立地を選ぶ際に通勤との関係で心掛けるべきいくつものこと

京成線と北総線の通勤の基本

京成線 通勤路線

さて、東京都北東部の上野と千葉県成田市の成田空港をむすぶ路線が京成電鉄の京成本線です。

都心から成田空港に至るルートは京成線の中でも2つあったり、支線や乗り入れ先がいくつもあったりと京成線は路線図が複雑な路線として知られています。

東京ディズニーリゾートの経営会社は株式会社オリエンタルランド。そのオリエンタルランドは京成電鉄系列の会社。
今のJR京葉線(ディズニーランドの最寄りの路線)は京成電鉄が開発を計画していた地域だったけど計画段階で撤退した。京成が撤退していなかったらどうなっていたのかな。
そしたらもっと開発に積極的だったかもね。ちなみに京成電鉄の時価総額は約7000億円で、オリエンタルランドの時価総額は約4兆8000億円(2019年5月水準)。
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京成線での通勤

会社の区分私鉄
路線(複雑なので下の方で解説)
他社線への直通運転都営浅草線⇒京浜急行
運賃以外に料金が必要な列車特急、ライナー
通勤型電車の車両数8両と6両が基本
ラッシュ時の女性専用車両あり:成田方面寄り先頭車
栄えている駅京成上野、京成船橋、京成津田沼
京成線の上り始発駅成田空港、京成臼井、青砥、高砂、京成佐倉、京成成田、京成津田沼、京成大和田、宗吾参道、千葉中央、ちはら台、芝山千代田
北総線の上り始発駅印旛日本医大、印西牧の原、成田空港
朝の最混雑区間と平均混雑率青砥⇒押上:155%
京成線は津田沼⇒船橋、高砂⇒日暮里・押上が混む。船橋⇒高砂は少し楽になる区間。
京成線で座るには始発駅を狙うか、京成船橋のような乗換駅で降りる人を狙うのが効果的。
京成線と並走するJR総武線は15両か10両、京急は最大12両、小田急と東武と東急と京王と西武は10両が基本であることを考えると、京成線の輸送人員はやや少なめだね。

京成線の路線図

京成各線と北総線の路線図(新京成線はのぞく)

京成線と北総線の路線図

※上の路線図は2019年10月のダイヤ改正をもとにしたものです。

※新京成線はすべて省略。

※京成電鉄系列の路線は以下のとおりです。

  • 京成上野~京成船橋~成田空港⇒京成本線
  • 押上~青砥⇒京成押上線
  • 京成高砂~京成金町の路線⇒京成金町線
  • 京成津田沼~千葉中央⇒京成千葉線
  • 千葉中央~ちはら台⇒京成千原線

※京成高砂~印旛日本医大の路線を北総鉄道の北総線、印旛日本医大からさらに成田空港につながっている路線を京成成田スカイアクセス線といいます

※北総線の中で色の線は北総線の急行を意味します。

※北総線は京成電鉄のグループ会社路線であり京成本線に比べて線形がよく、運転本数も少ないためスピードが出せる路線です。

また成田スカイアクセス線の印旛日本医大~空港第2ビルは駅と駅の間隔がとても広いです。

そこで京成電鉄は、アクセス特急と有料列車であるスカイライナーを北総線と成田スカイアクセス線を経由させることで高速運転を行っています。

成田湯川~空港第2ビルまでは京成の単線とJRの単線が並走するというちょっと不思議な区間。この区間は成田新幹線の計画がなくなってJRと京成で分け合ったんだよ。

※押上~青砥までの路線を京成押上線といいます。京成押上線は青砥から下りについて京成本線と合流します。また京成押上線は北総線にも乗り入れています。

京成線の乗り入れ運転と始発駅

★京成線に関する乗り入れ運転の概略図

京成線の乗り入れ路線図

★都営浅草線の路線図

都営浅草線の路線図

京成押上線は押上から上りについて都営浅草線と相互乗り入れ運転を行っています。

その都営浅草線は京浜急行線と相互乗り入れ運転を行っています。

※京成線のアクセス特急、快速特急、特急、通勤特急は別料金不要、運賃だけで乗車できます。別料金が必要なのはスカイライナー、イブニングライナー、モーニングライナーです。

