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現世の理不尽さは来世の希望になるとしたら経済学は通用しない

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効用の意味

経済学では「効用」という語を頻繁に使います。

効用とは、人間が財・サービスから得られる満足度を意味します。

当たり前ですが、この「効用」という概念、通常は現世でこそ通用するものであって来世という極めて不確実な世界のことは考慮しないものです。

インドのカースト

しかし、世の中には差別的な身分制度とともに来世での効用を大いに期待する人もいます。その典型はインドのカースト下層民です。

なんとカースト下層民の一部は来世でカースト上層民に生まれ変わると信じているというのです。

そのためカースト下層民の中には生まれ変わったら「上」に立てると考えて、カースト上層民への奉仕を欠かさない人もいるくらいです。

近代国家では建前としては様々な身分制度が撤廃されました。インドでもカーストに基づく差別禁止が憲法に記されましたが、それでもカーストに基づく激しい差別が続いています。

現世の理不尽さは来世の希望?

経済学は世俗的な学問であるため、来世という極めて不確定な要素を考慮していません。

来世は個人の思想によって何とでもとらえられる主観的な世界だからです。

しかし、「来世」を期待する人にとって「現世の理不尽さ」は、むしろ「現世と来世をつなぐ希望」に映るのでしょう。

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