転職の進め方を丁寧に【20代後半・アラサー編】

京浜急行は通勤しやすいか?住みやすい?

鮫洲駅に停車する京浜急行と通過列車 通勤電車

このページでは東京・神奈川にまたがって運行する大手私鉄である京浜急行について解説します。

解説するといっても鉄道オタク向けの細かい知識ではなく、路線の簡単な概要、観光、混雑率、地価など一般的な生活者にとって役立つ知識です。

まとめ風のページですので気軽に見れると思います。

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京浜急行での通勤と路線図

会社の区分私鉄
路線本線、久里浜線、大師線、逗子線、空港線
他社線への直通運転都営浅草線⇒京成線・北総線
運賃以外に料金が必要な列車モーニング・ウィング号、ウィング号
通勤型電車の車両数12両、8両、4両が基本
ラッシュ時の女性専用車両あり
栄えてる駅品川、京急蒲田、京急川崎、横浜、上大岡
上り列車の始発駅(空車の増結駅も含む)三崎口、新逗子、羽田空港第1・第2ターミナル、浦賀、金沢文庫、京急久里浜、京急蒲田、神奈川新町、三浦海岸、堀ノ内、横浜、京急川崎
朝の最混雑区間と平均混雑率日ノ出町⇒横浜:155%
京急で座るには始発駅か、上大岡、横浜、川崎みたいな大きな駅で降りる人を狙うのが正攻法。

京急の概要

さて、神奈川県の鉄道の大動脈といえば東海道です。

東海道とは日本橋、品川宿、川崎宿、神奈川宿…と続いていく日本全体として見ても指折りの幹線。

東京都の品川にほど近い泉岳寺から神奈川県の横浜(神奈川宿に近い)まではこの東海道を突っ走り、そこから東京湾に沿ったような形で三浦半島方面へ至る大手私鉄が京浜急行です。

略して「京急(けいきゅう)」と呼ばれます。

総延長は87km。泉岳寺駅から沿線最南端の三崎口駅は営業キロ(運賃計算上の距離)で約67km、直線距離で約52km。


競合路線であるJR横須賀線は久里浜が終着駅ですが、京急線は久里浜から南西へ10kmほど進んだところにある三浦半島の三崎口まで伸びています。

かつては赤一色の電車ばかりでしたが、近年では車体の色にバリエーションが出てきています。

どうでもいいことだけど、京急川崎駅にはフラップ式の案内表示機があるよ。それは俗に「パタパタ式」とも呼ばれる、列車の種別・行き先・発車時刻などを板の回転で見せるもの。鉄道に興味がない人にとっても一見の価値があるかも。

路線図の簡単な説明

京浜急行の路線図(ウィング号という別料金が必要な列車は除く)

※上の路線図は2020年3月のダイヤ改正をもとにしたものです。

※京浜急行は以下の路線から構成されています。

  • 本線⇒泉岳寺~浦賀
  • 久里浜線⇒堀ノ内~三崎口
  • 逗子線⇒金沢八景~逗子・葉山
  • 大師線⇒京急川崎~小島新田
  • 空港線⇒京急蒲田⇒羽田空港第1・第2ターミナル
今では久里浜線が本線っぽい感じで、本線が支線みたいな感じだけどね。

