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エンタメ雑記

ファイナルファンタジー6の感想と考察

ファイナルファンタジーシリーズの中でも6は名作の呼び声が高いです。

それまでのFFは中世ヨーロッパ色が強いものでしたが、FF6では炭鉱都市や機械技術が登場することから近代文明(産業革命期)を彷彿させます。

FF6はキャラの多さ、世界崩壊、魔石システムという特徴があるゲームです。

その欠点も含めていろいろ考察や感想を述べていきます。

ファイナルファンタジー6の感想と考察:主人公はだれか

FF6でまず特徴的なのが主人公が定まっていないこと。

それでも主人公候補を挙げるとすれば、ティナ、ロック、セリスのいずれかでしょう。

まずFF6はティナの行動から始まり、人間と幻獣の子であるティナの存続によって終わりますから、ティナが候補に入るのは当然です。

しかし、世界崩壊後はティナを仲間にしなくてもクリアが可能なため、存在感がやや薄れます。

崩壊後はセリス1人のところから始まりますし、オペラ座でも印象的な活躍をしたセリスも主人公候補に入るでしょう。

それからロックも序中盤では活躍しますから主人公格にあるでしょう。ただし、崩壊後のロックは2パーティで進む洞窟最深部にいることもあって印象がやや薄くなります。

筆者はレイチェルのイベントや崩壊後のナルシェで活躍するロックが好きですが、トレジャーハンターというジョブが世間一般では人気がないため、ロックにも人気がないのかなと思います。

音楽と名シーン

それから本作の特徴として音楽が素晴らしいこともあげられます。それはたとえば、

  • 妖星乱舞
  • 仲間を求めて
  • アリア
  • ロックのテーマ

など。

これらはオープニングやエンディングでもアレンジされた形で登場しますし、海外でも人気があります。

こういった音楽の素晴らしさは名シーンを引き立てます。これはたとえば、

  • ダリルの墓からの飛空艇発進
  • オペラ座で花束を放るセリス
  • EDでティナが髪をなびかせるシーン
  • 魔列車で最愛の人と別れるカイエン
  • マディンとマドリーヌの馴れ初め

など。

それに最新のプレステならFF6の要所をうまく表現できそうです。

  • 炭鉱都市ナルシェの雰囲気
  • 迫りくる魔列車
  • 蛇の道という水中ルート
  • オペラ座の荘厳さ
  • ゾゾのスラム性
  • 封魔壁における召喚獣の飛来
  • 魔大陸浮上
  • 三闘神
  • 崩壊する世界
  • 瓦礫の塔

以上は現代のグラフィックで表現したら、ものすごいものになりそうでワクワクします。

敵キャラに関して

次はキャラに関する考察について。

まずはケフカです。

こいつは外道であり小者に見える男でしたが、ラスボスとして新世界の神にまで上り詰めました。初見のプレー中の魔大陸までにケフカがラスボスだと思った人は何人いるでしょうか。

服装も言動も行動もぶっ飛んでいるケフカですが、あのような姿に至ったのは生まれつきではなく帝国が魔導の力を実験的に注入したからです。

彼は人工的な存在なのです。これはベクタにいる兵士との会話からわかること。おそらく魔導注入を指示したのはガストラ皇帝でしょう。

そんなガストラは幻獣や魔力を使って世界征服をめざしましたが、暴走したケフカによって殺されました。

崩壊後の生気がない世界は、支配を志向する皇帝にとって理想の世界ではないでしょう。

ガストラは途中で改心した様子も見せましたが、結局裏切り、さらに部下であるケフカやセリスにも裏切られるという散々な末路でした。

その他の味方キャラの魅力

次に味方キャラの見どころに考察します。これは箇条書きに示します。

  • 事前の情報なしに魔大陸のシャドウ救出に気づくことは難しい

⇒小学生のころの筆者がシャドウの救出パターンに気づいたのは友人に聞いてからです。

魔大陸ではかならずセーブしておき、シャドウが助かるパターンと助からないパターンの両方をプレイすべきでしょう。

  • カイエンという武士

⇒カイエンは、武士を彷彿させる装備ができる人物です。

武人として仕えていた崩壊前の世界ではケフカの非道な行為から主君と妻子を守り切れず、憎しみと罪悪感と喪失感にさいなまれます。

機械音痴や文通など途中お茶目な面も見せますが、最終的には過去を克服し剣の道も極めました。

  • エドガーはバランスがよすぎる

⇒ハンサム、重装備可能、理知的、軟派な態度で真意(反帝国と弟思い)をカムフラージュ、機械技術、ステータスのバランス、変装によるフィガロ城潜入などは彼の有能さを示しています。

