立地を選ぶ際に通勤との関係で心掛けるべきいくつものこと

中央線での通勤のまとめ

御茶ノ水駅の中央線 通勤路線

さて、ヨドバシカメラのCMでも歌われているように東京都区内の地上鉄道の中心にはまず環状線(まあるい線)として緑の山手線があります。

この山手線の東側の真ん中が東京駅であり、西側の真ん中が新宿駅です。

中央線は東京駅から地上を西へ向かって走り、新宿、中野、立川、八王子などを通り、そして終点の高尾に到着します。

中野~立川までは見事に真っすぐな線形。松任谷由実さん風にいうと、中央線は中央フリーウェイよりも真っすぐな形をしている。

厳密にいうと高尾から先も中央線は続いているのですが、近郊区間としては高尾駅までです。

山手線の内側で地上を走る鉄道といったら中央線くらいのもの。
細かいことをいうと、西武新宿線や東京メトロ丸の内線はわずかに山手線の内側で地上区間を走るけどね。
冒頭の画像は中央線のおもに快速格の車両です。中央線の各停は下の画像の黄色い電車。

総武線緩行線

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中央線での通勤と人気ぶり

会社の区分JR東日本
路線中央線
他社線への直通運転富士急行、東京メトロ東西線⇒東葉高速鉄道
運賃以外に料金が必要な列車特急あずさ・かいじ・はちおうじ・おうめ
通勤型電車の車両数10両が基本
ラッシュ時の女性専用車両あり:東京方面寄り先頭車
栄えている駅(山手線圏はのぞく)中野、阿佐ヶ谷、吉祥寺、立川、八王子
上り列車の始発駅高尾、豊田、武蔵小金井、八王子、立川、大月、青梅、武蔵五日市、奥多摩、河辺、高麗川、富士急行の河口湖
朝の最混雑区間と平均混雑率中野⇒新宿:190%
平日朝の中央線で座るには始発駅を狙うか、特急を利用しないと厳しい。
三鷹や中野始発の中央線各停(総武線)ならまだ座りやすいけどね。
途中の立川や吉祥寺などでは降りる人もいるけど、そんなに多くないから降りる人を狙うのも厳しい。

中央線の路線図

中央線の路線図(特急列車はのぞく。路線図は2020年3月のダイヤ改正をもとにしたもの。)

中央線の路線図

※路線図の▲は土休日に限り通過を意味します。

※中央線は、おもにオレンジ色の電車が快速と通勤快速と特快を担い、黄色の電車が各停を担います。ただし、中野から下り方面は実質的に快速も各停みたいなものです。

中央線各停(黄色の総武線)の運転は三鷹までだけど、これが複々線として延伸すれば、快速の混雑は緩和されスピードアップも期待できるんだけどな。

※中央線は中野~東京の都会感、中野~荻窪のサブカルチャー感、公園の多い郊外、そして沿線の有名大学の多さからいってイメージはかなりよいです。

明大、上智大、日大、法大、東京女子大、成蹊大、亜細亜大、国際基督教大、農工大、学芸大、中大、一橋大などのキャンパスが中央線沿線にはあるよ。

★JR中央線と東京メトロ東西線の相互乗り入れ運転の概略図

東西線を中心とした乗り入れ路線図

JR中央線は東京メトロ東西線と相互乗り入れ運転を行っています。その東西線は東葉高速鉄道と乗り入れ運転を行っています。これによって三鷹から乗り換えなしで東葉勝田台に行くことができます。