※羽田空港線へは上りの品川方面からだけでなく、下りの横浜方面からも直通列車があります。横浜方面からの直通列車は京急蒲田駅でスイッチバックします。

このように支線に向かって本線の下りと上りの両方から直通列車があるのは珍しいです。それだけ羽田空港への輸送に力を入れているわけです。

※途中の上大岡駅は京急線の中で中核駅ともいえる存在です。上りのウィング号は上大岡から品川までノンストップですし(横浜通過)、沿線で唯一の京急百貨店もあります。

※大師線は本線からの直通列車がないため路線図では独立させました。

京急の快特と特急は運賃だけで乗車できます(別料金不要)。

★京急線に関する乗り入れ運転の概略図

京成線の乗り入れ路線図

★都営浅草線の路線図

都営浅草線の路線図

京急線は泉岳寺から北について都営浅草線と相互乗り入れ運転を行っています。

その都営浅草線は京成線・北総線と相互乗り入れ運転を行っています。

これによって三浦半島から乗り換えなしで京成線沿線に行くことができます。

※上り列車の行き先は、京急線内だと品川、羽田空港など、相互乗り入れ先だと押上(都営浅草線)、青砥(京成線)、印旛日本医大(北総線)、成田空港(京成線)など。

京急線は都営地下鉄に直通しており、また品川駅前後では東京メトロの接続がないので、都営地下鉄が走っていない池袋方面に行くには不便です。品川から山手線で行くにしても各駅停車なのでちょっとキツイといえます。

※品川から横浜までは京浜急行とJR京浜東北線が近い距離を並走しています。JR京浜東北線の品川~横浜間の停車駅は以下のとおり。京浜東北線の快速列車はこの区間については全駅停車です。

  • 品川
  • 大井町
  • 大森
  • 蒲田
  • 川崎
  • 鶴見
  • 新子安
  • 東神奈川
  • 横浜

全体的に品川~横浜については京急線の方が駅数が明らかに多いのです。

京急は駅数が多い割に快特や特急はスピードを出す。とくにJRとの並走区間は見もの。電車の入れ替え・連結、そして人身事故からの復帰も早い。

京急線は結構便利

他路線との接続(京急線は都営浅草線と京成線と相互乗り入れ運転を行っています)

京急線の駅乗り換え路線の駅乗り換え路線備考
泉岳寺泉岳寺都営浅草線直通列車あり。対面乗り換えもあり(階段を経由せずすぐ横で乗り換えられる)
品川品川JR山手線・京浜東北線・東海道線・総武快速横須賀線・常磐線、東海道新幹線
京急蒲田京急蒲田京急空港線JR・東急の蒲田駅とは800mほど離れているから他社線との関係では乗り換え駅とはいえない
京急川崎川崎JR京浜東北線・東海道線・南武線京急川崎駅と川崎駅は300mくらい離れている。なお京急本線から大師線へは階段を下りてすぐ。
京急鶴見鶴見JR鶴見線・京浜東北線京急鶴見駅と鶴見駅は200mほど離れている
京急東神奈川東神奈川JR横浜線・京浜東北線京急東神奈川駅と東神奈川駅は200mほど離れている
横浜横浜JR京浜東北線・東海道線・横須賀線、東急東横線・みなとみらい線、相模鉄道(私鉄)、横浜市営地下鉄ブルーライン京急線とJR各線は地上で隣り合っているが、そこから相鉄線や東急東横線・みなとみらい線へは少し歩くことになる
上大岡上大岡横浜市営地下鉄ブルーライン
金沢八景金沢八景京急逗子線、金沢シーサイドライン
堀ノ内堀ノ内京急久里浜線
新逗子逗子JR横須賀線新逗子駅と逗子駅は300mほど離れている
京急久里浜久里浜JR横須賀線京急久里浜駅と久里浜駅は少し離れている

⇒京急線の他路線との接続数はまあまあの水準です。大手私鉄の中では上位レベルにあるといえます。

京急沿線には新幹線との接続駅である品川駅(のぞみ停車駅)もありますので郊外に伸びる路線としては十分な水準です。

ちなみに他路線との接続の利便性のトップクラスは中央線です。

JR山手線や東京メトロ銀座線のような都心しか走らない路線はランキング外。
仲木戸や京急鶴見での京浜東北線との乗り換えは、上りでも下りでもほぼ同じ方面に進むものだから乗り換え感に乏しい。

