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社会・教育

クイズノックはなぜ人気なのか

2020年2月29日

クイズに情熱を燃やし、卓越した知性をもつ東大生・東大OBが多くを占めるYouTuberグループ、それがクイズノック(QuizKnock)です。

クイズノックの基本メンバーは以下の7名。

  • オールマイティーなクイズ王である伊沢さん(元東大王)しりとりで「ん」を何度も使うところに人間味を感じます(SHEINの奴隷労働問題をテレビで指摘した姿勢はさすが!)
  • ナイスガイなムードメーカーの須貝さんいい意味で理系っぽくない雰囲気をおもちの人
  • 文系なのに理系にもかなり強い川上さん相手との駆け引き、ゲーム的な戦略思考、計算力がすごい(思考力系のクイズなら伊沢さんより上かも)
  • 理系なのに文系にもかなり強い山本さん漢字の知識量がすごいうえに達筆でモテそう(なんとなく見た目は関ジャニ∞の安田さんっぽい)
  • 「朝からそれ正解!」では面白い回答を見せてくれるこうちゃん基本的にはにこやかですが、リアルガチのときは真面目な顔
  • いつもにこやかな山上さん「朝からそれ正解!」以外はジャンルを問わず全般的に強い印象
  • 驚いた表情に定評のある林さん数字系クイズと「朝からそれ正解!」に強い印象
  • 「朝からそれ正解!」でaboveという伝説的な回答を放った河村さん肌がキレイで問題文の作成センスと読み上げが優れている
  • パズルと作問に定評があるが野菜にはやたら弱い福良さん一般人でも野菜クイズだけなら勝てるという希望をもたせてくれました

野球の投手で言うと、須貝さん、こうちゃん、林さん、山上さんは直球タイプ、山本さん、河村さん、福良さんは変化球タイプ、伊沢さんは直球と変化球を兼ねたタイプだと思います。

利きクイズのときに、こうちゃんと須貝さんの作問はわかりやすくて、福良さんと河村さんが変化球を投じてきたのは、それがわかりやすく現れていました。

クイズノックは直球タイプと変化球タイプ、両方そろっているのが魅力的。

YouTubeでの出番は少ないですが、もしかしたら鶴崎さんがNo1のクイズ実力者かもしれません。

鶴崎さんがクイズにのみ注力したらクイズノック内でも無双しそうですが、天才的な頭脳は数学の分野で活かした方がいいのかも。

クイズノックのメンバーの人気投票を行ったら、メディアへの出演回数・露出度が高い人ほど上位に行くと思う。1位は伊沢さんとして、2位以下はどうなるか。
クイズノックの一員という時点でかなりの人気者なんだよな。

クイズ系の人間や高学歴のYouTuberは他にもたくさんいますが、なぜ彼らには抜きんでた人気(面白さと魅力)があるのでしょうか。

簡単にいうとクイズノックに人気がある理由はギャップと企画力にあると思います。今回はこちらについて見ていきましょう。

これから副業でYouTubeに参入しようとしている人にも参考になると思います。

この場合のギャップとは、東大生・高学歴人間に対するステレオタイプを覆されたという意味でのギャップです。

クイズノックはなぜ人気なのか

さて、日本人の半分くらいは希望の高校・大学に入るために受験勉強をするものです(残り半分は推薦入学か、大学には進学しない)。

こういった一般入試の頂点にあるのが東京大学ですから、東大生の凄さは身をもって知っている人が多いでしょう。これが東大ブランドの根源だといえます。

東大に入るには結構な勉強量が必要ですから、「東大生=牛乳瓶メガネをかけ、人間味には欠け、分厚い六法全書をわきに抱えた堅物のガリ勉で、卒業後はエリート官僚」みたいなステレオタイプがありました。

なんという古い偏見。

でも、クイズノックのメンバーはそれをよい方向に裏切ってくれました。

彼らの知性が素晴らしいのはいうまでもありませんが、全体的なノリは普通の明るい男子高生という感じなのです。

誤答や鮮やかな正答、難問が出た際のツッコミやガヤもテレビのバラエティー番組並みに活発化しますが、そこには高度なワードセンスがさりげなく込められています。

ああいったツッコミやガヤは台本なのか、それともアドリブなのか気になるところです(たぶんアドリブが多いと思います)。

それから彼らは難しいクイズに正解したときでさえも偉ぶりません。そこではフィクションに出てくる高学歴キャラにありがちな嫌味をまるで感じません。これが好感度の高さにつながっているでしょう。

