転職に迷う20代から30代は幸せの要素を分解して検討しよう

社会とは何か、科目も含めて定義をわかりやすく解説

ラシュモア山 社会
スポンサーリンク

社会科と理科の定義は簡単に解説するのが難しい

あなたは小学校の各科目を説明できますか。

国語はその国の言葉ですから日本なら日本語、算数は数の計算、体育は身体関連の教育、図工は図画工作の略です。

しかし、社会科は字面からはよくわからないという人が多いかと思います。

これは理科と合わせて理解すべきところです。

今回はこのあたりを簡単に解説してまいります。

この記事を最後までご覧いただくと社会と社会科の本質がわかるようになるはずです。

社会科について分野を細かく区分すると、歴史(日本史・世界史)、地理、公民(政治・経済・法律)などにわけられる。

社会性のない奴!?

結論から言うと、社会とは「人間と人間のかかわりによってできる領域」という意味です。

社会科はそんな社会について学ぶ科目です。

これだけではわからない人が多いと思いますので例をあげます。

たとえば、あなたは今までに「あの人は社会性がない」というようなセリフをどこかで聞いたことがありませんか。

たぶん、会社の終業後の飲み会や学生時代に社交的ではなかった人に対して使われていたパターンが多いはずです。

ここでの「社会性がない」とは、他人との交流を避けていること、つまり社交的ではないという意味で使われています。

確かに社交的という要素も社会の一つの意味ではありますが、それは広いレベルで理解すべきです。

というのも、学生時代の友達やグループは気が合う人や同じ部活の人など、あなたと属性の近い人がほとんどだったはずです。

でも、社会人になると会社や他社との商談では嫌いな人とも付き合わなければなりません。

そのうえ日本では18歳になると選挙権がもらえるので、官僚や政治家というちょっと遠い世界にいるような人間にも目を向ける必要があります。

さらにそのくらいの年代になると、就職も意識しなればならないので財界人にも目を向けた方がよいです。

大体、学校のカーストのなかで自分たちのグループのことばかりしか考えない人って真の意味で社交的といえるのでしょうか。

同じグループの内側でばかり仲がよいのは「なれあい」と呼ぶべきです。

つまり、真の意味で社会性がある人は気が合わない人や仲間はずれになりかけている人、そしてこの日本社会を動かす官僚や政治家、財界人などにも目の届く人です。それも国際レベルで達している人が望ましいでしょう。

真の意味で社交的な人(社会性のある人)はさまざまな人とかかわっていくことができるのです。

これこそ社会性のある人と呼ぶべきではないでしょうか。

たとえば、台風による倒木によって電車が運転を見合わせたとする。このとき「倒木なんて大したことない。何が何でも早く復旧しろ」と凄むのと、「急いでほしいけど、安全性を欠いてはいけないので着実に復旧して欲しい」というのとではどちらが社会性があると思う?
前者は利己的でクレーマーっぽい感じがするけど、後者は安全性や作業員のことも慮っているね。どう考えてもこっちの方が社会性があるよ。
大多数の人はそう判断するだろうね。社会性という言葉の裏には、人間の欠点や諸事情を考慮してバランスのよい判断ができるということも入っている。
ちなみにアリやハチは家族集団をつくる。その集団には女王と働き手に階層が分かれている。こういう虫は社会性昆虫と呼ばれる。

各国の歴史は戦争が目立つ

ここからは学問の話に入るため、話がちょっと難しくなります。想像力をもってご覧ください。

そもそも人間はさまざまなタイプがおり、それぞれ欲望をもっています。

そんな人間同士が過去においてたがいに食糧不足の状態で出会ったらどうなると思いますか。

おそらく略奪、ひどい場合には部族間での戦争に発展します。

いや、自分なら食糧不足の状態で他人と出会ったとしても他人に危害は決して加えない」と考える人もいるでしょう。

しかし、そんな風に考えられるのは現代日本の食糧と教育と治安がかなり充実しているからです。

実際、現在の先進国で人間が死ぬ理由といえば病気と老衰が多いのですが、産業革命期以前(食糧事情が悪い時代)では殺人によって死ぬ割合が今よりも格段に大きい水準にありました。

人類の歴史は殺人や飢餓、そして戦争というマイナスのインパクトが大きな比重をもっていたといえます。

食糧が充実していると「今は手に入らなくてもちょっと待てば手に入る」、教育が充実していると「他人が嫌がることをしてはいけない」、治安がいいと「他人を強く警戒しなくても生きていける」と考えられるもんね。
第2次世界大戦を海外の地上戦で体験した日本の元軍人は、敵に殺される恐怖だけでなく、同僚に殺される恐怖や飢餓も恐ろしかったと話していた。第2次世界大戦で餓死した軍人は多かったのだ。

