あなたは「アフリカ」と聞くと、どんなイメージを思い浮かべますか。
人類生誕の地、エジプトのピラミッド、踊るマサイ族、サハラ砂漠、野生動物があふれるサバンナ、そしてリアル北斗の拳状態の街や暗黒大陸といったところでしょうか。
今回の記事はそんなアフリカの問題点をあらためて見直し、解決策を見出したものです。
まずはアフリカの問題点から見ていきましょう。
これは後発開発途上国の全般に通用します。
アフリカ諸国、とくに後発開発途上国にありがちな問題点
- 汚職、貧困、疫病、薬物汚染、衛生状態、食糧不足、水不足、部族対立、治安、密猟、インフレがひどい
- 道路、鉄道、電力、水道といったインフラが整っていない
- 銃規制は弱く、反政府軍・民間人も武器をもっている(本来、武器は政府系の者だけに独占させるべきだが、それができておらず紛争が多い)
- 海外からの援助は必要だが、そればかりがあてにされている
- 海外からの援助されたお金や物資は、公人や現地民にとって汚職・盗難の対象になる
- 砂漠地帯は農業にも住宅にも適さない
- アフリカ大陸は内陸国が多く、それは経済的にかなり不利(貿易が隣国の政情に左右される)
- 基本的に多産多死の社会であり、女性・子どもの人権や法律が整っていない国が多い
- 貧しい家庭で子どもは労働力に位置づけられるので親は教育に熱心ではない
- アルビノの人(肌の色素が少ない人、肌が白い黒人)が積極的に殺されたり、祈祷師が医療を担うなど非科学的な考え方が残っている
- そういった非科学的な考え方を改めさせるのが教員や医師の役目だが、教員や医師とて汚職や犯罪におよぶことは多くある
- よき支援者になりそうな先進国の人は、特定の観光地やまだマシな地域を除いて基本的にはアフリカに行きたがらない
- アフリカ人は現代の問題点の根源をなんでもかんでも「昔の欧米のせい」にしがち
以上の問題点はアフリカ大陸のすべてにあてはまるとはかぎりません。あくまで基本的な傾向です。
アフリカの問題の根源は欧米だけにあるのではない
アフリカのいいところ
次にアフリカ諸国の一部に見出せるいいところを見てまいりましょう。
- 上のようなアフリカ系のデザインは先進国でもひそかに人気がある
- アフリカ諸国は未発達なだけに発展の余地はまだ大きい
- アフリカのごく一部にあるサバンナや古代文明は、ユネスコの世界遺産・自然遺産にも登録された素晴らしい土地
- ボツワナという国は「アフリカの優等生」と呼ばれるようにアフリカのなかにもマシな国は少しある
- 金(ゴールド)、銅、ダイヤモンド、 マンガン、コバルト、鉄鉱石、錫鉱石(スズ)、石油、天然ガスなど天然資源が豊富
二通りの解決策
以上のように難題だらけのアフリカ問題ですが、解決策があるとすれば2通りあると思います。
まず1つはボツワナのようなアフリカ大陸内でもまだマシな国を発展させ、その効果を周辺国に徐々に波及させていくという策です。
これは時間がかかるうえに、問題点がとくに多い地域に差し掛かったときに難航するという欠点があります。
もう一つは、先進国に信託統治させること。つまり、アフリカのなかでもとくに問題が深刻な国は「独立」をいったん忘れていただき、先進国の統治下に入ってもらうのです。
統治する先進国の側にもメリットがあるように、被統治国は統治国の商品を買うように定めれば、介入してくる先進国はあるはず。
で、一定期間が過ぎて発展が軌道に乗ったら信託統治をやめて独立国に戻ってもらうのです。
これはかなり強引な策であり、また歴史に逆行するともいえますが、このくらいやらないとどうにもならない独立国があることもまた事実でしょう。
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