京成線は総武線との競合感が強い

京成本線から見た他路線との接続

京成線の駅乗り換え路線の駅乗り換え路線備考
京成上野上野JR北海道東北新幹線・上越新幹線・北陸新幹線・山手線・高崎線・常磐快速線、東京メトロ銀座線・日比谷線両駅の改札は200m以上は離れている
日暮里日暮里JR山手線・京浜東北線・常磐線、日暮里舎人ライナー常磐線は距離的には隣の島なので乗り換え専用を使えばすぐ。山手線や京浜東北線は跨線橋を少し歩く。舎人ライナーは改札外に出て少々。
町屋町屋東京メトロ千代田線、都電荒川線たがいに近い距離にある
京成関屋牛田東武伊勢崎線改札を出て北側に歩いてすぐ
青砥青砥京成押上線
京成高砂京成高砂京成金町線・北総線・成田スカイアクセス線
京成八幡本八幡JR総武緩行線、都営新宿線都営新宿線までは数十m、JR線までは200m以上は離れている。
京成船橋船橋JR総武線快速線・総武緩行線、東武野田線JR船橋駅までは100mちょっと、東武船橋駅まではさらにちょっと離れている
京成津田沼京成津田沼京成千葉線、新京成線JR津田沼駅までは600mほど離れているから乗り換え駅としては不適
勝田台東葉勝田台東葉高速鉄道100mくらいは離れている
ユーカリが丘ユーカリが丘山万ユーカリが丘線北口からすぐの距離
京成成田京成成田京成東成田線
空港第2ビル空港第2ビル京成スカイアクセス線、JR成田線距離は近い
成田空港成田空港京成スカイアクセス線、JR成田線距離は近い
押上押上都営浅草線(直通あり)、東武伊勢崎線、東京メトロ半蔵門線京成押上線から東武線と半蔵門線へはホーム中ほどの階段から下に向かう
東成田東成田芝山鉄道線ほとんどの列車は京成成田から芝山鉄道の芝山千代田に直通で向かうから東成田には乗り換え駅としての意味がない
京成金町金町JR常磐線両駅間は数十m離れている
京成幕張本郷幕張本郷JR総武線すぐの乗り換え
京成幕張幕張JR総武線両駅間は数十m離れている
京成千葉千葉JR総武線・外房線・内房線、千葉都市モノレールモノレール駅までは数十m、JR千葉駅まで100mくらい離れている
千葉中央千葉中央京成千原線
東松戸東松戸JR武蔵野線地上4階相当くらいのホームから駅構内を下るように乗り換える
新鎌ヶ谷新鎌ヶ谷新京成線、東武野田線両駅とは近い

※京成電鉄系の他路線との乗り換えはどれも近い距離にあります。

⇒京成線の他路線との接続数はまあまあの水準です。

京成上野という新幹線との接続駅も一応ありますので郊外に伸びる路線としては十分な水準です。

ただ、沿線でも重要な位置を占める京成船橋駅、京成上野駅ではいずれもJR線と少し離れているのが残念。

ラッシュ時の混雑率

京成線のラッシュ時の上り列車の最混雑区間の平均混雑率は155%くらいです。

ただし、特急の類はそれよりも高く、各停はそれよりも低いと見るべきです。

これは首都圏の幹線・放射状路線の中ではやや低い方です。

もっとも混雑する区間は、青砥⇒押上といわれています。

つまり、青砥からは本線の京成上野方面よりも押上線で都営浅草線直通に入る人が多いといえます。

競合路線と運賃・所要時間を比較

上り区間京成線の平日朝7時30分前後発の列車上り区間JR線の平日朝7時30分前後発の列車
京成船橋⇒浅草橋510円(京成線快速特急・都営浅草線直通で36分)船橋⇒浅草橋400円(総武緩行線で31分)
京成船橋⇒日本橋550円(京成線快速特急・都営浅草線直通で41分)船橋⇒新日本橋400円(総武快速線で31分)
京成船橋⇒京成上野440円(京成線通勤特急で36分)船橋⇒上野400円(総武緩行線と山手線で42分)

平日昼間、京成船橋から京成上野に向かう場合、30分かかります。

ラッシュ時との差は約6分ですが、首都圏の放射状路線としてはこのくらいの所要時間の差は標準的です。

一般に首都圏では、北総線や東葉高速鉄道などを除いて運賃はJRの方がちょっと高いです。

しかし、大都市近郊区間ではJRの運賃は私鉄に肉薄しています。

京成津田沼~日本橋においては、京成線と都営浅草線で初乗り料金が2回になりますが、JRは1回ですので運賃はこのような差がつきました。

また、地下鉄は駅と駅との間隔が近いうえにほとんどが各停ですが、JRは山手線や京浜東北線以外は駅と駅の間隔が広いです。

さらに線形もJRの方がよく、スピードが出せる形になっているため、速達性でもJRの勝ちとなりました。

ただし、京成線とJR総武線の並走区間においては京成線の方が混雑率が低いので混雑率の低さを求める方はどうぞ。

京成線の終電時間帯は早いうえに少ない

京成線上野駅の平日下り方面・終電付近の時刻表(太字が終電)

0時06(普通・京成高砂)21(普通・京成高砂)

京成線押上駅の平日下り方面・終電付近の時刻表(太字が終電)

0時11(通勤特急・京成佐倉)13(普通・京成高砂)27(普通・京成高砂)