ラッシュ時の混雑率

京急線のラッシュ時の上り列車の混雑率は155%くらいです。

しかし、このデータはピーク時の最混雑区間の平均値なので快速はそれよりも高く、各停はそれよりも低いと見るべきです。

もっとも混雑する区間は日ノ出町~横浜あたり。

快特と特急は混雑しますが、普通列車(各駅停車)はまだ楽です。

そのうえ、横須賀線・東海道線や京浜東北線と競合する区間ではそちらにも客が流れます。

並走するJRは170%~200%くらいの混雑ですからJRに比べると少し楽だといえます。

JRにトラブルが発生すると京急に人が流れ込むため京急はとても混雑しますが、逆に京急にトラブルが発生してもJRを使えば都心まで行けます。

京急の名物といえば首都圏では珍しい転換式のクロスシートの普通列車(快特)があること。
JRの中距離列車(東海道線や常磐線)のクロスシートは乗り心地が堅くて窮屈な固定式だから、京急のそれは乗り心地がよくて魅力的だね。
でも、乗降の効率が悪いうえに乗車定員も少ないからラッシュ時の上りにはほぼ使われない。
京急クロスシートの快特や特急(別料金なし)は有料列車みたいな快適感があるから好きだけど、そういう制約があるのは仕方ないね。

競合路線と運賃・所要時間を比較

上り区間京急線の平日朝7時30分前後発の列車JR線の平日朝7時30分前後発の列車
川崎⇒品川240円(快特で13分)220円(東海道線普通で11分)
鶴見⇒品川290円(普通と快特で24分)220円(京浜東北線で21分)
横浜⇒品川310円(快特で30分)300円(東海道線普通で21分)
久里浜⇒品川800円(快特で76分)940円(横須賀線で82分)
逗子・葉山⇒品川650円(特急と快特で63分)730円(横須賀線で56分)

※京浜急行とJRは、品川から横浜までは近くを並走しますが、横浜から久里浜までの区間はたがいに離れたところを走ります。

※品川~横浜間ではJRの方が早く、そして安いですが、もっと長い区間においては京急線の方が早く、そして安くなるといえます。

※京急の快特のみを使って上大岡から品川まで行く場合、平日朝だと40分、昼間だと26分かかります。ラッシュ時の京急はそれだけ電車の本数が多く(電車が渋滞する)、乗り降りに時間がかかるということです。

京急線の昼間の快速列車リムジンバス
横浜駅~羽田空港国内線ターミナル370円(快特で24分)590円(24分くらい)
京浜線の昼間の快速列車リムジンバス
品川駅~羽田空港国内線ターミナル300円(直通の快特で15分)730円(25分くらい)

※空港直通の快特は本数が少なめです。

※バスは渋滞によって遅れる場合が多々あります。また時間帯によってはバス料金は高くなります。

※参考までにモノレールに乗って浜松町から羽田空港第1ビル(国内線ターミナル)まで行くと、平日昼間の最速便で490円・18分かかります。

京急線の終電はちょっと早い

京急線品川駅の平日下り方面・終電付近の時刻表(太字が終電)

0時02分(京急久里浜行・特急)04分(羽田空港国内線ターミナル行・エアポート急行)06分(川崎行・普通)23分(金沢文庫・特急)

※京急線の終電は首都圏の他の路線に比べると少し早いです。

山手線との接続駅である品川駅を最後に出発する電車は、0時30分前だからです。

首都圏の終電は0時30分を境に終電の遅い早いの評価が分かれます。

終電が早いと、タクシーや深夜バスなどを使わない限り帰れなくなるから意外と大きなチェックポイント。
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北品川~三崎口の見どころ

