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生物・食事

犬はなぜ優しいのか【あなたが優しいからです】

2020年1月3日

犬が優しい理由

  • 犬は飼い主に合わせるから(飼い主が優しければ犬も優しくなる)
  • 犬は人間に依存するから(ペット犬は人間に優しく従順でないと世話をしてもらえなくなる可能性もあるから人間にこびる)
  • 「犬は優しい」と思う感性の人間は、自分自身も優しいように犬の優しさをより繊細に感じ取ることができるから(横暴な人は犬の優しさを感じ取りにくいが、犬は囚人を優しくする能力もある)
  • 犬は賢いから(他者の異常に気づいて優しくする行為は知的)(犬は簡単なパトロールをよく行うように周りに気を配りやすい)
  • 犬は飼い主一家のそばにいられるだけで幸せ(幸せなら温厚になりやすい)
  • 犬には群れ意識があるから、群れ意識の対象となる人には優しい
  • 基本的にペット犬の顔は、犬が真顔状態だったとしても人間から見ると優しい顔に見えやすい(とくに黒目の割合が大きい犬種)(動物や魚類の顔つきは野生だと自力で数少ないエサをとるために鋭くなり、飼われてエサばかり与えられていると丸くなる)
  • たとえば犬が家族の顔をなめると、それは優しさとして認識されやすい(家族間だとなめるのはキツイかも)

あなたはここ最近、野良犬(野犬)を日本のどこかで見たことがありますか。おそらく、見てないという人がほとんどだと思います。

一昔前の日本では野良犬がぼちぼちいたのですが、現代ではほとんどいません。

なぜなら犬による伝染病の怖さとみんなの衛生意識が高まったため、野良犬の存在はすぐに通報され保健所や動物保護センターに保護されてしまうからです。

私自身も人工的な犬、すなわちペットとして人間になついた犬は優しくてかわいいと思いますが、野生の犬は怖いです。こういう考えをもった人は多いでしょう。

今回はこのあたりを解説いたします。

犬が伝染させる病気の中で最もこわいのは狂犬病。発症後の致死率はなんとほぼ100%。現代の日本ではまず心配ないけど、途上国の野犬には注意した方がいい。

犬が優しいのは人に合わせるから

そもそも犬は人間の訓練次第では狂暴にもなるように、よくも悪くも人間に合わせる動物です。

野良犬は人間に捨てられてショックを受けたり人間に躾けられないため、狂暴になりやすいといえます。

保健所でもらってきた犬は飼い主が優しくしても心を開いてくれるまでに時間がかかるよ。
どれだけつらい目にあってきたのかな。

ペットとして大切にされてきた犬はその逆です。

つまり、あなたが「飼っている犬は優しい」と感じるとすれば、それはあなたが犬をペットとして優しく育ててきた結果だと思います。

あなたが落ち込んでいるときに犬が優しく慰めてくれるのだとすれば、それは普段からあなたが犬に優しくしているからでしょう。

病院にいるファシリティ・ドッグがすごく優しいのも飼い主(訓練士、ハンドラー)が優しくなるように躾けているうえに、患者や看護師からも優しくされているから。

飼い主一家の中でも歩くスピードが遅い人と散歩に出かけたとき、犬は歩くスピードを抑えてくれるよ。

犬は優しく出迎えてくれる

↑私はこの飼い主たちの私生活を一切知りませんが、たぶん誰もが犬に優しいんだと思います。

犬は本質的に寂しがり屋だし、主を欲する生き物。
優しい犬がそばにいてくれる人は幸せだな。

犬が優しいなら、その飼い主は犬に優しいでしょうが、その飼い主が人間にも優しいとは限りません。

それは愛犬家で有名なロシアのプーチン大統領がウクライナに侵攻しているのを見ても明らか。

まあ、もしかしたらプーチン大統領は犬にも厳しいのかもしれませんが。

犬はとても素直な生き物

犬はいつだって話し相手にもなってくれます(犬は飼い主に話しかけられるだけでうれしそう)。

飼い主が優しく接すれば犬もまた優しくなる、犬はそういう素直さが魅力的だといえます。

犬が飼い主の赤ちゃんにも優しいのだとすれば、それは優しい飼い主(赤ちゃんの親)に対する連帯意識からくるのかも。
犬は人間の赤ちゃんにも優しいけれど、まれに噛みつき事故を起こす場合もある。
人間にとっては大したストレスでなくても、犬にとっては大きなストレスになるなんていうパターンもあるからね。
飼い主には優しさだけでなく、ちょっとした厳しさも必要だけどね。甘やかすと太ったり病気になったりして寿命が縮まるし。飼い主の優しさっていうのは犬においしいエサを大量にあげて太らせることじゃない。
ボクの知り合いで犬を飼っている専業主婦の奥さんは嘆いてたよ。「夫は犬に優しくする役ばかりで、私(奥さん)は夫が外で働いている間は躾ける役だから犬は夫にばかりなついた」って。

