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文系大学は直接的には役に立たないがメタ的には役立つ【スキル向上】

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文系学生の典型的な自己アピール

私は〇〇大学法学部で法律学を専攻しており、そこで得られた知見を御社でも活かしたいです

文系出身者で↑こんな形で自己アピールする人は多いと思います。

しかし、実際に企業で働く人の一定数は「大学で学んだことは企業ではそんなに役に立たない」と考えています。

日本社会にはさまざまな業種・職種がありますのですべてとはいえませんが、確かに文系の知識は企業で直接的には役に立ちにくいでしょう。

たとえば、法務関連で高度な法務を担当するのは顧問弁護士であり、法学部卒でとくに目立つ資格をもっていない人は営業部に配属されるのも珍しくありません。営業部では学部で培った法律の知識はそんなに活かせないでしょう。

経済学部や文学部も似たようなものです。

間接的には役立つ

ただ、文系の学問は企業で直接的には役に立ちづらくとも間接的には役立つと思います。

それは以下のような力をつけた場合です。

  1. 論理的思考力
  2. 読解力
  3. わかりやすく説明する力
  4. 本質を見極める力
  5. 要領のよさ
  6. 根気
  7. 問題発見力
  8. 問題解決力
  9. 行動力
  10. いろんな人との共同(協働、協同)

上記の1~5について順番に説明してまいります。

まずは論理的思考力です。これは企業でエクセルの論理式を操作するにしても、文書をつくるにしても、口頭で上意下達するにしても必要な能力でしょう。

そのため、大卒の段階では公務員試験で通用するレベルくらいの論理的思考力が欲しいところです。

次は読解力です。これもないと話にならない能力でしょう。

なお小売業や旅行業などに入社すると「上役から〇〇検定をとれ」といわれますが、この種の検定は知識ではなく読解力だけで解けてしまう問題がかなりあります。

逆にその分野で知識はあったとしても基本的な読解力がないと解けなかったりもします。

次は説明力についてです。

これは会議でのプレゼンテーション、営業先での顧客への説明の際などに使う能力です。

たとえば金融の世界は専門用語のオンパレードですが、顧客はそういった専門用語の意味を知らなかったりするので、うまく説明する必要があります。

次はまとめて本質を見極める力と要領のよさを見ていきましょう。

そもそも社会人として入社した後の配属先ではさまざまな業務を担いますが、その際の仕事には重要度や納期に差があります。

そこでは仕事の優先度や段取りを考える必要があります。

逆にどうでもいい仕事については適度に手を抜かないと、ストレスが溜まったり、重要度の高い仕事をこなせません。

つまり、社会人はそれぞれの仕事の本質を見極めたうえで要領よくこなすことがもとめられるのです。

大学生でもテスト前の勉強量の割によい点がとれる人と、そうではない人がいるでしょう。

大学の試験の出題範囲はどうでもいいところと確実におさえてくべきところがあり、後者に注力した方が得点効率がよいのと同じで要領のよさが必要です。

最後に根気です。

社会人生活を続けるうえでは何かと根気が必要ですから、これも学生の段階で身につけておきたい能力・習慣でしょう。

1~5に関して共通のこと:大学不要論?

  1. 論理的思考力
  2. 読解力
  3. わかりやすく説明する力
  4. 本質を見極める力
  5. 要領のよさ
  6. 根気
  7. 問題発見力
  8. 問題解決力
  9. 行動力
  10. いろんな人との共同(協働、協同)

ここまででお気づきの方も多いでしょうが、さきほど解説した上の1~6は大学受験の勉強のなかでもかなり身につく能力です。

昨今の大学不要論は、「大学受験に受かった時点でそれなりの能力があるのに大学入学から卒業までの間で大して進歩がないとすれば、大学受験は必要でも大学教育は不要じゃない?」というのが根底にあります。

ただし、たとえば大学受験における説明力は基本的にはペーパーテストにおける論述問題として試されるものです。

そういった論述の採点者はかなり知識のある専門家(基本的には大学教員)のはずです。

しかし、社会人においては文書だけでなく口頭でもわかりやすく説明することがもとめられます。さらに説明する相手は、営業マンの場合、その分野の素人であることも多いです。

金融系の営業マンの業務はその典型です。

そのため学術的な論述は苦手で出身大学の偏差値は高くないものの、口頭での素人に対する説得は上手で社会人になってから伸びるという人もいます。

教授への学術的な説得は事実と論理でどうにかなるけど、営業における素人の説得は理屈が通用しなかったり優しい心遣いが必要だったりと毛色が異なるからね。

最近の大学ではプレゼンテーション技術を学べる授業もありますから、営業に就きたい人は大学時代から訓練しておきましょう。

6~9に関して解説

次は7~10を解説します。さきほどの1~6は大学受験でいうと得点に直結しやすいものでした。

7.問題発見力
8.問題解決力
9.行動力
10.いろんな人との共同(協働、協同)

一方、7~10は大学受験では身につきにくく、より抽象的な性質があります。

こういう力を身につけるにはどうすればいいのでしょうか。

一つの答えとして座学だけではなく、学問について行動的になることが挙げられます。

たとえば、ある法律問題について問題意識を強くもったら、仮説を立てて当事者にインタビューしに行き、それを研究室などに持ち帰って共同で問題解決に向けて動くのです。

学問上の問題発見力は業務改善の糸口に、問題解決力と行動力は業務改善の具体的な行動に、いろんな人との共同(協働、協同)は会社の業務で携わるさまざまな年代の人と働く際に役立ちます。

そうやって行動的になっていると、面接で役立つエピソードもたまるというものです。

この種の行動としては他にビジネスコンテストやボランティア活動なども挙げられます。

「法律問題やサークル活動について積極的に取り組んだ」とかだとありふれているから、ちょっと変わった道を探してもよいかもしれない。

文系の学問で身につけた知識は企業で役に立ちづらいとしても、これまで紹介してきた能力は十分役立ちます。

ですから、大学では知識を伸ばすというより能力を伸ばすという形で積極的に動き回った方が将来につながりやすいはずです。

今回の記事タイトルにある「メタ」とは、「高次な~」「超~」という意味になります。

たとえば、大学や大学受験で暗記した文系の知識は企業では大して役に立ちませんが、大量の暗記の中で培った要領のよさや根気は企業でも役立つということです。

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