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社会・教育

新聞とネットニュースとの違い【メリットを考えよう】

2020年10月28日

若者の新聞離れが話題になって久しいです。

日本における新聞の発行数と購読率はかなり高かったのですが、近年ではインターネットニュースの普及とともに下落の一途をたどっています。

昔が新聞の発行数と購読率が高すぎただけで、今は正常化に向かっているだけかも。

そこで気になるのがニュースを読むにあたって新聞とインターネットニュースはどう違うのかということ。

今回は数ある新聞の中でも読売や朝日みたいな日刊の主要紙と、日本で最多クラスのPV数を誇るヤフーニュースを比較対象とします。

まあヤフーニュースは各メディアの寄せ集めですが。

ちなみに私個人が書いた記事もかつてヤフーニュースに掲載されました(すでに掲載期限切れ)。

新聞とネットニュースとの違い【比較してみた】

新聞 ネットニュース
コスト 1ヶ月の購読料は3000~5000円 無料が多い
記事の数 ネットニュースに比べると少ない 迷うくらい多い
記事の鮮度 遅い 早い
校正水準 きちんとしている やや悪い
記事の信頼性 報道しない自由を行使 玉石混交
その他利便性 いろんな記事が視界に入る
折込チラシ
購読者の異常が発見される
内部リンク
過去記事検索
SNSシェア

まずはコストについて。ネットニュースを読むコストは安いです。ヤフーニュースの多くは無料で読めます。

一方、新聞は1部あたり150円前後。一ヶ月の購読だと4000円くらいかかります。

ただし、人間は同じ情報を読むにしても、無料で目を通す記事と有料で目を通す記事では後者に費用がかかっている分、より真剣に見入ってしまいます。

同じ本を読む場合でも図書館で借りてきて読むのと、書店で買って読むのとでは熱の入れ方が違うでしょ?

つまり、無料版に頼りすぎるとイメージや行動が貧困化してしまう恐れがあるのです。

地上波テレビを見るのは無料だし適当なつけっぱなしでも受動的に見聞きすることができる。でも、紙版の新聞は買って自分なりに読みすすめる必要がある。
この差は大きいね。

記事の本数の違い

次は記事の本数の違いについて。

まず新聞は、政治、社説、経済、国際、生活、文化、科学、スポーツ、地域、社会の各分野の記事が1日につき10本前後の数だけ示されます。

これによって時代の最新の大局観を効率的につかむことができます。

一方、ヤフーニュースは右派の産経から左派の朝日、地方紙や専門紙、そして雑誌まで多様なメディアがそろっています(2020年の時点で約300社・約500媒体)。

ヤフーニュースには特定のマスコミ企業に所属していない個人執筆の記事もあります。

ヤフーニュースに存在しないのは主要紙の社説くらいかなと思います(地方紙の社説はある)。

ヤフーニュースの全体的な配信記事数は多すぎるくらいです。

それは選ぶ楽しみや選択肢の広さといったメリットになりますが、多すぎてどれが重要かわからないというデメリットにもなります。

記事の鮮度

次は記事の鮮度について。

そもそも新聞が配られるタイミングは朝か夕方です。

そのため16時に夕刊が配られたとして、その1時間後の17時に大きなニュースが起きたら号外でも出ない限り次の日の朝まで待つことになります。

しかも新聞は1ヶ月に1度くらいの間隔で休刊日があります。

新聞記事は記事の鮮度が悪いですが、ゆっくり書ける余裕があるのであれば間違いを出しにくくなります。

一方、ネットニュースの出現はとても早いです。

ネットニュースは供給が早すぎてきちんと裏をとっていないこともあるために信用できない記事もあるのが難点となります。

記事の質の違い

次は記事の質の違いについて。

少し前に新聞記事は鮮度が悪いと述べましたが、それは記者が書いた記事について編集や校正といった手間がかかることも一因です。

そこでは漢字や文法のチェックはもちろん、ファクトチェック(事実確認)も行われます。

新聞社の記事の文章は紙版でもオンライン版でも同じですが、ネット専業メディアの文章は読みやすくするために一文を短めにするのが基本です。

たとえばネット専業メディアは漢字で書ける文字もわざとひらがなで書いたりします。私自身も本の執筆とネット記事とでは文の長さや漢字の使用頻度を微妙に変えています。

ネット専業メディアにも校正担当者はいますが、新聞社と比べると手薄であるため誤字脱字の頻度は高いと思います。

ネットニュースの誤字脱字はすぐに直せるけど、紙の新聞は印刷物である以上、直しにくいね。

またネット専業メディアの中には見出しと中身が悪い意味で一致しないニュースがあります。そこではタイトルを大げさに表現してクリックを誘導しているのです。

さらにバイラルメディアといってSNSで注目を浴びることを狙った画像系のニュースは質が低い場合も多いです。

記事の幅の違い:報道しない自由をめぐる姿勢

次は記事の幅の違いについて。

具体的には、朝日新聞は左寄り(自民党に反発的)、産経新聞は右寄り(自民党に賛同的)という感じ。

朝日新聞、あるいは産経新聞ばかり読んでいると思考が偏るのかもしれません。

そのため新聞をとるなら読み比べることをおすすめしますが、2紙以上とるのは難しいですよね。

一方、ヤフーニュースは左から右までさまざまなメディアがそろっていますから簡単に読み比べることができます。

そのうえ日本の大手の新聞社とテレビ局は自社グループにとって都合の悪いところを報道したがりませんが(=報道しない自由)、ヤフーニュースには新聞社とテレビ局が報道したがらない話題も登場します。

これはヤフーニュースを見るうえで大きなメリットです。

ネットニュースはフェイクもあるけど大手マスコミが隠したがる問題もあるから玉石混交だな。

新聞とネットニュースの利便性

最後は新聞とネットニュースの利便性について見ていきます。

そもそも新聞はすべて読む必要はなく慣れたら短い時間で読めます。

新聞は見出しを中心に記事の要約を把握するだけでも効果があるからです。

ネットニュースのような電子画面でも記事の見出し一覧は確認できますが、電子画面ばかりを見るのは目が疲れます。

新聞は近隣のお店の折込チラシが入っているため購読するという人がいますが、それについては疑問です。

今はShufoo!という便利なサイトがあり、ここでは地域ごとに最新のチラシを無料で見ることができるからです。

なお、新聞の購読者が新聞受けに新聞をためていると「購読者に異常があった?」と見なされて通報される場合があります。

これは独身世帯にとって便利な機能かな?

ネットニュースの利便性

次はネットニュース(とくにヤフーニュース)の利便性について。

  • 読むのに場所をとらない
  • 新聞のような資源ゴミが発生しない
  • 過去のニュースを検索できる(メディアによって掲載期間は異なる)
  • Twitterですぐにシェアすることができる
  • どんな記事が表示されるかはログインユーザーによって違う(過去に見た内容によって自動的に変わる)
  • ヤフーコメントというユーザーによる意見表出の場がある(変な意見もあるが)
  • アンケート機能もあるためネットの世論もわかる

ネットの世論と新聞社が調査した世論は一致するとは限りません。

とく高齢者はネットニュースよりも新聞に頼る率が高いからです。

しかし、ときを経るごとに新聞の影響力は下がる一方でネットニュースの影響力は上がっています。

これはネットニュースの優位性ともいえるのではないでしょうか。

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