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信用スコアとは何かをわかりやすく解説【日本社会でも高まる】

足跡 社会
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信用スコアの意味

これからの日本社会では信用スコアがこれまで以上に重視されることが予想されています。

信用スコアとは、個人への信用を数値化して運用したもの。

たとえば、あなたは今までに個人間でお金の貸し借りをして嫌な経験をしたことはありませんか。

私はあります。少額ではありますが、友人にお金を貸したら踏み倒されたのです。そのため、その友人とは疎遠になりました。

こんな風に踏み倒してくる信用度の低い人物なら、最初からお金を貸さなければよかったと思っています。

これを企業や政府レベルで対策した体系が信用スコアだと考えてください。

個人間でお金を貸して踏み倒されたら嫌悪感をもつのが普通。もちろん、企業(=人間の集合体)にとっても顧客から借金や延滞料金が支払われなかったら嫌悪感をもつに決まっている。こういうのを対策するところに信用スコアの原点がある。

信用スコアは何をもとに数値化されるのか

信用スコアは、おもに借金返済や購買の履歴、資産状態、職業、学歴、税金の納め具合、犯罪履歴、交通違反などから数値化されます。

当然、それらが悪いほど信用スコアは低くなります。

お金の貸し借りや私有財産に絡むという点で信用スコアは資本主義的な発想だといえます。

資本主義は自由を基調とする。小売業は顧客を自由に選べないけど、金融業は審査を通じてお金を貸す相手を選別できる。これを体系化したのが信用スコアといえる。

お金に関する数値には人間性が現れる?

そもそも、人と人の間の評価としてよく用いられる「優しい」とか「真面目」といった評価は曖昧ですが、お金のやり取りはそれよりは具体的です。

人間による主観的な評価だと不公平が生じやすい。でも、お金を返した・返していないみたいな評価だと機械的に評価しやすい。こちらの方が公平といえる。
大学入試でもマーク式テストで機械的に採点したら公平だけど、推薦の類は不公平が生じやすいもんね。

つまり、お金のやり取りには人間性が現れ、それは客観的に数値化できるため、信用スコアがよい人には「よい環境」が与えられるという話。

この場合のよい環境とは、企業との関係でいうと、借金時の低い金利や買い物時の割引などが典型。

逆に信用スコアが悪いと、それらがないのです。

犯罪履歴や交通違反、脱税などは政府系の管轄になるでしょう。

以前の私の苦い貸し借り経験では友人と個人的なレベルで疎遠になっただけですが、信用スコアの体系では政府や企業が運用するため、もっと大きなレベルで人間関係が動かされるのです。

これらは就活や転職などにも影響しうることであり、また若い頃からの習慣が大きく響くと見られるため学生も覚えておくべきです。

よく「信用を得るには時間がかかるけど信用を失うのは一瞬」といわれる。長い年月をかけて信用を得た人でも重大な犯罪をやらかすと、その瞬間に信用は失われる。
そういえば私企業レベルでもヤフオクやUber(配車アプリ:運転手は一般人)はみんなの評価がとても重要だな。ああいう評価はすぐにたまるものじゃない。

たとえば、ヤフオクは利用者だけが取引相手に対して1回だけ評価する仕組みになっている。だから、信用度はそれなりに高い。でも、Amazonレビューは規制が弱いから信用度はちょっと低く、風評被害が発生している。

日本社会での導入背景

クレジットカードで買い物

これまでも金融機関での借金に際しては資産や借金の返済履歴に関して審査がありましたが、これが日本社会でも信用スコアとして強化されそうな気配です。

日本社会での信用スコアの高まりの背景には、AI(人工知能)が人間に関するビッグデータをうまく取り扱えるほど進化したということがあります。

ビッグデータとは、複雑で量の多いデータのこと。

この場合、個人の借金返済や購買の履歴、資産状態、職業、学歴、税金の納め具合、犯罪履歴、交通違反などに関するデータ。

中には個人の生活習慣を信用スコアの一部に取り込んだサービスもある。また個人を特定できる情報を明らかにしないまま、自分の信用スコアを知ることができるサービスもある。これは就活のときの適性検査(習慣アンケート)みたいな要領でわかる。
人が他人を向かい合って評価すると仲違いや不公平も生じやすいけど、AIが人間を機械的に評価するなら仲違いや不公平は生じにくいよね。
それに金融審査をAIに任せれば労働者の数は少なくて済む。その意味では働き方改革ともつながっている。

とくに中国は資本主義国としては後発にもかかわらず、政府と大企業が主導して信用スコアを多用しています。

なんと中国ではそれによって飛行機の利用を禁止されるという事態にまでなっています。

中国昨年2千万人超、飛行機などの利用禁止 社会信用スコアで

ロイター 2019年3月7日

社会主義国の政府は資本主義の政府よりも強い権力をもつ。政府は自分たちの都合ばかりを押し付けたいから国民を強く監視する。だから社会主義国に報道の自由はない。

信用スコアが低い人を淘汰する面や労働力の省力化は資本主義的だけど、犯罪履歴を使ってまで国民を監視したがる面は社会主義的かも。

信用スコアは雇用の流動化とセットとなる面がある

さて、信用スコアは雇用の流動化とセットになる部分があります。

雇用の流動化とは、採用も解雇も活発にして労働者が流動的に動くことをいいます。

その可能性を強く示す現象がTaimee(タイミー)というアプリの存在です。

というのもこのアプリを利用すると、面接不要でちょっと空いた時間にすぐに働けてすぐに賃金がもらえるのです。

要するに、アルバイトがもっと手軽になった感じです。

たとえば「今日の夜からデートの約束があるけれど、昼間は暇だからそれまで数時間限定のアルバイトをして稼いだバイト代をデートにあてよう」という形。

雇う側の会社・お店としては混雑している時間帯や急な欠員を補えるのです。

店側としてはほんの数時間だけであっても変な人を雇いたくないと考えているでしょうが、これについては働くたびに雇い先が働き手に評価をつけることで解決します。

つまり、メルカリやUberのように働き手は評価され、その評価を見て会社・お店は雇うか決めるわけです。これは信用スコアと発想がとても近いといえます。

今の時代はアルバイト雇用にしても面接をしてから契約をむすぶなどそれなりに慎重ですが、タイミーの体系だともっと簡略化されるわけです。

タイミーは今のところ渋谷区の飲食業が中心なのですが、今後、とくに都市部ではこの類の働き方は広まるはずです。

信用スコアのこれから

ドローン

信用スコアは個人情報の取り扱いの面で不安があります。

また政府レベルでの実施には課題がありますが、私企業レベルでは日本でもすでに始まっています。

要するに、金融機関が借金の審査に際して信用スコアを使うなら問題ないでしょうが、政府が犯罪系や税務系の信用スコアを運用するとなると問題がありそうなのです。

もし日本政府が信用スコアを大きく導入したら人権派などから「監視社会だ」と批判されるでしょう。

しかしながら、中国では信用スコアの運用が犯罪の減少につながっており、また欧米でも広がりつつあるため、日本でも広がるというのが常識的な見方です。

さらに信用スコアが多少悪いとしても努力すればよくなるのだったら、人は努力もするでしょう。それが社会を改善する可能性もあります。

資本主義はお金のやり取りの効率化を促すものですが、それは犯罪の減少にもつながるといえます。

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