優等生すぎるため、プレイヤーからは逆に人気がないのかもしれません。

  • 兄エドガーとガウを思いやる男マッシュ

⇒マッシュは豪放な感じがしますが、王族として育ったためかガウの父親イベントではガウをきめ細かく指導します。

  • オペラ座のセリス

⇒オペラ座イベントは数回セリフを間違えるとゲームオーバーになります。とっつきにくそうな元軍人セリスは、このころから変わりました。

  • 崩壊後のストラゴスはケフカ教に入信した

⇒FF6が流行っていた時期はオウム真理教がニュースになった時期と重なるので、ストラゴスがカルト(ケフカ教)に入信していたことは強く印象に残っています。

  • リルムとストラゴスは血縁関係にない

⇒リルムは、シャドウの過去(宿屋に泊まると見られる)やインターセプターがなついていることからわかるようにシャドウの娘です。

そして魔大陸でシャドウを助けなかった場合に崩壊後で見ることができるリルムの夢はほぼ決定的に2人の親子関係を示しています。また形見の指輪はシャドウとリルムにしか装備できません。

ストラゴスはリルムの母の友人であり、その母が亡くなってからリルムを引き取りました。

以上はエンディング(シャドウを助けないパターン)や崩壊前のサマサの村での会話などを見てもわかります。おそらく勘のよいリルムもそれに気づいています。

現代社会と同じように、たとえ血縁がなくても家族は家族なのでしょう。

  • 黄色い服の科学者シド

⇒シドは帝国時代のセリスの指導者であり、崩壊後はセリスを看護しました。そしてセリスが目覚めると、今度はセリスによって介護されます。

シドはガストラやケフカなどとは違って主人公たちと会ってからは帝国での自身の行いを深く反省したようです。

シドの年齢設定は46歳と思ったよりも若いのですが、セリスのセリフにも表れているように産業革命期水準の社会だと40代でも「おじいちゃん」なのかもしれません。

名作といわれるが難点もある

  • ティナの正体が判明して魔石を手に入れるまでは少々退屈

⇒コルツ山、レテ川、序盤のガウ編あたりはちょっと退屈かもしれません。オルトロスもしつこいでしょう。

あとバナンは重要人物と見なされながらも、とくに言及されず消え去っていました。バナンのその後については触れるべきだったと思います。

  • 「助けに来たよ」のセリフは基本的にウーマロとガウ

⇒瓦礫の塔では4人×3グループの計12人で進みます。

そうなるとウーマロとガウが外されやすいのではないでしょうか。

  • 魔石システムは改良の余地あり

⇒FF6の魔石システムでは、なるべく低レベルのままゲームを進めて強力な魔石が手に入ったら、それをレベルアップするキャラに逐一装備させなければなりません。

そんなものを気にしなくても普通にクリアできますが、どうも引っかかるところではあります。

  • 強力すぎるアイテムや技の存在がバランスブレイカーになる

⇒まず序中盤ではエドガーの機械が活躍しやすいです。

そして終盤では、皆伝の証、アルテマウェポン、グロウエッグ、源氏の小手、ソウルオブサマサ、スリースターズ、クイック、イカサマのダイス、バリアントナイフ、英雄の盾、アルテマ、バニシュ・デス、ジョーカーデス、モルルのお守りなどが活躍します。

それらは手に入れるまでは面倒ですが、もっていると瓦礫の塔のボスも弱く感じるほどです。そのため使用キャラも必然的に偏りがちです。

また強力なアイテムや技があると、このゲームでは中心になるはずの魔石・幻獣を召喚技として使う機会がなくなります。

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