株式投資

経済成長はなぜ必要なのか【資本主義とともに簡単に説明】

2020年6月14日

日本のビジネスマンは上り調子か

一般に投資家は出資先に経済成長を求めるものです。

株式会社にお勤めの方としても「前年比・前期比で売上を伸ばせ」と上役から強くいわれているかと思います。

経済成長とは、経済の規模が大きくなること。

一企業のレベルでは前期比で売上や利益が伸びることを意味します。

さらに一国レベルの経済成長では、GDP(国内総生産)が前年比で伸びることを重視します。国内総生産とは、一国内でのある期間における付加価値の総額。

なぜ投資家が経済成長を重視するかといえば、投資先の企業の売上と利益が増えるほど株主がもっている株式の価値も中長期的には上がりやすいからです。

これは個人投資だけでなく企業と企業の出資関係、政府と企業の出資関係にもいえることです。

株主総会に出席すると、個人投資家も機関投資家も投資先の会社に成長を厳しくもとめていることがよくわかるよ。
安い株を100株だけ買って株主総会に出席してみるだけでも人生観が変わるよね。就活前の学生も参加してみるといいんじゃないかな。
とくに業績が不調で株価がだだ下がりしている会社の株主総会は荒れる。最近だとジャパンディスプレイはすごいことになっている。

資本主義で経済成長が必要な理由:現状維持では甘い

そもそも資本主義社会は基本的に退場と参入が自由です。

個人投資家が株式市場や外国為替市場に入ることはもちろん、企業が特定の業界に参入したり退場したりすることも自由です。

そのため株式会社の経営陣は、自社の従業員に成長という発破をかけないと新たな競合先にやられたり、環境の変化に対応できないという危機感があります。

にもかかわらず経営者が「現状維持」という甘い目標を掲げると、投資家や金融機関からそっぽを向かれたり、競合先にその甘さ・隙を突かれるでしょう。

これでは経営陣や提携先がもっている株式の価値も下がってしまいますし、業績も現状維持どころかマイナス成長に陥ってしまうかもしれません。

政府としても一国全体の経済成長率を意識するのは当たり前ですし、政府は民間企業の成長を後押しします。
全世界の企業が一斉に成長をあきらめれば、経済成長は必要なくなるのかもしれない。でも、そんなのありえないし、現実のビジネスでは隙があれば競合や新参にやられてしまう。
日本は少子高齢化がすすんでいる国。ここで現状維持の業績だと、相対的には衰退しているようなもの。だから、海外需要も取りに行くような攻めの姿勢が必要。

そして最悪の場合、倒産に至ります。

そのため、構造的に成長が難しい斜陽業種であっても成長が課されるのが普通です。

経済成長という数値・実績よりも、経済成長しないと現状維持さえできないという危機感の方が重要なのかもしれない。
よく「経済成長は人々を幸せにしない」とかいわれるけど、それなら逆に「非経済成長は人々を幸せにする」といえるのかな。かなり疑問。

有力な人間の声が政治経済を動かす

成田空港のエスカレーター

なお富裕層や高給取りは株式をもっている率がかなり高く、また彼らの意見(株価や配当を上げよ)は権威がありますから政府や上場企業にも届きやすいです。

政府や上場企業のような有力な主体が経済成長を重視すれば、当然、社会全体としても経済成長が重視されます。これが資本主義国というものです。

経済成長に反対する人は政府による平等な分配を重視しがちですが、分配はその原資を民間企業が元気に稼いでくれないと成り立ちません。
資本主義国の政府は民間企業の成長を助けたり、民間企業が参入しない分野を担うのが原則だよ。
え、ヤマトのメール便が廃止されたのは民業圧迫だとかいわれてたけど…
それは政府が郵便の利権を守ったからだといわれている。郵便もヤマトも民間だけど、郵便は政府系の会社だったから郵便を守りたかったのだろう。

数字は評価の尺度にしやすい

それから売上や利益といった株式会社の成長の核を占める数字は、従業員に対する評価の尺度としても便利です。

たとえば、あの人は「人望がある」という評価は抽象的なので納得しにくい場合も多くありますが、以前よりも多くの売上と利益をとってきたとなれば貢献度がだれの目にもわかりやすいからです。

従業員としても売上と利益を多くあげれば賃金が上がるのだとしたら、それに向けて頑張るでしょう。

これは成長への原動力になります。

実際、会社に勤めると、とくに営業や販売部門では「前年対比・前期比で成長せよ」という圧力をかけられます。

営業部は売上や利益で評価することが妥当だとしても、総務や人事などに対する評価の尺度としてはなじまないといわれています。
そうやって企業が成長に向けて頑張れば、スマートフォンの利便性が高まったり、省エネの家電や自動車が生まれたりするなど消費者としても恩恵にあずかることができるよ。
活発な経済活動は環境負荷がかかる一方で省エネの機械も生み出すわけか。
でも、経済が未熟な時代ならそういった成長や改善はやりやすいけど「もっと成熟した将来はどうなるんだろう?」とも思うけどね。

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