昔、死んだ人の骨を観察したときに殴られた形跡が見つかることがかなりあります。このような受傷人骨の率で時代ごとの治安が見えきます。

生き物の死骸が化石になるには1万年くらいはかかる。だから、それ未満の年数で発見されたら化石ではなく骨と見るのが普通。

歴史を考察する際には単に「1945年8月15日が終戦の日」などと覚えるだけでなく、当時の人の気持ちや時代背景にも目を向けるべきです。

歴史の成り立ち

あなたは世界史や日本史の年表を眺めたときに「今よりも人口が少ないはずなのに、なんでこんなに戦乱が多いんだ」と思った経験はありませんか。

人口あたりの戦争発生率が昔の方が高かったのはそういった背景があるからです。

世界人口は現代では75億人ほどだけど、1800年では10億人、1700年では6億人、西暦1000年では3億人くらいだった(現代以外は推計値)。

このように、人間と人間の関係が時間的に変遷した事実を歴史といいます。

その意味では現代人は人間と人間の関係が積み重なったところで生きているといえます。

歴史的な話でも事実ではないと神話と見なされる。つまり、フィクションの世界だ。これは社会科というより文学の世界観に近い。
でも、疑問に思うんだけど、社会性のある人は周りに配慮するとすれば、社会性のある歴史学者は周りに配慮して真実ではない説を推してしまうことがあるんじゃない?
それは確かにあるだろうね。でも、社会性のない学者が真実ばかり語れるとも限らない。結局のところ、バランスが重要だろう。

法学と経済学と地理学の成り立ち

人間には生存本能や闘争本能がある以上、獰猛な面もあります。

しかし、人間は他人と共存共栄したいという善の欲望ももっています。

人間はバカな面もありますが、利口な面もあるのです。

そうなると時代が近世(日本では江戸時代)くらいになると、

  1. 土地や天気の特性を分析して、その土地にあった効率のよい食料を大量につくって人々が争わないで済むようにしよう
  2. 食糧は争いによって手に入れるのではなく、物々交換や貨幣との交換によって平和的に実現しよう
  3. 法をつくって人々の争いを抑えよう

という発想が出てきます。つまり、人間と人間のかかわり方を改善しようとする発想です。

戦争みたいな人間と人間の悪なる衝突を学ぶことも社会科(歴史)ですが、このように社会を改善する発想も社会科なのです。

ここで勘のいい人はわかったかと思います。上の1は地理学、2は経済学、3は法学の発想だということを。どれも社会科の範疇です。

つまり、社会について学ぶ社会科は「人間の人間による人間のための学問」だといえます。

法とは、人間と人間の間での強制力のある規範(ルール)を意味する。

ロビンソン・クルーソーが示唆すること

さて、次に社会科の重要性がわかる事柄としてロビンソン・クルーソーの例を取り上げます。

架空の人物ではありますがロビンソン・クルーソーのような人間が無人島に居続けたとしたら、どうなると思いますか。

まず島には他に人がいないので、他人との仲を調整する法や法に関する機関(議会や裁判所)は必要ありません。

さらに経済面でも他に人がいなければ交換や売買ができないので、自分がつくった作物に値段をつける意味がありません。自分の働きについて社会貢献なんぞ考える必要がないのです。

つまり、ロビンソン・クルーソーは他人をまったく考えなくてもいい人、社会性がないなかで生きている人物だといえます。

人間がこんな狭い世界にずっととどまるのであれば社会について勉強する必要がありませんが、現代人はそうもいかないので社会について学ぶ必要があるわけです。

人間は不完全。だから、たとえば血はつながっていなくても人間は他人と家族になれるし、父子間のDNA裁判も強制すべきではないというのが通説。
えっ、どういうこと!?
詳しくは下のリンクを見て欲しい。社会で生きていく際は、人間の不完全性と社会全体に対処しなければならない!
人間がいない世界を想定する学問

さて、次に理科の意味を説明します。

理科は、物体の法則性、岩石の性質、天体、天気などに関する科目です。

仮に人間が絶滅しても物体の根本的な法則性や岩石の性質は変わらないように、理科は人間の存在を抜きにして考えるという特徴があります。

理科は人間の存在を抜きにして考える以上、まともな理科の教科書の内容は世界中どこも同じ。でも、社会科(とくに歴史)は人間の解釈や政府の都合が混じる以上、内容が違っていたりする。

キリスト教系の極右はダーウィンの進化論を思想として否定していたりするみたいだけどね。

社会科にいう歴史とは人間や文字が生まれてからの歴史(=有史)をいいますが、理科にいう歴史とは人間が存在する以前の年代(=先史時代)も含めたものなのです。

しかし、理科のなかでも例外的に医学は人の体や心を分析して治すことに力点が置かれています。

医学は個人の体を治すことが基本。精神系以外の病気やケガの原因に社会(人と人のつながり)は関係ない。しかし、精神医学は人と人のつながりも考慮する。

また、社会科のなかでも例外的に自然地理学は天気や地質など理科にもとづいたものになっています。

このように相補的な部分があることも勉強の面白さだといえます。

経済学は社会科の一種だけど、数学がとても重要。

自著(商業出版本)『高校生からわかる社会科学の基礎知識』は以上の内容を存分に考慮して解説しています。ぜひともご覧ください。

タイトルとURLをコピーしました