※北総線の終電は押上駅23時59分発の印旛日本医大行です。

京成線の終電は首都圏の他の路線に比べると早いです。

京成高砂は山手線圏から約9kmしか離れていませんから、それより郊外に向かう人にとっての実質的な終電は0時11分発の京成佐倉行だといえます。

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日暮里・押上~成田空港の見どころ

次に京成線と北総線の下り方面の見どころを見ていきましょう。(カッコ内は最寄り駅)

  • 東京スカイツリー(押上)
  • 立石駅周辺の飲み屋街
  • 柴又
  • 中山競馬場(東中山)
  • ららぽーとTOKYO-BAY(船橋競馬場)
  • 谷津バラ園(谷津)
  • 国立歴史民俗博物館(京成佐倉)
  • 酒々井プレミアム・アウトレット(酒々井)
  • 成田山新勝寺(京成成田)
  • 航空科学博物館(成田空港)
  • 成田空港
  • アンデルセン公園(小室)

このように下町感あふれるところから学術系のスポットまでいろいろ揃っているといえます。

中でも成田空港の存在感は際立っています。

成田空港といえば国際線のイメージが強いでしょうが、国内線LCCも豊富ですからこれを利用すれば格安で国内旅行ができます。

これならば新幹線へのアクセスが不便だとしてもあまり問題はないでしょう。

成田空港から国内線LCCは、札幌⇒5000~10000円、那覇⇒7000~15000円、福岡⇒6000~15000円、大阪(関空)⇒6000~10000円くらい。
それは割安感があるね。羽田から行くより少し安いし。
ただし、大阪(伊丹)行きはそんなに安くないけど。

地価

京成本線の地価については以下のとおりです。

基本的に千葉方面の地価は世田谷方面や神奈川方面よりも安いです。

※新築マンション価格と付近の賃料は、各社の「駅から徒歩5分圏の物件(70㎡)」を見比べて公示価格に合わせて多少補正した大まかな目安です。

※駅は山手線圏内から均等に数kmごとの住宅街系の駅を選んでいます。

駅名市町村新築マンション価格付近の賃料山手線からの直線距離(この場合は日暮里)
千住大橋東京都足立区4600万円17万円約3km
京成高砂東京都葛飾区4100万円14.5万円約9km
京成八幡千葉県市川市4500万円16万円約14km
京成津田沼千葉県習志野市4100万円14.5万円約23km
勝田台千葉県八千代市2900万円10万円約32km
京成佐倉千葉県佐倉市2600万円9.5万円約41km
京成成田千葉県成田市2700万円10万円約49km
千葉中央千葉県千葉市3500万円13.5万円約34km
ちはら台千葉県市原市2600万円11万円約42km
東松戸千葉県松戸市3400万円13万円約16km
千葉ニュータウン中央千葉県印西市2800万円10.5万円約32km

中でも京成津田沼にはちょっと注目。千住大橋よりも都心から離れているにもかかわらず、価格水準は似ているからです。

千住大橋は家賃が安い足立区であること、快速と普通しか停まらないことなどが影響して安いのでしょう。

しかし、千住大橋駅から北千住駅までは1kmほどなのでかなり便利な地域だといえます。

一方、津田沼地域はJRも含めると選択肢はかなり多い路線であり、京成線・総武線の沿線では人気がある住宅地ということで都心からやや離れているにしてはそれなりの価格なのでしょう。

一般に首都圏の地価は山手線から離れるほど安くなりますが、横浜駅近くでは再び大きく上がるように、千葉県でも新都心の力が地価の底上げにつながっているといえます。

津田沼なら幕張新都心に通うのもとても便利です。

津田沼の中古マンションの選択肢はかなり多く駅から徒歩5分圏だとどれも同じような価格。

まとめ

評価
ラッシュの混雑率本線緩行線の方が混雑は緩やか。
沿線下り方面の魅力度下り方面に観光地はちょっと少ない。ただし、成田空港があるのはとても大きい。成田は国際線だけでなく国内線LCCもぼちぼちあるからこれを活かせば旅費を安くできる。
沿線の地価千葉方面の地価は世田谷方面や神奈川方面に比べると少し高い。全体的に下町感や穴場感がある。
他路線との接続まあまあの水準。
電車の速達性北総線は速いが、京成線系統はJRに負けている。
運賃の安さ近距離ではJRの方が安いが、中距離だと京成の方が安い。北総線の運賃は高くて有名。

京成本線はこんな人におすすめ

  • 京成本線の沿線、都営浅草線沿線に通勤通学の目的地がある人
  • 成田空港の国際線のみならず、成田空港発の国内線LCCを高頻度で使いたい人
  • 世田谷方面や神奈川方面よりも安い不動産費用をもとめる人
  • JRより少し遅いとしても、混雑率の低さを優先したい人
  • 下町感が好きな人
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