大手町・丸の内といえば、日本を代表する大企業の本社ばかりが集まる日本経済の中心地ともいえるオフィス街。
このページでは大手町・丸の内地区に通勤する方にとって住む場所選びの参考になる情報を示します。
大手町や丸の内への通勤に適した路線と駅
さて、大手町・丸の内の最寄り駅である大手町駅に停車する路線は、
- 東京メトロ千代田線(路線の北東はJR常磐線に、南西は小田急線に乗り入れ)
- 丸の内線
- 半蔵門線(路線の北は東武伊勢崎線に、南西は東急田園都市線に乗り入れ)
- 東西線(路線の東は東葉高速鉄道に、西はJR中央線に乗り入れ)
- 都営地下鉄三田線(路線の南は東急目黒線に乗り入れ)
の5つです。
そこでこのページでは、以上の地下鉄とそれに乗り入れている範囲での私鉄・JRの駅を対象として通勤に適した駅を示してまいります。
- 一人暮らし(安い物件)
- 近場
- 座れる始発駅
- ファミリー向け
というカテゴリごとにわかりやすく紹介します。
一人暮らし向け物件
まず一人暮らし向けの安い物件についてです。
大手町の近くの駅は地価が高いところばかりですので、大手町の近隣は難しいです。
それでもあえて挙げると、半蔵門線沿線の住吉や押上、東西線の南砂町~浦安、東西線の落合、常磐線の西日暮里~北千住などが候補に入ってきます。
もう少し離れたところでいうと
- 東武伊勢崎線の北千住~新越谷
- 丸の内線支線の方南町
- 東西線の落合や浦安~西船橋
- 都営三田線の板橋~西高島平
- 東急田園都市線の三軒茶屋~溝の口
- 小田急線の東北沢~祖師ヶ谷大蔵
- 東急目黒線の常磐線の綾瀬~柏
などでしょう。
それらの区間のうち急行・快速停車駅は地価が高いですので、安い物件を狙うなら各停しか止まらない駅です。
近場の住宅地は資産価値も高い
次に近場の住宅についてです。これは以下のとおりです。
- 東西線の門前仲町や神楽坂
- 半蔵門線の青山一丁目や水天宮前
- 千代田線の湯島や赤坂
- 都営三田線の春日や白金
- 丸の内線の茗荷谷や四谷三丁目
このあたりは家賃も物価も高いですが、社会的なステータスも高いです。
また、職住近接のトレンドからいってそう簡単に地価が下がらないと思われますので資産価値のある物件だといえます。
座れる始発駅
次に座れる始発駅についてです。それぞれの路線の上り列車の始発駅は以下のとおりです。
- 東西線の西船橋と妙典と中野
- 東西線への直通列車がある三鷹
- 東葉高速鉄道(東西線直通)の東葉勝田台
- 丸の内線の荻窪と方南町
- 都営三田線の西高島平
- 東急目黒線(都営三田線直通)の武蔵小杉と日吉
- 千代田線の綾瀬と代々木上原
- 常磐緩行線(千代田線直通)の松戸と我孫子
- 小田急線(千代田線直通)の向ヶ丘遊園と成城学園前
- 半蔵門線の押上
などが挙げられます。他にも始発駅はありますが、始発の本数が少なすぎる駅は省いてあります。
オススメは東西線の東行の始発駅である中野と三鷹です。
東西線はとても混雑することで有名ですが、あれは平日朝に西船橋や浦安などから西に向かう場合であって、三鷹や中野から東に向かう東西線は平日朝では大して混雑しないからです。
参考:平日朝の混雑
- 東西線の西船橋⇒大手町は超激しい混雑
- 東西線の中野⇒大手町は大したことない混雑
- 丸の内線の池袋⇒大手町は激しい混雑
- 丸の内線の新宿⇒大手町は大したことない混雑
- 千代田線の北千住⇒大手町は激しい混雑
- 千代田線の代々木上原⇒大手町は、表参道からは大したことない混雑
- 半蔵門線の渋谷⇒大手町は、永田町からは大したことない混雑
- 半蔵門線の押上⇒大手町は激しい混雑
- 都営三田線の巣鴨⇒大手町は激しい混雑
- 都営三田線の目黒⇒大手町は激しい混雑
なお半蔵門線に乗り入れている列車の始発駅は、田園都市線の場合は中央林間や長津田、東武伊勢崎線の場合は東武動物公園や久喜、南栗橋など大手町から距離が離れています。
このあたりは家賃は安めですが(とくに東武伊勢崎線)、時間がかかることには注意です。
逆に平日の夕方・夜に大手町から帰る場合、どの列車も座るのは困難が予想されます。