東西線直通で総武線の津田沼に乗り入れる列車は少ないよ。

中央線は首都圏でもトップクラスで便利な路線

他路線との接続

中央線の駅乗り換え路線の駅乗り換え路線備考
東京東京JR東海道新幹線・北海道東北新幹線・上越新幹線・北陸新幹線・山手線・京浜東北線・東海道線・宇都宮線・高崎線・常磐線快速・総武線快速横須賀線・京葉線、東京メトロ丸ノ内線東京駅から少し離れた大手町駅に行けば、東京メトロ千代田線・東西線・半蔵門線、都営三田線と乗り換えられる。なお中央線ホームから東京駅地下の京葉線ホームまでは15分ほどは歩く。
神田神田JR山手線・京浜東北線、東京メトロ銀座線神田駅は高架の駅で、そこから地下1階相当にまで下りれば銀座線
御茶ノ水御茶ノ水JR総武緩行線総武線との乗り換えは対面乗り換え。ちなみに御茶ノ水駅の改札を出て、少し歩けば東京メトロ千代田線の新御茶ノ水駅。
水道橋水道橋都営三田線東京駅寄りの改札が都営三田線に近いが、それでも100mほど離れている
飯田橋飯田橋東京メトロ東西線・有楽町線、都営大江戸線中央線から見て東西線は近い。その他の路線もそんなに遠くない。
市ヶ谷市ヶ谷東京メトロ有楽町線・南北線、都営新宿線南北線までは少し距離があるがその他の路線はそんなに離れていない
四ツ谷四ツ谷東京メトロ南北線・丸ノ内線中央線と丸の内線は地上ホームでたがいに近い距離にあるが、南北線は少し離れている
代々木代々木都営大江戸線、JR山手線都営大江戸線へは少し歩く
新宿新宿JR埼京線・湘南新宿ライン、京王線、小田急線、東京メトロ丸ノ内線、都営新宿線・大江戸線JR各線と小田急線と京王線は近い距離にあるが、地下鉄まではちょっと遠い
東中野東中野都営大江戸線大江戸線にたどり着くまでにはエスカレーターによる高低差が大きい
中野中野東京メトロ東西線JR中野駅構内に東京メトロ東西線は発着する
荻窪荻窪東京メトロ丸ノ内線改札を出たうえでの乗り換えだが、そんなに遠くない
吉祥寺吉祥寺京王井の頭線両駅の改札間の距離は50mもない
武蔵境武蔵境西武多摩川線割とすぐの乗り換え
国分寺国分寺西武国分寺線・多摩湖線割とすぐの乗り換え
西国分寺西国分寺JR武蔵野線ホーム上の階段を上ればすぐに武蔵野線ホーム
立川立川JR南武線・青梅線、多摩都市モノレールモノレールは立川南駅と立川北駅があってJR立川駅から北か南のどちらかに少し歩く
八王子八王子JR横浜線・八高線京王線の京王八王子駅まで300m以上は歩く
高尾高尾京王高尾線駅構内の連絡通路で100m近く歩く

⇒中央線の他路線との接続数の多さは首都圏でもトップクラスです。

新幹線の始発駅である東京、地下鉄との接続駅になる四ツ谷、日本一の乗降客数を誇る新宿、多摩地域の交通の要である立川と八王子など郊外に伸びる路線としては素晴らしい水準です。

中央線は利便性がとてもよく、さらに新宿~東京は通過駅が多いために、上り快速が新宿に着いて乗客が大量に降りたと思ったら新宿でまた大量に乗ってきます。

中央線から地下鉄に乗り換えるのなら中野か四ツ谷がオススメ。新宿では乗り換えまで遠いし、駅構内の混雑もすごい。

中央線はなぜ混雑するのか

中央線のラッシュ時の上り列車の混雑率はもっとも混雑する区間の平均値で190%くらいにも達します。

ラッシュのピーク時は2分に1本の間隔で上り列車が発車するにもかかわらず、かなり高い混雑率だといえます。

もっとも混雑する区間は中野~新宿あたり。

ただし、このデータはピーク時の快速の平均値です。

平日朝上りの三鷹⇒御茶ノ水の各停、また三鷹から東へ向かう東西線直通列車は中央線快速ほど混雑していません。

中央線は快速も緩行線も10両編成が基本だから、快速は混むんだろう。とくに特快は混む。
東海道、総武快速、常磐快速、宇都宮線・高崎線といった路線は15両が基本であり、中距離輸送が主体。一方、中央線や埼京線は近距離輸送が主体だから10両なんだけど、中央線は12両化もありうる話。

中央線が混雑する要因は、ほぼ10両編成であることに加えて、東京、御茶ノ水、四ツ谷、新宿、中野、吉祥寺、国分寺、立川、八王子という他路線との接続とブランド力に優れた駅をたくさん通るからです。

これこそ中央線の人気の要因に他なりません。

中央線の近くを並走する西武新宿線の中間駅といえば所沢や上石神井、京王線の中間駅といえば調布、府中、聖蹟桜ヶ丘ですが、知名度や商業施設の充実度、他路線との接続は中央線の方が上です。

