『世界が驚いたニッポン! スゴ~イデスネ!! 視察団』や『和風総本家』といったテレビ番組は日本を称賛する内容として知られています。
ここで気になるのは「日本を称賛する番組って気持ち悪い面もあるのではないか」ということ。
そこで今回は日本を称賛する番組の気持ち悪さの原因と、逆に日本を無駄に貶めるマスコミについて解説します。
日本を称賛するテレビ番組は気持ち悪い?【表も裏も公平に見よう】
まずご覧いただきたいのは以下の表。日本称賛番組でもよく扱われている内容です。
光(よい点) | 闇(悪い点) | |
日本の製造業 | ・工業製品の性能や耐久性は素晴らしい | ・下請けいじめ ・職人の徒弟制度はタダ働き ・外国人技能実習制度は問題あり ・価格競争で中韓台に負けている分野が拡大しつつある |
日本の料理 | ・美味しい ・多様な食材を多様な調理法で料理に仕上げている ・おもてなしが丁寧 |
・飲食店の労働は低賃金重労働でキツイ ・食材は輸入物も増えている ・クレーマーやドタキャンがひどくて飲食店の従業員は大変 ・日本は残飯がとても多い国 |
日本の小中高 | ・規律も身につく ・行事や部活動も豊富 ・15歳時点での学力水準は世界トップクラス |
・学級は息苦しくいじめの温床になっている ・若者の自殺率は高い ・大学生の学力は低い ・教師は重労働 ・一部に変態教師やモンスターペアレントがいる ・一部をのぞいて飛び級が制度化されていない |
外国人から「日本は美しい国」といわれることがよくありますが、闇のほうを見るとどうも疑問をもってしまいます。
日本称賛番組の気持ち悪さの原因は日本の光を取り上げるばかりで、日本の闇が無視されていることにあります。
よい点ばかりに着目して悪い点に目を向けないのは、
- 現実に苦しんでいる日本人が無視されているようでかわいそう
- 現実逃避になっている(たとえば一部では日本の工業製品は中韓台に負けているのに、日本称賛番組を見ているとその現実を忘れる)
- 問題解決につながりにくい
といった問題があります。
日本称賛番組はバラエティ番組のような明るいノリであるため、ドキュメンタリー番組やニュース番組のように闇を取り上げたがらないのでしょう。
完璧な体制は存在しないから全面的に批判しにくい
それでは日本の闇ばかりをつつけばいいかといえば、それは違います。
たとえば日本の小中高は学力だけでなく規律がよく身につく面もあります。それは息苦しさやいじめにつながっている面もありますが、メリットも評価すべき。
もし日本の小中高のシステムを大きく変えると息苦しさやいじめは改善されるでしょうが、それでは学力や規律は下がってしまう可能性が高いと思います。
要するに完璧な教育システムは存在しないため、どこかを変えると、他のどこかが悪くなるという結果になりやすいのです。そのため闇ばかりを全面的に批判するのは難しいわけ。
まあ完璧な教育システムは存在しないとしても、バランスのよさや新時代への対応くらいは目指すべきですが。
ウソや屁理屈で日本を貶めるのもおかしい
また毎日新聞や朝日新聞は「日本が悪い」という論理を強引に導くなど日本を貶めていますが、これはこれで問題があります。
たとえば安倍政権の時代について左派のメディアや論客は「とにかく安倍総理が悪い」という論調の文章ばかり書いていました。
確かに安倍総理に問題があった件もありましたが、それでもどんな問題も安倍総理が悪いと言うのは無理があります。
マスコミの第一義的な任務は現実を公平に報道することであって、なんでもかんでも自民党政権のせいにすることではありません。
食事も社会評価も素直に行こう
2021年の東京五輪では韓国選手が日本の放射能を恐れて食事を独自経路で調達していました。
この背景としては日本の左派メディアによる神経質な原発報道を恐れていたことも影響しました。
しかし、実際のところは韓国選手の多くは選手村の食事は美味しいと感じるなど気に入っていたみたいです。
もし東北地方(とくに福島県)でとれた食材に基準値超の放射性物質が本当に含まれているのなら問題ですが、そのときはそういう状態にはなっていませんでした。
にもかかわらず東北地方の風評被害を加速させるような報道をすることは人道に反しています。