神の新人選手(江川)のトレード」という強引な手法を使って江川卓を巨人に入団させたというもの。
詳しくはwikiやYouTubeで調べてみてください。江川事件は公平に見て巨人軍が悪いとしかいえません。これでは当時の他球団ファンから総スカンを受けるのは当然です。
情報が不足しているため具体的なことはいえませんが、他にも怪しい形で巨人に入団した有力な新人選手はいたとされます。
巨人内部の事件に関しては湯口事件もかなり怪しいです。湯口事件とは巨人軍投手である湯口選手が幹部からの叱責の末に亡くなった事件のこと。
表向きは心臓麻痺(病死)が原因とされていますが、実はパワハラを苦にしての自殺だったともいわれています。真偽は不明です。
巨人軍で相次いだ不祥事:紳士ではなく犯罪球団
巨人軍の選手・OB・関係者の中には、薬、野球賭博、裏金入団、反社献金、窃盗、脅迫、わいせつ、不倫、中絶強要、暴行といった不祥事をやらかした人がいます。
以上は表に現れた不祥事であって本当のところはもっと不祥事があったはずですが、巨人軍および読売グループは闇に葬ってきたのでしょう。
とくにメディアが今ほど発達していなかった昭和の時代は怪しいです。
巨人軍栄光の歴史の陰には数々の悪行も見え隠れしていたといえます。
もちろん他球団にも不祥事をやらかした人はいますが、やはり巨人軍の不祥事は目立ちますし、アンチにとって根に持ちやすいところ。
巨人軍は正力松太郎氏の遺訓や憲章で「常に紳士たれ」を掲げている割に素行が紳士的ではないのです。
ジャンパイアに対する反発心
それからジャイアンツが嫌われる要素としてジャンパイアもあります。
ジャンパイアとは、ジャイアンツとアンパイア(審判)を合わせた造語で巨人有利の判定をする審判のこと。
確かに今までに巨人有利の判定はありましたが、巨人不利の判定もありました。
正確な統計はありませんが、巨人の試合はよくも悪くも露出が多いため人々の記憶に残りやすいのでしょう。
巨人は象徴として嫌われる
思うに、ジャイアンツを嫌う人の割合は東京圏よりも地方のほうが大きいでしょう。
それは「ジャイアンツは首都東京を象徴する球団。そして野球以外の分野も含めて我々の地元の若い人材はみんな東京にとられて寂れた。だから人材が集まる東京・巨人が憎たらしい」という形。
ここで地方民はジャイアンツを東京の象徴と置き換えて嫌っているわけ。
地方由来の有力企業としても現代では本社を東京に構えている場合も多いなど地方はお金も東京にとられました。
今では「東京ジャイアンツは有力選手を金でかき集めても優勝できないんかいw」とか呆れている人も多いでしょう。
ジャイアンツはセリーグ劣勢の象徴でもある
ジャイアンツは21世紀でもリーグ優勝を重ねていますが、交流戦や日本シリーズでは微妙な成績です。
ジャイアンツはセリーグにおいてはトップクラスに強いのですが、パリーグ相手だとどうも劣勢なのです。
そのため、セリーグの巨人以外の野球ファンとしては「巨人はセリーグを代表するチームなんだからしっかりしろよ」と思ってしまいます。
これに関して、かつてのパリーグは人気がなく、また2004年の球界再編騒動ではリーグ存続に危機感をもちました。
さらにソフトバンクや楽天のような新しい業種から参入した新球団は革新的な経営を試しています。
巨人にV9(日本シリーズ)を達成されるなど辛酸をなめていたパリーグ球団とそのファンは、21世紀には巨人に勝ち越すことで過去の遺恨も晴れていることでしょう。
一方、セリーグは悪い意味で保守的な球団が多く、危機感や改革意識が乏しいと思います。とくに交流戦の数を減らしたのはセリーグにとって悪手としか思えません。
巨人も巨人で監督は純血(巨人の生え抜きスター選手)しか認めていません。
そして上原さんや桑田さんのようなまだ若いOBの声は傾聴に値しますが、古いOBの意見は保守的な感じがします。
こういったところを改革しないと巨人の強さ・人気はもちろん、セリーグ全体の強さ・人気も下がってしまうでしょう。
セリーグの中で巨人だけが強い状態だとパリーグとの対戦のときに痛い目にあいやすいですから、巨人はセリーグ全体の強さも考えるべきなのです。
まとめ
筆者は昔はアンチ巨人でしたが、今はアンチ巨人ではなくプロ野球自体に関心を失いつつあります。
同じような人は増えているっぽいです。
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