株価の動きは自分の大切な資産がそのまま揺れ動いているのと同じですから、株価が気になるのは人間として自然ともいえます。
しかし、短期投資と中長期投資では気にすべき度合いや対策が異なるのもまた事実です。
投資期間によって気にすべき頻度は違う:短期投資編
まず大前提としてスキャルピングやデイトレードといった短期投資ではザラバで株価や為替、先物などをいつも気にしないと好成績を収められないでしょう。
ですので、短期投資で株価を気にしないで済む方法を探すというのは、それ自体が矛盾している行為といえます。
指値・逆指値や連続注文を工夫しておけば、パソコンの前に張り付いていなくてもデイトレードはできると主張する人もいますが、筆者はそれは難しいと考えています。
一方、中長期投資では株価を気にしすぎてもあまり意味がありません。
中長期投資では決算前後や大きな材料が出たときに売買・決済を考えるべきであって、ある程度の放置が基本だからです。
おそらく専業の方は短期投資が多く、兼業の方は中長期投資が多いのではないでしょうか。
兼業の方は他に仕事もある以上、株価ばかり気にしていられないでしょう。
そこで株価をあまり気にしないで済むための方法をいくつか挙げてみます。
(1)値動きが激しい銘柄への投資を避ける
値動きが激しい銘柄に投資すると自分の資産も激しく動くわけですから、当然株価も気になります。
そこで値動きが値動きが穏やかな銘柄に投資しておけば、株価を気にする度合いが下がるでしょう。
(2)財産の一極集中をやめる
大きな利益をあげるためには投資銘柄を分散させない方がよいとされています。
しかし、極端にそれをやると株価が気になってしまいます。
集中投資をすべて否定するわけではありませんが、極端な集中投資は考え物です。
(3)単純に気にしない習慣をつける
株価をいつも気にしていると、それが習慣化してしまいます。
そこで気にしない習慣をつければ株価を過度に気にしなくなるでしょう。
また「株価を気にしたところで株価が上がるわけではない」と自分を冷静にコントロールできるくらいの精神力を持ち合わせている方が投資は成功しやすいのかもしれません。
幸い株式市場は為替と違って夜は時間外取引が行われているだけで株価は動きませんから、その時間は比較的安心です。
市場全体を左右するニュースはチェックすべきか
ここまで中長期投資では株価を気にしすぎない方がよいと述べてきました。
しかし、日本の株式市場全体を左右するニュースは投資以前に社会常識として知っておいた方がよいと思います。