今回はファストフードの全国チェーンであるマクドナルド(マック、マクド)について人気の理由・成功要因を示します。
マクドナルドって時代によって変わるところが結構あるためマーケティングの考察対象として面白いんですよ。
マクドナルドは関東では「マック」、関西では「マクド」と呼ばれます。
その他の地域では「マック」と呼ぶ人が多いっぽいです。
マクドナルドはなぜ人気があるのか【人気の理由】
- 注文してから出てくるまでが早い
- 安い割にそれなりに美味しい
- クーポンが豊富
- 学生の頃の慣習が抜けない(入りやすい)
- 立地がいい
- 子どもに人気の策を打ち出している
- 全国どこでも同じ味の安心感
- 清潔感は改善した
マクドナルドとよく比べられるファストフードといえばモスバーガーですが、モスバーガーは注文してから商品が出てくるまでに時間がかかります(客数が同じ場合を比較)。
とくにモスバーガーのドライブスルーは時間がかかります。
モスバーガーが遅いというよりマクドナルドが早いだけかもしれませんが、急いでいる人にとってはマクドナルドの方が便利ですよね。
ついでにいうとハンバーガーはカロリーが高めですし、手づかみでさっさと食べられます。
ハンバーガーは、車を運転しながら働いている人にとっては信号で停車したときに食べられます。
サラリーマンにとって朝の出社前はもちろん、貴重な昼休みの時間に食事を素早く済ませたいのならマクドナルドは便利です。
最近では店舗の中に長く滞在したくないという人も多いでしょうから、マクドナルドの早い(速い)オペレーションは人気があります。
2020~2021年だとドライブスルーの売上が大きく高まりました。
安くてコーラとの相性がいい
マクドナルドの商品はそれなりに美味しいです。
私は普段コーラを飲みませんが、マクドナルドのハンバーガーとポテトを食べる際に最も合う飲料はコーラだと思っています。
マクドナルドはアメリカ企業であるように、アメリカが得意としているハンバーガーとフライドポテトとコーラという組み合わせからは魔力が感じられます。
その組み合わせってちょっとした麻薬みたいなものかもしれません。
まあハンバーガーもコーラも不健康ではありますが…、頻繁に食べなければ大丈夫でしょう。
クーポンが豊富
さて、マクドナルドは販促戦略に関してクーポンをこまめに配っています。電子版(スマホ版)も紙版も。
とくに日本人はクーポンが大好きな国民ですから、クーポンをよく配るマクドナルドもまた人気があります。
新聞をとっていない方は知らないでしょうが、マクドナルドは新聞が斜陽の現代においても折込チラシとしてクーポン付き広告をたまに入れてきます。
新聞をとる家庭は中高年が多いですから、マクドナルドは中高年への販促も狙っているといえます。
学生の頃の慣習が抜けない:長く滞在しやすい
あなたは学生の頃に友人とマクドナルドに長く滞在していた経験はありませんか。
マクドナルドは安いため、学生のお財布事情でも行きやすいです。
とくにバリューセットは安く感じますし、立地も駅前一等地やショッピングモールなど繁盛しそうなところに構えています(不採算店はリストラ)。
修学旅行で京都や東京に行ったのに結局、全国チェーンであるマクドナルドに入ったという人も多いでしょう。
京都や東京都区内にある個人経営の飲食店って学生には値段が高くて入りにくいですが、マクドナルドみたいな安い全国チェーンは気軽に入りやすいものです。
しかもマクドナルドの店員はファミレスの店員ほど店内を頻繁に巡回しないため、高い注文をしていなくても長く滞在しやすいです。
学生時代にこういう経験をもっていると、大人になってからもつい入ってしまいます。
子どもからも人気がある
マクドナルドは未就学児や低学年からも人気があります。
おもちゃ付きのハッピーセットはもちろん、遊具付きの店舗も子どもからの人気は高いです。
ハッピーセットのおもちゃはガシャポンレベルのグッズであり大人にとってはちゃっちく見えても子どもにとっては魅力的に見えます。
とくに妖怪ウォッチやポケモンとコラボしたときのハッピーセットは人気がありました。
マクドナルドは何度も迷走を乗り越えてきた
マクドナルドは常に人気があったわけではなく、ナゲット問題や半額キャンペーン、本社人事、そして過剰出店をめぐって経営が迷走していた時期もありました。
しかし、マクドナルドはそれでも不屈の精神でリストラを進め、さらに新商品や期間限定商品を発売することで危機を乗り越えてきました。
バーガー単品で600円近くもするクラブハウスや、マックカフェバイバリスタなんてのは割と新しい商品群です。
マクドナルドにはコーヒーだけが目当ての人は意外と多いのでは?
最近ではマクドナルドの期間限定スイーツを楽しみにしている人が多い模様。マクドナルドのスイーツは見た目もオシャレであるため、とくに女性客は好むようです。
マクドナルドではサイドメニューも頼んでしまいたくなります。
ちなみに日本のマクドナルドの商品の種類は全体的に多民族国家であるアメリカのそれよりも多いんですよ。アメリカのマクドナルドに月見バーガーやてりやきバーガーは存在しませんから。
清潔感が改善した
2000年代にリストラを派手に進めていた時代は店内の清潔感がおろそかになっていました。
しかし、最近のマクドナルドは店舗外観も店舗内装も包装も昔よりは清潔感が改善したと思います。
内装や商品のデザインが洗練されると清潔感も違って見え、食欲も上がります。
マクドナルドの店内飲食はセルフサービスだけにマナーの悪い人がいると汚れたままという欠点もありますが、最近では配慮がなされていると感じます。
マクドナルドの欠点はメニュー写真の見た目と実際の商品の見た目が違うこと。
これは他の外食チェーンでも「あるある」ですが、マクドナルドはとくに強い感じがします。