中央線の途中駅には、そこの住民でないとしても途中下車してみたいと思うだけの魅力があります。

それに中央線は並行する路線に比べて駅数が少ないので、「駅前」の土地がより貴重になるのです。

しかも、中央線の上り快速のほとんどは新宿駅で折り返すことなく山手線を横断して、日本屈指のビジネス街で各方面の新幹線が発着する東京駅(大手町)まで行きます。

その途中の四ツ谷や御茶ノ水にしても学生からの需要が大きい街です。

中央線の北側の西武新宿線や南側の京王線の沿線民が山手線の内側に行く場合、高田馬場で東西線、笹塚で都営新宿線(直通ありだが東京駅は通らない)に乗り換える必要がありますが、中央線は一本で東京駅まで行けるのです。

そのため、西武新宿線と中央線の間に住んでいる人、京王線と中央線の間に住んでいる人は、ビジネスや大学関連では中央線を選ぶ人が多いのでしょう。

実際、平日朝ラッシュ時の東西線の東行(中野⇒大手町方面行)は、中野駅出発の時点ではそんなに混んでおらず、高田馬場に着くと西武新宿線や山手線からの乗客でちょっと混むくらいの状況です。

ちなみにラッシュ時の東西線利用による高田馬場から大手町までの所要時間は15分(快速だとしても、この区間は各駅に停まります)。

そしてラッシュ時の中央線快速利用による新宿から東京駅までの所要時間は13分です。

競合路線と運賃・所要時間を比較

中央線と京王線の競合

上り区間中央線の平日朝7時30分前後発の列車京王線の平日朝7時30分前後発の列車
八王子~新宿490円(中央線快速で55分)370円(京王線急行で60分)
上り区間中央線の平日朝7時30分前後発の列車京王線の平日朝7時30分前後発の列車
高尾~新宿570円(中央線快速で61分)370円(京王線急行で63分)

※京王線の八王子とは京王八王子を意味するものとします。

※高尾山への登山の最寄り駅は京王線の高尾山口駅。これは高尾駅から南西に1kmほど離れた京王線独自の駅です。そのため、中央線ユーザーは高尾まで中央線で行き、そこから京王線に乗り換える人も多いです。

※早さでは中央線に、運賃では京王線に分があるといえますが、京王線は京王八王子が始発駅なので並べば座れます。

※遅延の頻度はなかなか統計的に比べにくいものがあります。昔の中央線は人身事故が多くてJRは神主に沿線のお祓いを頼んだほどなのですが、最近では高架化が進んだせいか少なくなりました。

※中央線で八王子から新宿に行く場合、平日朝の快速と昼の特快では15分くらいも所要時間が異なります。

ラッシュ時の中央線はそれだけ電車の本数が多く(=電車が渋滞する)、乗客の乗り降りにも時間がかかるということです。

ラッシュ時は停車駅数の少ない特快はほとんどないし、あったとしても前の列車を追い越せないと速達効果はない。
ラッシュ時に特快があると、そこに乗客も集中して乗り降りに時間がかかっちゃうだろうね。東急田園都市線がラッシュ時に急行を運転しないのと同じ理由かな。

中央線の終電は遅い

JR中央線・総武緩行線新宿駅の平日下り方面・終電付近の時刻表(太字が終電)

0時00(各停・三鷹)00(中央特快・高尾)04(快速・青梅)07(各停・中野)09(快速・豊田)15(各停・三鷹)15(中央特快・高尾)20(快速・高尾)22(各停・中野)25(快速・豊田)30(各停・三鷹)30(快速・高尾)40(快速・豊田)41(各停・三鷹)50(各停・三鷹)50(快速・武蔵小金井)
1時01(各停・三鷹)

※中央線は東京駅が起点の路線ですが、0時台には新宿始発の下り列車もあるため終電の時刻表としては新宿始発が妥当だと判断しました。

中央線の終電は首都圏の他の路線に比べると遅いです。

とくに0時40分を過ぎてからの高尾行、そして1時1分発の三鷹行はありがたい存在といえます。

金曜日の0時台(土曜日に変わってすぐの時間だけど営業的には金曜日扱い)の新宿駅からの中央線下りは積み残しも発生するくらいの混雑になる場合もあるよ。気をつけてね。
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東中野~高尾の見どころ