受験数学では解法を暗記していれば解けるという説がある。Googleの入社試験回で伊沢さんは時計の短針長針問題を知識で即答していたが、他の理系メンバーは論理的に考えて答えていた。
数学の正攻法は論理的に考えることなんだろうけど、早押しクイズでは知識があるほど有利だよね。

メンバーはクイズを心底楽しんでいる

彼らはクイズが大好きで好奇心旺盛な少年のようによく笑います。アニメ・声優や芸能など学術以外の分野もかなり詳しいです。頭が柔らかくないと解けない、なぞなぞにも強いです。

化学物質のおつかいではナレーションが小学生向けになっていたり、Vacaクイズでは伊沢さんがVaca(バカ:スペイン語で牛)になりきっていました。

筆者のように東大生といえば堅物だと思い込んでいた視聴者は、そういった人間味や頭の柔らかさを見るとよい意味で裏切られます。

東大出身の芸人、プロボウラー、ゲーマー、棋士は注目されやすい。東大生には手堅いサラリーマン志望者が多い中で異質だからだ。

一般にオタクは自分の専門分野になると一方的に長い話をしがちです。クイズノックでもたまに長い言い訳みたいなのが始まるときがありますが、それは概ねカットされています。

クイズノックの編集者は視聴者が「つまらない」と思いそうな部分が見えているのでしょう。やはり自分たちを客観視できるYouTuberは強いです。

メンバーの情熱と行動力はホンモノ

彼らはどんな企画でも楽しそうにクイズに取り組んでいます。

YouTubeの視聴者は他人が熱中しているところを見るのが大好きですから、知的な東大生が斬新なクイズに熱中しているところに引き込まれます。

須貝さんがiPhoneの綴りを、伊沢さんが漢検の解答欄を間違えていたときでさえも、逆に「東大生でさえもケアレスミスをすることがあるのか」と安心したくらいです。

地上波のテレビ番組でもクイズノックのメンバーを見ることはできる。でも、YouTubeの方がクイズの形式は創意工夫に富んでいるし、彼らもリラックスしている感じ。
ジャニーズが好きな人は、5人の男が日常的な感じで仲良くしているのを見ているだけで和むらしい。クイズノックが好きな人の感覚もそれに近いのかも。
それは”学校で同じクラスの男子”という感覚だね。東海オンエアのように人気のYouTuberグループはそういう雰囲気をもっているのかもね。

日本の学校で勉強は苦痛感が漂うものですがクイズノックの動画を見ると「これから勉強しよう」「もっと勉強しておけばよかった」という想いにも駆られるものです。

また「クイズノックのメンバーのような人が学生時代の担任ならよかったのに」と思う人はかなり多いはず。

とくにクイズノックの動画で捻った問題が出たとき、正解へ至る道筋をわかりやすく解説しているところに高いセンスを感じます。

個人プレイだけでなく協力プレイ

クイズは基本的に個人戦ですから、自分の成績が大事。

しかし、クイズノックは10人協力クイズをはじめとして、メンバー全員が協力して実績・能力を上げること、そして視聴者に正しい知識と正解に至る合理的な思考法を示して視聴者の能力も引き上げています。

正解がない分野を避けている

クイズノックのメンバーは高学歴だらけ。

一般に高学歴の若い人間は左翼が多いですが、クイズノックの動画では「自民党がいい・悪い」みたいな政治思想がわかるクイズや話題を出しません。

おそらく政治や宗教のような好き嫌いが分かれる題材は、ときに炎上することもあるため意図的に避けているものと思われます。

日本の歴代首相みたいな正解がある内容はクイズにしやすいけど、思想面に踏み込むのは無理があるな。

クイズノックは企画力も優れている

それからクイズノックには企画力があります。とくに印象的なのは、

  • 【0文字クイズ】クイズ王、文字がなくても正解できる説
  • 【世界最長のクイズ】3択かと思ったら4000択!?ガチ早押しが超頭脳ゲームになった
  • 小学校で習う漢字を書けない東大生がいます
  • 超高速早押し【ウルトラマンDASH】
  • 【理系ホイホイ】高学歴はじめてのおつかい!インテリ夏の大冒険スペシャル【元素をお買い物】
  • 有名中学入試の難問に東大生3人で挑む!開成と灘のプライドをかけてスピード勝負!
  • 【検証】東大生クイズ王なら弁護士になれるのか?司法試験問題に挑戦!

