首都圏のJR線と東京メトロとつくばエクスプレスには通勤快速という種別があります。
通勤快速は基本的に平日限定の運用であり、JRのグリーン車でなければ運賃以外に別料金は必要ありません。
通勤快速は速くて便利なのですが、会社や路線によって特徴がわかれており、乗り間違うと一気に遠くまで運ばれてしまいます。
そこでこのページでは首都圏の通勤快速について路線図、停車駅、運行日時に触れながらわかりやすく解説します。
最後にはみなさまに役立ちそうな筆者の見解も載せてあります。
まずはJR中央線から見ていきましょう。
通勤快速の停車駅
中央線の停車駅
JR中央線の通勤快速は平日夜の下りのみの運行。
しかし、平日朝の上りは通勤特快があります。これも実質的には通勤快速のような存在。
通勤特快の停車駅は国分寺のあとは新宿までノンストップです。
しかしというか当然というべきか、ラッシュ時の中央線は運行本数がやたら多いので立川~東京は電車が渋滞しています。
そのため通勤特快の所要時間はすごく短いというわけではありません。
国分寺~新宿は長い時間にわたってドアが開かないため、そこに入る前は「体調のすぐれないお客様は快速東京行きをご利用ください」というアナウンスがあるほど。
ご乗車の際はお気をつけください。
【現在は廃止】京葉線の停車駅は外房線・内房線と一体
JR京葉線の通勤快速は平日朝の上り、平日夜の下りにありました。
上りの始発駅および下りの目的地は、上総一ノ宮、君津、勝浦、成東など。
【現在は廃止】総武線の停車駅の中で船橋だけは別格
JR総武線の通勤快速は平日朝の上りと平日夜の下りにありました。錦糸町~千葉の間においては船橋にのみ停車します。
千葉以遠の停車駅は、都賀、四街道、佐倉、酒々井、成田、空港第2ビル、成田空港。
基本的に成田方面行の通勤快速は東京始発ですが、千葉県からの通勤快速・逗子方面行は横須賀線に入ります。横須賀線内の停車駅は通常の横須賀線と変わりありません。
【現在は廃止】東海道線と宇都宮線・高崎線の通勤快速
2021年3月のダイヤ改正では東海道線と宇都宮線・高崎線の通勤快速は廃止されました。
埼京線の通勤快速は本数が多い
JR埼京線は平日朝の上下と平日夜の上下の快速はすべて通勤快速のみ。そのため本数は多く希少感がありません。
なお新木場~大崎は東京臨海高速鉄道りんかい線の区間でありJR線ではありません。
東海道線と宇都宮線と高崎線と京葉線と横須賀線の通勤快速は中距離ユーザーに向けた着席サービスという色彩が強いですが、埼京線・川越線は中距離通勤路線ではありません。
そのせいか埼京線の通勤快速の停車駅はマイルドな感じです。板橋と十条と恵比寿にも停車します…。


中央線の通勤車両の車内にはトイレが一部で設置されつつあります。
中央線は東京~高尾として見ると近距離路線ですが、東京~大月・河口湖として見ると中距離路線みたいなもの。
JR線以外の通勤快速:東京メトロ東西線と副都心線
次に東京メトロの通勤快速について。
東西線の通勤快速は平日朝の西行に限っての運転です
通常の快速よりも停車駅が多いのが特徴。
上の画像のように東京メトロ副都心線は急行と通勤急行を運転しています。
これは実質的には通勤快速みたいなもの。


つくばエクスプレスの停車駅
つくばエクスプレスの通勤快速は平日夜の下りのみの運用。
そのうち区間快速と統廃合される可能性もあると思います。
まとめ:種別は共通化できるか
大手私鉄には通勤急行、区間快速、快速急行といった種別があり、実質的にはJRの通勤快速に相当する種別もあります。
このあたりの種別の違いは地方出身者にとってかなりややこしいですし、英語表記の区別も難しいです。
そのため、JRと私鉄と第3セクターは電車の種別を共通化させた方がいいと思います。