京急線に限らず首都圏の鉄道は、朝のラッシュ時に通勤需要として上り列車が混雑するのは当たり前のことです。

しかし、そのとき下り列車を観察するとガラガラの路線もあれば、ある程度混んでいる路線もあります。

朝のラッシュ時に下り線もそれなりに混んでいる路線には、下り方面に魅力ある行き先があります。

たとえば、自然豊かな観光地、大学、大企業の拠点、大型ショッピングモール、スタジアム、公営競技場、港(空港・海港)などです。

こういう要素にめぐまれている路線は乗客にとって魅力的です。

鉄道会社としても観光系の需要が大きいほど沿線の土休日を盛り立ててくれるため、沿線の下り方面も開発します。

お金がまわる刺激や雇用が多い方が経営側にとっても乗客側にとっても魅力的なのです。

ちなみに大学が沿線の下り方面に充実していると、大学関係者は平日朝に混雑する上り通勤客と逆の動きをしてくれるため混雑分散や収益向上にとってプラスになります。

ですから、鉄道会社は大学の都心回帰を歓迎しません。

鉄道会社、とくに大手私鉄の経営は沿線のバスと小売(百貨店やスーパー)と不動産なども兼ねている場合が多いよ。だから、沿線の下り需要はかなり重要なんだ。

京急線の場合、大学と大企業の生産拠点は少ないですが、観光地と公営競技場と大型商業施設は以下のとおり充実しています。(カッコ内は最寄り駅)

  • 大井競馬場(立会川)
  • 天然温泉平和島(平和島)
  • ボートレース平和島(平和島)
  • 羽田空港
  • 川崎競輪(京急川崎)
  • 川崎大師
  • 横浜駅周辺の大型商業施設
  • 横浜港(横浜)
  • 日ノ出町駅~黄金町駅付近の歓楽街
  • 横須賀の米軍基地(汐入)
  • 葉山マリーナ(新逗子)
  • 海水浴(新逗子、三浦海岸)
  • 久里浜の金谷フェリー(京急久里浜)
  • 油壷マリンパーク(三崎口)
  • 城ヶ島(三崎口)

このように全国的にも有名な見どころが揃っているといえます。

ちなみに金谷フェリーに乗ると、東京湾対岸(東側)の房総半島の金谷に40分ほどで着きます。

ただ、公営競技場や歓楽街、米軍基地の近くに関しては治安の面で少し不安な面もあります。

また、海に近いエリアでは津波の危険性も指摘されています。

海辺に釣りに行く旅や、三崎へ名物のマグロを食べに行く旅、三浦半島で自転車をレンタルしてサイクリングに行くのもいいよ。

地価

京急線の地価については以下のとおりです。

※新築マンション価格と付近の賃料は、各社の「駅から徒歩5分圏の物件(70㎡)」を見比べて公示価格に合わせて多少補正した大まかな目安です。

※駅は山手線圏内から均等に数kmごとの住宅街系の駅を選んでいます。

駅名市町村新築マンション価格付近の賃料山手線からの直線距離(京急は品川)
青物横丁東京都品川区6200万円22万円約2km
雑色東京都大田区5400万円18.5万円約9km
南太田神奈川県横浜市南区4600万円16万円約24km
能見台神奈川県横浜市金沢区4400万円15万円約32km
堀之内神奈川県横須賀市3500万円12.5万円約41km
三浦海岸神奈川県三浦市2900万円9万円約50km

まとめ

評価
ラッシュの混雑率ピーク時の平均で155%。快特は各停よりも混む。並行するJRよりはまだ少し余裕あり。
沿線下り方面の魅力度充実している。あとは沿線の下町感や歓楽街を好むか否かで評価がわかれる。
沿線の地価神奈川方面の地価は埼玉方面や千葉方面に比べると少し高いが、京急線には下町感がある。
他路線との接続郊外へ伸びる路線としてはよい水準。新幹線との接続駅もあるし、地下鉄直通列車もある。
電車の速達性快特や特急は速いがJRも速い。羽田空港行の直通列車もぼちぼちある。
運賃の安さ大手私鉄の中では普通水準で、中長距離ではJRより安い。

京浜急行沿線はこんな人におすすめ

  • 羽田空港によく行く人
  • 品川、都営地下鉄浅草線沿線(三田、新橋、日本橋)などに通勤通学する人
  • JRと京急のどちらを使うべきか迷う地域に住む人で、JRほど混雑していない方がよいと考える人
  • 海に近い土地が好きな人
  • さきほど箇条書きで述べた京急線の品川以南の見どころが好きな人
  • 下町や歓楽街が嫌いではない人
京急は関西っぽい私鉄だといわれるよ。それはクロスシートの存在、駅名の独自性、JRへの対抗意識、ベタ塗り車両、せっかちなところ、加速性能の高さなどに表れている。でも、京急や行政はそれらを変えようとしているところもある。
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