代名詞とは？【英語とともにわかりやすく説明】

Bさんの発言に出てくる”彼女”とは"エリ"を指しています。

Aさんが話題にしている人物の本来の名前は"エリ"ですが、Aさんがエリの名前を持ち出した後はBさんはエリを"彼女"と呼んでいるのです。

このように本来の名前（この場合は"エリ"）に代わる名前（この場合は"彼女"）を代名詞といいます。つまり、"彼女"は代用としての名前なんです。

今回はこの代名詞の基本について中学一年生でもわかるレベルで解説します。

英語でも国語（日本語・現代文）でも代名詞の基本的な理解は同じようなものです。

代名詞とは？【わかりやすく解説】

日本語としての代名詞は冒頭の内容だけで理解できたかと思います。

次に英語の人称代名詞においておなじみの表を説明します。人称代名詞とは、おもに人の名前に対して使う代名詞のこと。"彼女"はその典型。

まず単数とは数が1つ、複数とは数が2つ以上を意味します。

一人称は「私」「オレ」のように自分（話し手）を表す言葉。一人称が複数形になると「私たち」「オレら」となります。

英語の二人称は単複同形だが

二人称は「あなた」「あなたたち」のように聞き手を表す言葉。「きみ」「汝（なんじ）」も日本語の二人称代名詞ですよ。

英語の二人称代名詞のyouは単数も複数も同形である点には注意しましょう。この理由は諸説あって、なんとも断定できません。

なおネイティブスピーカーもyouが単複同形である点は疑問・不便に思っていたりします。

そのため現代では「you guys」「you all」とyouを強引に複数形で表現する方法も使われています。

三人称

そして三人称は自分（話し手）とあなた（聞き手）以外の人物を表す言葉。「彼」「彼女」がまさにそう。

"エリ"のような人の本名は三人称ですが、代名詞ではありません。

日本の女の子は自分の下の名前を一人称に使ったりするけど、三人称を一人称で使うなんてのは幼稚だよね。

それは外国人から見ると混乱する使い方だから使わない方がいい。

許されるのはお笑い芸人の春日さんくらいかな。

主格の代名詞の使い方

主格は代名詞が主語になる形のこと。主格代名詞の後には動詞が来やすいです。

主格代名詞は「～が」「～は」と訳す場合が多い。

所有格の代名詞の使い方

所有格は所有関係を表す形のこと。所有格代名詞の後には名詞が来やすいです。

ただし「所有格は所有関係を表す」とはいいますが、それは広くとらえるべきものです。

上の例文で「私のアパート」が賃貸住宅だとしたら、本当の所有者は大家さんであり「私」は借りているだけですが、こういう場合でも所有格を使って大丈夫。

要するに所有格の代名詞は「～の」と訳せる場合に広く使えるということです。

目的格の代名詞の使い方

目的格は目的語を表す形のこと。動詞の後に目的格の代名詞が来やすいです。

目的格代名詞は「～を」「～に」と訳す場合が多い。

指示代名詞のポイント

ここまで出した代名詞は人称代名詞といって人の名前に関して使う代名詞でした。

• 人称代名詞
• 指示代名詞
• 不定代名詞
• 疑問代名詞
• 再帰代名詞

代名詞には他にも種類があります。

このページだけですべて解説するのは無理があるので、ここでは指示代名詞のポイントだけ知っておいてもらいたいと思います。

指示代名詞とはthis, that, itのように名詞の代わりになる言葉のこと。日本語でいう「これ」「あれ」「それ」です。

例文1：This is the best recipe.（これは最高のレシピです。）

例文2：This is Tom.（こちらはトムです。）

指示代名詞のポイントはとりあえず以下の2点が重要。

• 人だけでなく物に対しても使える
• 前の一文を指すこともある

人称代名詞は人間だけに使うのが原則ですが、指示代名詞は物に対しても使えるのが特徴です。

また、冒頭の会話において"彼女"は"エリ"を意味していましたが、指示代名詞は前の一文全体を指すこともあります。