社会・教育

若者の特徴はYouTuberから見える【あなたはどっち?】

2020年6月18日

YouTuberとViewer

みなさんはYouTubeを見るとき、どんなタイプのYouTuberを見ていますか。

最近の私は、ホリエモンこと堀江貴文さん、マナブログのマナブさん、メンタリストのDaiGoさん、マコなり社長さん、イケハヤさん、といったビジネス系の人気YouTuberを見ることが多いです。

堀江さん以外の方はアラサー年代ですが、彼らに「新世代の若者」といってもいい重大な特徴を発見しました。

この中で堀江さんの年齢は50歳近くですが、気質としては若者に近いです。この記事でいう若者・若い世代とは気質の問題であって、実年齢ではないことにご注意ください。

最近の若者の特徴は、ビジネス系の人気YouTuberの特徴に近づいています。これは今後の日本人のロールモデルにもなりそうな気配ですので、この記事で共有したいと思います。

若者の理解は企業にとって今後の日本市場のマーケティングにも役立つよ。
前澤社長や筑波大学教授の落合陽一さんもビジネス系YouTuberに近いタイプだと思う。

若者の特徴はビジネス系YouTuberから見える

まずご覧いただきたいのが次の表。あなたの実年齢が中高年であっても行動と好みが表の右側に偏っていたら、気質としては若者に近いです。

ここでいう若者とは、いわゆるY世代(1980年代序盤から1990年代中盤)、そしてZ世代(1990年代中盤~2000年代序盤以降に生まれた世代)にはあてはまります。
旧世代の行動と好み ビジネス系YouTuberの行動と好み
右翼や左翼というイデオロギー こだわる こだわらず、なんとなく合理的な方を選ぶ
大手マスコミに権威を感じるか 感じる 感じない
ネットのインフルエンサーに権威を感じるか 感じない 感じる
転職、副業、投資について 消極的(本業一本に尽くす) 積極的
年功序列 肯定的 否定的(実力主義)
労働の基本姿勢 虚業を嫌い、長時間労働に美徳を見出す 実業でも虚業でも効率よく働いて儲けることに熱心
(無駄な長時間労働は嫌い)
宝くじを買うか ぼちぼち買う 買わない
日本の大学教育 肯定的 否定的
高級な自動車や腕時計 欲しがる 大して所有したがらない
(レンタルはまだあり)
持ち家派か賃貸派か 持ち家 賃貸
満員電車 嫌い 大嫌い
恋愛 積極的 やや消極的
結婚観 男は家庭をもってこそ一人前、女は家庭に入るべき 共働きが基本であり、ディンクス、離婚、事実婚、シングルも積極的に認める
性に対する態度 割と不寛容 割と寛容
冠婚葬祭 こだわるため積極的にお金を出す 大してこだわらないため、お金を出したがらない
飲み会や同窓会 好き そんなに好きじゃない
(有益であれば行くし、無益であれば行かない)
孤独に対する姿勢 ネガティブなイメージをもっている さほどネガティブではなく、成功するには孤独が必要だと考える
節約について どこまでも預金を好む お金に余裕があっても節約型の生活を好む
マンガ・アニメやゲーム 大人になったら卒業すべきと考える 大人になっても大好き
IT知識 欠けている ビジネス系YouTuberはPCもスマホも使いこなすが、若者はPCが使えなかったりする
企業にクレームを入れる場合 通話で行う メールで行うか、SNSで共有するか、サイトのレビューに書き込む
(通話での問い合わせに否定的)
喫煙 容認する 割と冷淡

