電車通勤においてストレスになるのが乗り換え。
それまで気持ちよく座ることができていたとしても、乗り換えるのは面倒ですから。
とくに別路線に途中駅から乗ると座席はリセットされて座れない可能性が高いです。
階段が少ないホームで数少ないエスカレーターに利用客が集中するとエスカレーターに乗ることさえも時間がかかります。
そのため、通勤・通学や住居選びの際は基本的には乗り換え回数が少なくなる方をめざすべき。
しかし、真に考えるべきは乗り換え回数というより乗り換え1回あたりの負担と総合的な負担です。
通勤時の乗り換えに回数よりも見るべき要素
まず東京都内の中でもワーストクラスで乗り換えが面倒な箇所といえば、JR東京駅における山手線・中央線・上野東京ライン・新幹線⇔京葉線・武蔵野線の乗り換え。
ここでの乗り換えの所要時間は15分ほどかかります。
まあ「よい運動になる」とプラスにとらえることもできなくはありませんが、毎日はキツイと思います。
乗り換えがたった1回しかないとしても、負担は大きいパターンがあるわけです。
東京駅での京葉線絡みの乗り換えは面倒ですが、京葉線・武蔵野線の下りは東京駅が始発であるため下り列車は座りやすいというメリットもあります。
面倒な乗り換えだとしても始発列車に座れるというのなら乗り換える価値は結構あります。
乗り換えが面倒な駅
他に乗り換えが面倒な駅といえば、渋谷、西武新宿、武蔵小杉、両国、蔵前、後楽園、春日、飯田橋、町田、秋津と新秋津など。
新しく建設した地下鉄は既存路線よりも深い位置に発着するため、大江戸線絡みの乗り換えは面倒な率が高いです。
ただ、渋谷は再開発が激しく出入り口も実にたくさんあるため、以前よりは改善されたパターンもあります。
しかし、改悪になったパターンもあるように、すべての利用客にとってプラスに作用させる再開発はほぼ不可能です。
16両編成の東海道新幹線は約400m、15両編成の東海道線や総武快速横須賀線は約300m、10両編成の東京メトロ東西線は約200mもあります。
これだけ長いと「前に乗るか、後ろに乗るか」でも乗り換えの面倒度は結構違います。まあ新幹線の自由席号車は前か後ろに偏っていますが。
楽な乗り換えもある
しかし、乗り換えは乗り換えでも下のような対面乗り換えは楽。
対面乗り換えとは同一ホーム上で別路線への乗り換えができること。
この場合、左の小田急線・新宿行から右の東京メトロ千代田線・大手町方面行への乗り換えは楽にできます(ここは代々木上原駅)。
ここでは乗り換え時に面倒な改札や階段・エスカレーターを経由する必要がないのです。
しかも千代田線は代々木上原始発が多いですから、1本か2本待てばラッシュ時でも座ることができます。
乗り換えには疲れるパターンと楽なパターンがあるのです。
対面乗り換えができる駅
首都圏のおもな対面乗り換えは以下のとおり。
- 御茶ノ水JR中央線とJR総武線
- 和光市東武東上線と東京メトロ有楽町線・副都心線
- 笹塚京王線と京王新線経由の都営新宿線
- 中目黒東急東横線と東京メトロ日比谷線
- 泉岳寺京浜急行と都営浅草線
上記の路線の多くは相互に乗り入れているため、直通列車に乗れば降りる必要はありません。
しかし、それまで立っていたのであれば降りて始発を待って座れば通勤の負担は軽くできます。
楽な乗り換えパターンを選ぼう
△池袋駅で近い距離に発着するJR山手線と東武東上線(画像がぼやけて申し訳ありません)。
他にも、たとえば池袋駅における山手線と東上線の関係は他社であり、対面乗り換えはできません。また階段を昇り降りする必要もありますが、両者の乗り換え距離は近いです。
楽な乗り換えパターンでしたら2回以上の乗り換えでも負担は軽いですが、面倒な乗り換えだと回数が1回だとしても負担は大きいのです。
YouTubeでは駅ごとに乗り換えの時間や道のりを解説する動画もたくさんありますから最新版を参考にしてみましょう。
まとめ
通学定期券は原則として最短経路(自宅最寄り駅~学校最寄り駅)でないといけないという規定があります。
サラリーマンの通勤定期代も基本的には最安経路がもとめられますが、少しの差で合理的な経路なら別の経路が認められる可能性もあります。
あるいは最安経路からの差額分は自己負担にして申告すればいいのです。このあたりは会社によって規定が違いますから確認してください。
こういった通勤経路の事情は、できれば引っ越す前に知っておきましょう。