ただし、千代田線から小田急線に直通するメトロロマンスカーだけは、別料金を支払って乗ることができれば全席指定なので確実に座ることができます(もちろん空席があればの話)。
その別料金は、新百合ヶ丘・町田までで630円、本厚木までは780円。
ファミリー向け賃貸・マンション
ファミリー向け物件というと、大手町の近場では猿江恩賜公園が近くにある住吉ですが、家賃は高いです。
もっと離れたところで、なおかつある程度の居住面積がとれそうな範囲でいうと、
- 東武伊勢崎線の草加~新越谷
- 中央線の三鷹~立川
- 東葉高速鉄道の沿線全般
- 都営三田線の板橋~西高島平
- 東急東横線の元住吉~菊名
- 東急田園都市線の溝の口~青葉台
- 常磐線の松戸~我孫子
- 小田急線の喜多見~新百合ヶ丘
などになります。
なお東西線はとても混雑する路線として有名であり、乗り入れ先の東葉高速鉄道の始発駅でないと座るのが難しいです。
さらに郊外のゆとりある環境がよろしければ、東武伊勢崎線の春日部~北越谷、小田急線の唐木田~新百合ヶ丘・相模大野~新百合ヶ丘、東急田園都市線の中央林間~青葉台、常磐線の我孫子~取手などが候補に入ります。
このあたりまで来ると、マンション・アパートだけでなく一戸建ても選択肢に強く入ってくるエリアです。
郊外から大手町への通勤
それらの郊外区間は、平日朝に上り電車に乗ってから大手町駅に着くまでに1時間くらいは見ておいた方がよい駅ばかりです。
しかし、唐木田と長津田・中央林間と我孫子・取手は始発駅でもありますので通勤者の負担はやや軽いです。
なお取手駅の始発事情はちょっと特殊です。
というのも取手駅では千代田線に乗り入れない常磐快速線は朝から晩まで始発列車がありますが、千代田線直通の常磐線各駅停車の始発は朝晩しかありません。
ただ、常磐線の快速の一部は上野駅から直通して東京駅にも止まりますので、東京駅から大手町に向かうのも有力な手段です。
1回だけ乗り換えがあるパターン
以上は途中駅で乗り換えずとも大手町まで行けるパターンです。
1回くらいは乗り換えてもいいという方は西武新宿線沿線はいかがでしょうか。
西武新宿線は都内の区間ではJR中央線の北側を走っています。しかし、西武新宿線の駅は中央線ほどの派手さと知名度がないため、中央線の駅よりは家賃が安いです。
また西武新宿線は中央線よりは混雑率がまだ低いため、おすすめできます。
東京駅への通勤
ここまで大手町駅へのアクセスに終始してきましたが、ここからは東京駅への通勤アクセスについて解説します。
東京駅を発着する路線は、JR中央線・山手線・東海道線・常磐線・高崎線・宇都宮線・京葉線・武蔵野線直通・総武快速線、そして各種の新幹線です。
各路線上り列車のおもな始発駅(新幹線は通勤圏のみ)
- 中央線青梅、高尾、豊田、武蔵小金井
- 東海道線小田原、国府津、平塚、大船
- 常磐快速線土浦、取手
- 高崎線前橋、高崎、籠原
- 宇都宮線宇都宮、小金井
- 京葉線蘇我、海浜幕張
- 横須賀線久里浜、逗子
- 総武快速線千葉、津田沼
- 東海道新幹線三島、静岡
- 東北新幹線那須塩原
- 上越新幹線高崎
理想は静岡~新横浜や那須塩原~大宮などから新幹線で着席通勤です。
しかし、新幹線の定期代は何か事情がないと会社は負担してくれないですし、自己負担だと厳しいので新幹線通勤は横に置いておきます。
ただ、新幹線の通勤圏の中でも新横浜駅のすぐ近くなどは今後も資産価値が期待できるように思います。
正直言って新横浜駅近くに高級マンションを買える方はうらやましいです。
あとは家賃の安さを求めるなら千葉方面、ブランド感や資産価値を求めるなら中央線沿線・世田谷区や神奈川方面という感じです。
新橋駅への通勤が参考になる
なお東京駅と、東京駅の南東側の地区である京橋や宝町といったエリアへの通勤は↓の新橋駅への通勤が参考になります。
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参考新橋駅に通勤する場合、どこに住むのがおすすめ?
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新橋から北東へ2駅ほど行ったところが東京駅、京橋駅、宝町駅だからです。