ここでビジネス系YouTuberや若者がなぜそういう行動と好みをとるようになったか気になる人は多いでしょう。

そこでここから先は上の表を掘り下げていきます。まずは政治面から見ていきましょう。

社会主義やイデオロギーにリアリティのない時代

一昔前の世界情勢では「西側・資本主義VS東側・社会主義」という構図が明確でした。

しかし、1990年くらいに社会主義国は相次いで崩壊しました。いまだに社会主義体制を本格的に敷いているのは北朝鮮くらいです(中国は経済面では資本主義)。

そのため1980年代後半~に生まれた人の多くは「社会主義?何それ美味しいの?」という感じで、社会主義にリアリティをもっていないでしょう。

資本主義は利益を自由に追い求める体制です。で、人間が自由に利益を追い求めると格差や違法労働といった問題が発生します。

一方、社会主義は政府が経済活動を強くコントロールしてそういった問題を根本的に解決しようとする体制とお考えください。

若い世代は社会主義にリアリティをもっていないため、政治問題を考える際にはイデオロギーにとらわれず、効率性や将来性をもとに冷静に判断を下します。

イデオロギーとは、社会に対する考え方を根本的に決める観念のこと。「天皇制反対」や「天皇万歳」みたいな考え方を強くもつのはイデオロギーの典型。

たとえば憲法を考える際には「右翼だから改憲賛成」と考えるのではなく、時代や社会情勢に合っているのなら改憲賛成、改憲案が酷ければ改憲反対というように合理的に考えます。

つまり、旧世代は政治について左右どちらかの色を強く出すなど熱をもっていますが、若い世代は中立的・虚無的といえます。

右翼か左翼か
参考右翼と左翼の違いをわかりやすく説明

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IT事業は大減収の可能性がある

若い世代が虚無的になるのは社会主義にリアリティがなくなったことだけが影響しているのではありません。

ここではIT・ネット環境の発達も強く影響しています。

たとえば、近年のブログ界で大活躍した人物としてマナブさんという方がいます。彼は一か月につきブログだけで数百万円を稼ぐそうです。

彼のブログでの高収入は「プログラミングスクール」のような高収益が見込めるキーワード(検索語句)で上位表示できていることが大きいです。

ネットで稼ぐ人の中には怪しい人もいますが、マナブさんの実績の源泉となるキーワードは現実に検索結果の上位にヒットしますから疑いようがありません。

高収益が見込めるキーワードは企業もこぞって参入しているため個人が上位表示させることは難しいですが、彼は達成できています。

個人ブログが「プログラミングスクール」で上位表示されるためには、ブログ内のほかのIT系の記事が充実していたり、SNSで大きな支持を得ている必要があります。

「プログラミングスクール、大学生、おすすめ」みたいな3語での表示なら個人ブログでも射程圏ですが、「プログラミングスクール」一語で上位表示されるのはものすごいこと。

しかし、Googleが検索エンジンを大きく変えると、マナブさんの上位表示は崩れ収益は暴落する可能性も少しあります。

Googleが検索エンジンを大きく変えないとしても、ネット広告は分野によって流行り廃りが激しいです。

ライバルが増えたことで収益が減るというパターンもあるでしょう。

実際、同じ有名ブロガーのイケハヤさんはブログ収益が激減した時期もあるそう。

近年だと仮想通貨の広告市場は激しく変動したし、プログラミングスクール界隈は盛り上がっている。

突然の減収を補う姿勢

同じようにYouTubeの広告収益も運営の方針次第では突然、大きく減る可能性があります。

というか最近では動画の収益化条件が厳しくなったため、広告配信が停止になったチャンネルがいくつもあります。

しかしというか当然というべきか、マナブさんはそういった荒波(不安定さ)を十分理解しているので稼ぐ手段を分散させています。

インターネットが関連する事業では突然、収益が大きく減るという可能性を熟知していると、収益分散としての副業や投資に肯定的な態度をとります。

1990年代から盛り上がってきたIT産業はブログ収益にもみられるように不安定なため、それを生業とする人は収入が一か所に集中することに危機感をもちます。

そのため今の主力事業に虚無感をもち(いずれ廃れると考える)、収益分散や他分野の開拓にも力を入れるわけです。

そして検索エンジンで上位表示をとることはもちろん、YouTubeで人気者になる手段も絶対的な正解がないため、試行錯誤をとても大切にします。

企業や製造業は慎重

大企業レベルの製造業の商品は大量生産が基本です。大量生産が基本となると、企画やデザインの段階で慎重になるに決まっています。

しかし、個人のブログやYouTubeはちょっと質の低い動画や記事をあげても大した失敗になりません。そのため、とっとと次に行って試行錯誤しまくるのが基本です。

旧世代の多くは日本の製造業が強かった時代に生まれ育ったが、若い世代は新興国とIT産業が台頭して日本の製造業が弱まっている時代に生まれ育った。

年功序列型賃金の終わりと満員電車

それに80年代後半に生まれた世代は、山一證券、シャープ、JAL、東電、東芝といった日本の名だたる大企業が苦境に瀕したことも知っています。

今までの日本人なら高偏差値の大学を卒業して大企業に雇われ続ければ幸せになることができました。日々の満員電車が苦しいとしても我慢していれば年功序列型賃金によって幸せになることができたのです。