引用:QuizKnock - YouTube

といったところ。

”【0文字クイズ】クイズ王、文字がなくても正解できる説”はカッコや句読点だけの問題文というクイズ。これは相当な知識がないと解けません。

4000択クイズは答えを二重に推理しないと正解に行きつかなった点が面白かったです。

”小学校で習う漢字を書けない東大生がいます”は漢字そのものは小学校で習いますが、読み方がかなりマイナーで難しいというクイズ。

「東大生なのに小学校で習う漢字を書けないってどういうこと?」と思ってこの動画をクリックした人は多いはずです。

クイズノックは動画タイトルのつけ方が絶妙♪

超高速早押しの回は「朝からそれ正解」でもないのに基本メンバーがすべてそろっているうえに、伊沢さんのリアルガチと須貝さんの戸惑いが強く見えた回なので印象に残っています。

このときの回答のすさまじい速さは凡人とは根本的に違う何か専門的に訓練されたアスリートのような能力を感じました。

多くの人にとってクイズは娯楽みたいなものですが、クイズノックのメンバーは競技志向ですから根本的に違うのだと思います。

筆者自身もクイズマジックアカデミーというゲームではドラゴン組(最上位クラス)にいた経験があるのですが、そこの上位者よりも圧倒的にスゴイと感じました。

”有名中学入試の難問に東大生3人で挑む!開成と灘のプライドをかけてスピード勝負!”の回は、今はいなくなった川上さんが活躍する回。

いつもは緊張しない川上さんですが、この回の最後だけはかなり緊張しているように見えました。

また”【検証】東大生クイズ王なら弁護士になれるのか?司法試験問題に挑戦!”はこうちゃんと法律が主役に見えますが、再現シーンの河村さんの気迫あふれる演技力が印象深い回。

クイズノックは企業からも信頼されている

クイズノックの動画はどれも著作権や肖像権に配慮されている。さすがに抜かりない。
確かにテレビ番組のパロディー企画のときでも絶妙な似せ方をしている。動画の概要欄にある素材の提供元とかも毎回きちんと書いてある。
YouTubeを通じて宣伝したい企業としては、クイズノックのようにリテラシーが高い人気者に宣伝案件を頼みたくなるよね。

個人的には日本テレビがクイズノックとコラボして「アメリカ横断ウルトラクイズ」や「マジカル頭脳パワー」をスペシャル番組として復活させたら面白いと思います。

とくにアメリカ横断ウルトラクイズなら視聴者も参加できます。

どうですか?日テレさん。

クイズノックの提供元は、厚生労働省、JRA、JAXA、JR東日本、東京エレクトロンなど。JR東日本のときは新幹線1両(指定席号車)を貸し切っていました。ここまでお堅い一流組織が案件の提供元になっているYouTuberはほかにいないでしょう。

メンバーにふさわしい職業は何か

最後にクイズノックでやってみて欲しい企画をいくつか考えてみました。

  • クイズが得意な小西洋之議員とクイズ対決

小西議員は医学部中退で東大卒、官僚、衆議院議員というエリートでありクイズがお好きなようですからクイズノックと対決するのは面白そう。

  • ひろゆき氏やホリエモンとディベート対決

学歴に関して東大中退のホリエモンと東大卒業のクイズノックがディベートしたら面白そう。

  • 視聴者クイズ(クイズの作成は視聴者)

視聴者の中には面白いクイズのアイディアをもっている人もいるはずです。

  • 俳優とクイズノック、セリフの暗記はどっちが上か

セリフの暗記に慣れているのは俳優ですが、学力はクイズノックが上。

寸劇風に展開するとなお面白そう。

  • 経済学者と伊沢さんが経済学クイズ対決

伊沢さんは東大経済学部卒ですから経済学には相当詳しいはずですが、これまで経済学に特化したクイズ企画はないはずです。

そのため経済学クイズが見たいんです。

  • 東大鉄道研究会とクイズノック、鉄道クイズではどっちが上か

鉄道の車両知識は東大鉄研が上ですが、鉄道の歴史や地理を問うクイズならクイズノックが勝てる見込みもあります。

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