新卒でも中途でも面接の初めはたがいの挨拶や簡単な自己紹介から始まり、最後は応募者からの質問で終わるというパターンが多いものです。
その途中や最後の逆質問では面接官や社長の名前に触れるときもあるでしょう。
こういった場合は何と呼べばよいのでしょうか。今回はこのあたりをわかりやすく解説します。
「名前を間違えない」のは公私で凄く気にした方がいい。間違われた方は実は傷ついてる。
昔、あるチームのコンサル報告書作成で長年の顧客の「前株と後株を間違えた」ことがあった。それを見た社長が「ウチと御社はその程度の関係だったのか」と激昂され、総額1,000万のコンサルが無しになった。— かず☞独立系 経営コンサル (@kazubw) August 23, 2019
前株とは「株式会社〇〇」という形、後株とは「●●株式会社」という形。
これは小さな違いに見えて意外と大きな違い。日本人はそれだけ名前や肩書にこだわる国民性だといえます。
面接では社長や面接官の覚えることは重要
結論からいうと、面接官の名前が佐藤太郎さんだとしたら「佐藤さま」と呼ぶのが基本です。
つまり、「姓+さま」で呼べばいいだけのこと。
かなり簡単なことなのですが、意外とできていない人は多いと聞きますからこの機会に覚えておきましょう。
初対面の面接官に「姓+さま」で呼ぶなんてちょっと生意気に思われそうで抵抗があるかもしれませんが問題ありません。
面接時の名前に関するポイント
なお、相手の名前に関して覚えておくべきポイントは3つあります。
- 名前はできるだけ覚えておこう
- 面接官が社長の場合は二重敬語にならないように
- 会社の正式名称にも注意
そもそも、ビジネスの基本は人材にあり、あなたは組織の人材の一員になるために面接を受けているはずです。
とくに営業部は上客の名前を常に覚えておかなければなりません。
そのため、面接の最初の挨拶や自己紹介の際に相手の名前を覚えておくことも社会人のスキルの一つと見るべきです。
転職の面接だと最初に面接官の名刺を受け取る場合もあります。このときの面接中は相手の名刺をテーブル上の名刺入れの上に名刺の表を上にして置くのが基本です。
そのため面接の途中で面接官の名前をサラッと確認することも可能ですが、新卒では名刺を受け取らない場合も多いかと思います。
ですから、なるべく最初の自己紹介に相手の名前を覚えるクセをつけましょう。
面接官が社長の場合はちょっと注意
1回の面接で終わるような中途採用や、新卒の最終面接では社長が面接官として出てくる場合もあります。
このとき、社長に対しては「姓+社長」で呼べば大丈夫です。あるいは「社長の佐藤様」なんかでも大丈夫です。
しかしながら「佐藤社長様」などと呼ぶことは失礼にあたり、日本語を知らないと見なされてしまいます。
というのも、「社長」はそれ自体が敬称なので「佐藤社長様」と呼ぶと「社長」と「様」が両方とも敬語で連続してしまうのです。
これは二重敬語と呼ばれる無作法であるため、絶対に避けましょう。
なお、いまどきの企業は企業の公式サイトにアクセスすると、社長の顔と名前が載っている場合も少なくありません。
ですから、事前に社長の顔や名前はわかるときもあります。
しかし、会社によってはトップである代表取締役を複数置いている場合もあります。
あるいは写真写りの良し悪しのせいで社長の顔を誤解するなんてこともあります。
ですから、事前の名前確認は絶対視しない方がよいでしょう。
面接官の名前をたずねる場合
また、こちらが面接官の名前に触れるまでのタイミングの中で、面接官が自分の名前をこちらに知らせなかったという場合もあるでしょう。
そのときは「失礼ですが、お名前を教えていただいてもよろしいでしょうか」と丁寧に聞けば大丈夫です。
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