しかし、今はそうもいかない時代になりました。

冒頭の表で旧世代が満員電車は嫌いで、若い世代は満員電車が大嫌いと述べたのも、年功序列型賃金や雇用が不安定になっていることが一要因です。

若い世代はノマドを好む

ビジネス系YouTuberは日本の大学教育にも否定的です。

現状の日本の大学は新卒チケットをとることができるという点が重要なだけで、大学教育に実質的な中身はないと考えるからです。

有名大学でも「知識が古い、やる気がない、教科書を読むだけの教授」っているからね。
有名なビジネス系YouTuberはYouTubeやブログなどで成功したからこそ日本の大学に否定的になるのであって、普通の人にとっては大学をすることには価値があるよ。新卒チケットはそれだけ大きい。

さらにビジネス系YouTuberはテレビ局や新聞社といった大手マスコミがインターネットに負けつつある斜陽産業であることも知っていますから、権威を感じません。そのため、テレビ視聴について否定的です。

このように大企業とて安泰ではないことを知っていると終身雇用で一つの会社に勤め続けることに否定的な態度をとり、転職を肯定します。

旧世代は高度経済成長期と終身雇用と年功序列型賃金を知っているため転職や副業に否定的ですが、若い世代はそういう安定を知りません。

現代では勤め先はよくも悪くも不安定で先行きを見通しにくくなったため、住宅については長い年月にわたって持ち家のローンを払うことに疑問・不安をおぼえます。したがって、若い世代は住宅については賃貸を好みます。

つまり、新世代の働き方や住み方はノマドの傾向があるのです。

ノマドとは、遊牧民という意味。現代の経済にあてはめると、あちこちを転々とする働き方という感じです。
Googleの検索結果は機械的に決まる。ここではドメインの年齢は少し考慮されるけど書き手の属性(年齢や学歴など)は考慮されない。つまり、それなりに実力主義の世界。
そういえばプログラミング言語もエンジニアの年齢は関係なく機械的に処理されるだけだな。
ただ、最近の若者はスマホは使えるけれどもパソコンは使えない人が意外と多いのは気がかり。もちろん、人気ビジネス系YouTuberはどちらも使えるけど。

若い世代は所有を好まない

ビジネス系YouTuberはITに詳しく効率性をかなり好みます。情報強者であるため還元率40%台のぼったくり宝くじなんぞには興味を示しません。

また彼らは高級な腕時計や自家用車の所有にはあまり興味をもたないように、家は賃貸派です。

転職を積極的に認めるのであれば、それに合わせて引っ越し回数は多くなりますし、その場合は賃貸の方が適しています。

さらにネットフリックスやSpotifyのような非所有・体験型のサブスクを好みます。

先進国では若い世代を中心にミニマリストが多く現れているのも、非所有のトレンドと合致しています。

こうした流れは世界的に進むことでしょう。

サブスクとはサブスクリプションの略で、一定期間ごとに定額制の利用料金を支払う方式。

ネットフリックスにおいてはDVDを所有せず動画を見まくることができ、SpotifyにおいてはCDを所有せず音楽を聴くことができます。

大人になってもマンガ・アニメやゲームが大好き

若い世代は大人になってもマンガ・アニメやゲームが大好きです。

彼らが大人になってもマンガ・アニメやゲームが好きなのは、物心がついたころにはすでにアニメやゲームが大人気だったことが大きいでしょう。

日本のアニメやゲームは素晴らしい出来のものが多いですから、これを楽しまない手はありません。

また若い世代は自らのSNSアカウントやYouTubeチャンネル、ブログなどをもっています。

個人ごとにコンテンツをもっていると「みんなを自分のチャンネルに引きつけたい」という想いが強まります。

このとき参考になるのが日本の面白いマンガ・アニメやゲーム。

日本のサブカルは、みんなを自分のチャンネルに引きつける際に参考になるため、若い世代はマンガ・アニメやゲームを好むわけです。

マンガ・アニメやゲームもサブスクと相性のよい分野だよね。
旧世代のビジネスマンは「大人はエンタメなんか見ないで経済誌を読むべき」と考えている。確かに経済誌みたいな堅い情報も読むべきだけど、エンタメ系を楽しめる柔らかさももっている方がビジネスで結果を残しやすいと思う。

ビジネス系YouTuberの矛盾点?