中央線に限らず首都圏の鉄道は、朝のラッシュ時に通勤需要として上り列車に乗客が集中するため混雑するのは当たり前のことです。

しかし、そのとき下り列車を観察するとガラガラの路線もあれば、ある程度混んでいる路線もあります。

平日朝の中央線下りの場合、混雑というほどではありませんが、乗客はそれなりに入っています。

とくに国分寺から立川あたりまでは下り列車も混雑します。

中央線の下り方面の場合、さきほど述べた大学の他にも以下のとおり商業地や観光地がバランスよく揃っていることが下り方面の混雑に影響しています。(カッコ内は最寄り駅)

  • 中野駅近くの中野ブロードウェイ、中野サンモール、中野サンプラザ
  • 吉祥寺駅周辺の商業施設
  • 井の頭公園(吉祥寺)
  • 三鷹の森ジブリ美術館(三鷹)
  • 小金井公園(武蔵小金井)
  • 小金井カントリー倶楽部という名門ゴルフ場(武蔵小金井)
  • 多磨霊園(武蔵小金井)
  • 立川まんがぱーく(立川)
  • 立川競輪場(立川)
  • 立川駅周辺の商業施設
  • 国営昭和記念公園(立川、青梅線西立川)
  • イオンモール多摩平の森(豊田)
  • 高尾山(高尾)

ちなみに高尾山へは京王線の高尾山口駅の方が近いです。そのため、高尾駅で中央線から京王線に乗り換える人も結構います。

国営昭和記念公園の広さはかなりのもの。東京ドーム38個分もあるから、並みの公園じゃないよね。
立川駅から青梅線に乗って奥多摩に行くのも面白い。

地価

中央線沿線の地価については以下のとおりです。

※新築マンション価格と付近の賃料は、各社の「駅から徒歩5分圏の物件(70㎡)」を見比べて公示価格に合わせて多少補正した大まかな目安です。

※駅は山手線圏内から均等に数kmごとの住宅街系の駅を選んでいます。

駅名市町村新築マンション価格付近の賃料山手線からの直線距離(この場合は新宿)
東中野東京都中野区7400万円25.5万円約2km
高円寺東京都杉並区6700万円22万円約5km
武蔵小金井東京都武蔵野市5800万円18万円約11km
国分寺東京都国分寺市5800万円18万円約20km
豊田東京都日野市4200万円15.5万円約29km
八王子東京都八王子市4100万円15万円約38km

中央線の区間ごとのイメージは以下のとおり

  • 東中野~西荻窪矢印都心に近いけどごちゃごちゃ感が強い
  • 吉祥寺と三鷹矢印便利でかなり有名な街だけに地価に割高感がある
  • 武蔵境~立川矢印郊外だけど田舎感はほとんどない
  • 日野~高尾矢印郊外で少し田舎感がある

中央線沿線は高架化とそれに伴う再開発を進めたので、新宿から立川までの区間では全体として以前よりも都会的というか少し洗練された感じが漂います。

まとめ

評価
ラッシュの混雑率本数はとても多いが、それでも混雑率は最大で190%近くにも達する。しかし、中央線の上り区間では緩行線はまだ楽。
沿線下り方面の魅力度都会エリア、サブカルエリア、郊外エリア、文教エリアがどれもバランスよく充実している。イメージもいいので混雑しているのが通常。
沿線の地価東京西部方面の地価は千葉方面に比べると少し高い。とくに中央線の駅数は並行する私鉄よりも少ないので駅近くの物件は貴重。
他路線との接続他路線との接続数の多さはトップクラス。
電車の速達性私鉄よりも駅数は少ないがラッシュ時はかなりの過密ダイヤ。郊外のJR路線にしては速達感が少し低い。
運賃の安さJR東日本路線の運賃は私鉄よりも少し高い

中央線沿線に住むのはこんな人におすすめ

  • 中央線沿線に通勤通学の目的地がある人
  • 中央線は他路線との接続数が多いので、他の路線と乗り換えてさまざまな場所に出かけたい人
  • 将来、中央線沿線の物件価値は現状維持か上がると思う人
  • 荻窪、吉祥寺、三鷹、国立といった中央線沿線のブランド感が好きな人
  • 平日朝の中央線各停の総武線の東行や東西線直通の東行は都心にしては混んでいないので、これを狙って通勤したい人
中央線と京王線の間のエリア、あるいは中央線と西武新宿線との間のエリアに住んで使い分ける人もいるみたい。
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