賢いからこそ心配できる(慰めてくれる)

犬は地球上の動物の中で人間の次に賢い部類にあります(ほかに賢いのはチンパンジーや豚)。

「優しい」という感情表現は犬のように人間のことが好きで、知能がそれなりに高くないとできません。

犬が雷や地震におびえるのも、「雷や地震は自分に危害を加える」とわかるだけの知能があるからでしょう。

家族の中で落ち込んでいる人を見かけると慰めてくれるのも、異常に気づけるだけの知能があるからです。

諸説あり:犬が苦手なタイプ

なお、犬は嗅覚で好みを判断しているという説も有力。犬はタバコや香水といった強いニオイが苦手です。

ニオイまでも好かれるほうが犬は優しくしてくれるでしょう。

また声のトーン(犬がこわがる声か)や体格(体格が立派だと犬から怖がられる)も影響しています。

そう考えると、若い女性の方が犬から好かれやすいのかもしれません。

実際、YouTubeでは女性の獣医を好んでいるオス犬の動画もあります。

しかし、大型犬から見て人間の体格が小さいと頼りなく見られたりもするように、犬との仲は相性の問題だったりもします。

犬が苦手としやすいタイプ

  • 人工的な臭いが強い人(香水やタバコなど)
  • 急に大声を出したり、不規則な動作をする人(人間の赤ちゃんに多い)
  • いつも威圧的な声を出す人
  • リーダーシップをとらない人(飼い主家族が複数名いると犬はその中でリーダーっぽい人を慕いやすい)

犬は人間に依存しなければ生きていけない

筆者が飼っていたかわいい犬

ところで、犬には実にさまざまな種類がいます。

シェパードやドーベルマンのような屈強なタイプもいれば、チワワのような弱いタイプもいます。

で、屈強なタイプの犬は野生化したとしてもそれなりに生きていけるはずです(人間には迷惑ですが)。

しかし、弱いタイプの犬は人間がペットとして飼わないと生きていけません。そのため、犬は人間にすり寄ります。

つまり、多くの犬は人間に依存しないと生きていけないため飼い主にすり寄り、それが優しさに見えるというわけです。

以前「人間が絶滅したらどうなる?」というテレビ番組がありました。人間の絶滅後ではやはり小型犬の生存が厳しいという予測でした。

内弁慶や盲導犬の事情

犬の中には飼い主一家にはなつくけど、他の家の人にはなつきにくい犬もいるよ。いわゆる人見知りや内弁慶みたいなもの。こういうタイプは牧羊犬に多い。
盲導犬は主人に尽くすことを任務にするがゆえに他人は触ってはいけないんだよな。他人が盲導犬をいじると盲導犬は集中力が切れてしまう。
盲導犬の優しさはご主人向けであって万人向けじゃないってことだね。

盲導犬ではなく、他人のペット犬に対してもいきなり許可なく触るのはダメ。犬は飼い主以外の人にいきなり触られると驚いて飛び出してしまうことがあるから。

重大な注意点:犬に優しくするには少しの知識も必要

犬に優しくすべく犬を散歩に連れていくのは基本的にいいこと。

でも、犬は平熱が高い、毛むくじゃらで汗がかけない(汗腺がない)、両足の肉球は地面に生身で接触し続けている、四つ足歩行であり胴体と地面の距離が近いといった特徴があります。

