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鉄道周辺

通勤の乗り換えは回数よりも1回あたりの負担を考えよう

2020年4月15日

電車通勤においてストレスになるのが乗り換え。

それまで気持ちよく座ることができていたとしても、乗り換えるのは面倒ですから。

とくに別路線に途中駅から乗ると座席はリセットされて座れない可能性が高いです。

階段が少ないホームで数少ないエスカレーターに利用客が集中するとエスカレーターに乗ることさえも時間がかかります。

そのため、通勤・通学や住居選びの際は基本的には乗り換え回数が少なくなる方をめざすべき。

しかし、真に考えるべきは乗り換え回数というより乗り換え1回あたりの負担と総合的な負担です。

電車は別会社の路線に乗り換えると、新たに初乗り運賃がかかる(割引が適用される場合あり)。同じ会社の別路線への乗り換えでは初乗り運賃はかからない。
サラリーマンの定期代は会社負担だとしても、普段出かけるときも初乗り回数は抑えた方が安くなりやすい。

通勤時の乗り換えに回数よりも見るべき要素

まず東京都内の中でもワーストクラスで乗り換えが面倒な箇所といえば、JR東京駅における山手線・中央線・上野東京ライン・新幹線⇔京葉線・武蔵野線の乗り換え。

ここでの乗り換えの所要時間は15分ほどかかります。

まあ「よい運動になる」とプラスにとらえることもできなくはありませんが、毎日はキツイと思います。

乗り換えがたった1回しかないとしても、負担は大きいパターンがあるわけです。

これから舞浜のディズニーランドに向かうゲストならウキウキであの乗り換え通路・動く歩道を歩けるんだろうけどね。
都区内から舞浜までは地下鉄の八丁堀や新木場を使えば東京駅で歩かなくても済むけど、これだと運賃は高くなったりもする。

東京駅での京葉線絡みの乗り換えは面倒ですが、京葉線・武蔵野線の下りは東京駅が始発であるため下り列車は座りやすいというメリットもあります。

面倒な乗り換えだとしても始発列車に座れるというのなら乗り換える価値は結構あります。

乗り換えが面倒な駅

他に乗り換えが面倒な駅といえば、渋谷、西武新宿、武蔵小杉、両国、蔵前、後楽園、春日、飯田橋、町田、秋津と新秋津など。

新しく建設した地下鉄は既存路線よりも深い位置に発着するため、大江戸線絡みの乗り換えは面倒な率が高いです。

例外的に副都心線は新しい路線であるものの地下鉄空白地帯につくったため、大江戸線ほど深くありません。
渋谷や新宿みたいな巨大で数多くの路線が集まる駅は乗り換えが面倒でも仕方ない。でも2~3路線しかない駅なのに乗り換えが面倒だと、悪い意味で印象に残りやすい。

ただ、渋谷は再開発が激しく出入り口も実にたくさんあるため、以前よりは改善されたパターンもあります。

しかし、改悪になったパターンもあるように、すべての利用客にとってプラスに作用させる再開発はほぼ不可能です。

渋谷駅はJRは改善感が強いけどメトロと東急は改悪感が強い気がする。

16両編成の東海道新幹線は約400m、15両編成の東海道線や総武快速横須賀線は約300m、10両編成の東京メトロ東西線は約200mもあります。

これだけ長いと「前に乗るか、後ろに乗るか」でも乗り換えの面倒度は結構違います。まあ新幹線の自由席号車は前か後ろに偏っていますが。

電車通勤の首都圏民は乗り換え時や駅から勤務先まで歩くので、車通勤の地方民よりも歩く距離は長いといわれる。

楽な乗り換えもある

しかし、乗り換えは乗り換えでも下のような対面乗り換えは楽。

代々木上原駅での対面乗り換え
対面乗り換えとは同一ホーム上で別路線への乗り換えができること。

この場合、左の小田急線・新宿行から右の東京メトロ千代田線・大手町方面行への乗り換えは楽にできます(ここは代々木上原駅)。

ここでは乗り換え時に面倒な改札や階段・エスカレーターを経由する必要がないのです。

対面乗り換えは鉄道会社は同じで路線は違うというパターンと、鉄道会社は違うのに乗り換えられるパターンとがあります。代々木上原駅の場合は後者。

しかも千代田線は代々木上原始発が多いですから、1本か2本待てばラッシュ時でも座ることができます。

乗り換えには疲れるパターンと楽なパターンがあるのです。

対面乗り換えができる駅

首都圏のおもな対面乗り換えは以下のとおり。

  • 御茶ノ水JR中央線とJR総武線
  • 和光市東武東上線と東京メトロ有楽町線・副都心線
  • 笹塚京王線と京王新線経由の都営新宿線
  • 中目黒東急東横線と東京メトロ日比谷線
  • 泉岳寺京浜急行と都営浅草線

上記の路線の多くは相互に乗り入れているため、直通列車に乗れば降りる必要はありません。

しかし、それまで立っていたのであれば降りて始発を待って座れば通勤の負担は軽くできます。

地下鉄は対面乗り換えだと楽だけど、対面乗り換えができない地下鉄への乗り換えは面倒な率が高いんだよな。

楽な乗り換えパターンを選ぼう

池袋駅で隣り合う東武東上線とJR山手線

△池袋駅で近い距離に発着するJR山手線と東武東上線(画像がぼやけて申し訳ありません)。

他にも、たとえば池袋駅における山手線と東上線の関係は他社であり、対面乗り換えはできません。また階段を昇り降りする必要もありますが、両者の乗り換え距離は近いです。

楽な乗り換えパターンでしたら2回以上の乗り換えでも負担は軽いですが、面倒な乗り換えだと回数が1回だとしても負担は大きいのです。

YouTubeでは駅ごとに乗り換えの時間や道のりを解説する動画もたくさんありますから最新版を参考にしてみましょう。

乗り換えのタイミングは一つ前の駅にズラした方が楽というパターンもあるよ。通勤定期券の規定に従って試してみてね。

まとめ

通学定期券は原則として最短経路(自宅最寄り駅~学校最寄り駅)でないといけないという規定があります。

サラリーマンの通勤定期代も基本的には最安経路がもとめられますが、少しの差で合理的な経路なら別の経路が認められる可能性もあります。

合理的とは、少し高いけど疲れにくいルート、少し高いけど早く着くルートなど。

あるいは最安経路からの差額分は自己負担にして申告すればいいのです。このあたりは会社によって規定が違いますから確認してください。

寄り道や申告した経路と違う経路で通勤した際のケガは労災が適用されない場合もあるから注意してね。

こういった通勤経路の事情は、できれば引っ越す前に知っておきましょう。

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