ビジネス系YouTuberはITと効率性を重視します。こういう人たちは、本は読まずネット情報ばかりを利用しそうな感じがします。

しかし、彼らはネット情報ばかりに頼らず、本・ブログの執筆や読書にも熱心です。

これは「1冊の読書によって人生観が大きく変わった」という体験をもっていることや、リアルの書店に自著を並べると「ネットに疎い層へもアピールできて、それがネット事業の成長にもつながる」と考えているからです。

彼らは、ネット情報は玉石混交であることをよく知っているため、リアル社会で権威のある本を読みたがるのでしょう。

ビジネス系YouTuberはクールに見えて実はエモい。人間の気持ちを動かすことを強く意識している。

若者の扱い方

最後に新世代の扱い方について紹介します。というのも、「若者」という検索語句のGoogleサジェストに「使えない」というのがありますが、私はこれに反論したいからです。

「若者、使えない、パソコン」というサジェストもあるように最近の若者はスマホだけ使えて、パソコンは使えない場合も多くあります。

この意味での「使えない」は確かに問題です。

ビジネス系YouTuberはスマホもパソコンも使いこなすのを見習ってほしいものです。

たとえば、さきほど触れたマナブさんは個人ブログの運営者としては日本でもトップクラスの天才です。しかし以前、日本企業に社員として勤務していたときは営業や電話応対がかなり苦手だったとのこと。

何が言いたいかというと、若い世代には営業分野は苦手でもインターネットの分野ではすごい才能をもった人がいるということです。

しかし、日本企業は新卒者に対しては「まずは現場の苦労を知れ」ということで、最初は営業や現業を経験させる率がとても高いです。これが総合職(何でも屋)のデメリット。

総合職という制度は、マナブさんのようなウェブ制作は超得意だけれど営業は苦手というタイプを早期退職させてしまいます。

そのため、日本企業は総合職のような「何でも屋」はやめて、それぞれの専門性を活かせる雇用にシフトするべきです。

総合職制度は日本企業の停滞原因の一つとしてもよく指摘されるよ。
いろいろな会社の人
参考雇用流動化とジョブ型雇用は正しいのか【メリットとデメリット】

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どうすればいいのか

ここで今の現役層・若年層は将来についてどう備えるべきかという疑問が出てくるでしょう。

個人レベルでできることは次の3つに集約されると思います。

  • 新時代に合わせた知識をつける
  • 投資や副業をする
  • 転職や海外就職の選択肢をもっておく

まずは新時代の知識をつけるべきです。

具体的には新時代の感覚をもっている有識者である落合洋一さんや堀江貴文さんの本を読むことが手っ取り早いです。

ホリエモンさんは賛否両論のある人物であり、筆者としても全面的に肯定しているわけではありませんが、かなり参考になる人物であることは間違いありません。

あとはIT系の知識、とくにSEOやプログラミングの基礎はIT専業の人でなくてもつけておくと、よい教養になります。

東大生・東大OBや将棋の永世名人がYouTuberになってエンタメを見せてくれる時代だから頭を柔らかくした方がいいよ。クイズノックを見習おう。
クイズ
参考クイズノックはなぜ人気なのか

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次に投資や副業をすることです。「老後の生活においては2000万円では足りない」というのが話題になったように政府は頼りになりません。そのため投資や副業をしてスキルと収入を蓄積することが重要です。

そして最後は転職です。今までの時代は一つの会社に尽くしていればそれで安定した人生がおくれましたが、これからの時代はそうもいきません。

今すぐに転職した方がいいとはいいませんが、いつ転職してもいいような姿勢をつくっておくことは必要だと思います。

まとめ

ちなみにこんな記事を書いている今30代の筆者は、冒頭の表でいうと旧世代にあてはまる率が30%、若い世代にあてはまる率が70%くらいです。

若いころは旧世代の度合いがもっと高かったのですが、ビジネス系YouTuberの動画を見ているうちに若い世代率が高まったような感じがします。

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