つまり、犬は暑さにかなり弱いので日本の夏の炎天下(昼間)で散歩に連れて行くのはむしろ虐待に近い行為なのです。

人間が裸足で歩いたらヤケドするレベルですから、夏に犬を散歩するなら朝か夜が原則(夕方は昼間のアスファルト熱が残っているかも)。

盲導犬は昼間でもご主人のために動くんですけど、これは業務上の行為みたいなものですね…。

犬、とくに若い犬は聴覚が優れているため、打ち上げ花火や大太鼓のような大きな音も苦手です。そのため夏祭りに犬は同行させないほうがいいかも。

これは冷たさではなく、むしろ犬に対する優しさの表れです。

犬は飼い主につき従って行動する以上、犬に合わない環境へは連れていくべきではありません。

犬に優しくするにはちょっとした知識も必要だな。
「優しさだけじゃ人は救えない」という名言もあるね。
犬の寿命は天命によるところもあるけど、散歩のタイミングや食事の内容など飼い主に左右される面もあるね。

犬と人間では身体の構造が違いますから、人間にはよくても犬には毒という食べ物もありますのでご注意を。

大型犬と小型犬の違い

一般に大型犬はのんびりした性格、小型犬はそれよりは神経質になるといわれています。

のんびりした性格と神経質な性格ならのんびりのほうが平均寿命は長そうですが、大型犬のほうが平均寿命は短いです。

で、小型~中型犬は成熟しても無駄に動いたり吠えたりしますが、大型犬は成熟すると無駄な動きをとりたがりません。

たとえば子どもが大型犬を枕にしても嫌がりません。これは大型犬が優しいというのもありますが、性格がのんびりしていて無駄に動きたくないからこそ枕にされることを嫌がらないのかもしれません。

小型~中型犬を枕にするのは身体の強度面で無理がありますから、大型犬のそういう「優しさ」には憧れます。

犬は猛獣を優しくさせる

次に犬の優しさに関する興味深い例を紹介します。それは南米アルゼンチンの動物園にヒントがあります。

アルゼンチンにあるルハン動物園は、来園者がライオンやクマといった猛獣たちと直接触れ合うことができる世界一危ない動物園として知られています。

人間が猛獣と触れ合うなんて危ないだろ」と思うでしょうが、ここの猛獣たちは不思議と人間を襲いません。実際『世界の果てまでイッテQ』のイモトさんもここで猛獣たちと戯れていました。

なぜなら、そこの猛獣たちは幼い頃から犬と一緒に育てられているため性格が優しくなり、人間を襲わないというのです。

つまり、

  1. 幼い頃から犬と一緒に育つと猛獣は犬を襲わない
  2. 犬は人間とフレンドリー
  3. 猛獣は人間ともフレンドリー

という図式です。

YouTubeでは犬と猫が仲よく遊んでいる動画もあるように、犬は人間ばかりに優しいわけではないといえます。

ただし、そうはいっても人間と猛獣が戯れる際は「万が一の事態」「猛獣はじゃれあっているつもりでも人間には大ダメージ」も考えられます。

ムツゴロウさんや松島トモ子さんのような事態を恐れるのであれば(ライオンに噛まれて大ケガ)、猛獣には触らない方がいいでしょう。

犬は囚人をも優しくさせる

また、アメリカの刑務所では囚人に犬を手なずけさせることで囚人を更生させようとするプログラムがあります。

囚人に犬を与えると犬を虐待しそうな感じもしますが、優しくなる受刑者が一定数いるため、受刑者に犬の世話を任せるのです。

日本でもそれを参考にしたプログラムが一部で行われています。

このように犬には猛獣や囚人をも優しくするだけの不思議な力があるといえます。

病人や高齢者を優しく癒すセラピードッグの存在も興味深い!
セラピードッグはみんなに優しくできるように訓練されている。訓練なしには務まらないだろうね。

あとで振り返っても「犬は優しかった」と思えるように

犬は生き物である以上いつかは亡くなってしまう。なるべく後悔しないようにするためには犬が生きているときに優しくしてあげること。とくに最期は優しくした方がいい。
すべての犬は人間から優しくされることを望んでいるはず。そして犬は優しくされたら優しさで返し感謝してくれる!
飼っていた犬についてあとで振り返ったとき「私は犬に優しくしたし犬も私に優しくしてくれた」という思い出が残ったほうが、飼い主のその後の人生にとってプラスになる。
犬に恨まれる人生より感謝される人生の方がいいよね。世界中の飼い主がそうなればいいのに。
犬の出産数は平均4匹。で、大抵の場合、犬の兄妹は人間によってバラバラの一生を歩まされる。
犬は幼い段階で親や兄妹とバラバラになってまで飼い主の家に来てくれたのだから感謝してくれる一生を歩ませたいな。

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