投資

株式投資とは何か、簡単に説明

2020年9月3日

このページでは株式投資の概要(常識)についてわかりやすく説明します。

たとえあなたが株式投資をやらないとしても、この日本社会で生きていく際に株式投資の基本知識は役立ちます。

日本企業の多くは株式会社ですし、日本の主力企業は東京証券取引所に上場する企業だからです。もちろん、公的機関としてもそういった企業を後押しします。

それゆえ、民間企業で働く人も公的機関で働く人も株式投資の基本を知っておくべきなのです。

どういうことか見ていきましょう。

株式投資とは何か:まずは株式と株式会社の意味から

さて、今このページをご覧になっているあなたは、投資経験がない場合はあるとしても、アルバイトを含めてどこかの企業で働いた経験はあるはず。

そういった企業は利益を求めて動きまわります。要するに会社は金儲けを自由に行わっているわけ。

こうした企業活動には土地代、設備、原材料、人件費など何かとお金がかかるもの。

ここで企業としては融資(借金)以外にも出資という方法で会社の運転資金を調達する方法もあります。

出資と投資は同じような意味。投資は「将来的に価値は上がりそうという見込みのもとに資金を出す」と理解してくれればOK

ちなみに融資において銀行は、返済できる見込みが高い事業や価値のある担保(土地・建物など)をもってないと貸してくれません。

出資において企業は、お金を投資家から出してもらった代わりに株式という証書を発行し、そのお金で事業を営みます。これが株式会社です(株式と借金を併用している会社も多い)。

証書とは何らかの事実を証明する文書のこと。現代では投資に関する証書の多くは電子化されました。

株式会社は株主の資金をもとにできているので株式会社は株主のもの。

株式を買うと株式会社の持ち主(正確には共同所有者の1人)になれるのです。

出資には返済義務と元本保証がない

ここで重要なのは出資(投資)を受けた人には返済義務と元本保証がないということです。これは借金をした人に返済義務が、1000万円までの預金には元本保証があることとは対照的。

出資には返済義務と元本保証がないとすると特別な事情がなければだれも出資しないでしょう。

そこで株式会社は、事業が儲かったときに利益から一定割合のお金を投資家にわたして投資家をひきつけます。このときのお金を配当金といいます。

つまり、投資家は「株式会社への出資には元本保証がないけど配当金がもらえるなら投資してみよう」と考えるわけ。

事業用のお金を集めたいけれども銀行からの借金を断られる人にとっては、株式という仕組みによって多くの人からお金を集めることができるのです。

配当金は企業の利益がそれなりにあったときに山分け感覚でもらえるものです。そのため、配当金がもらえない場合もあります。
出資を受ける人には出資金を返済する義務がない。その代わり出資を得るときには説明が詳しく求められる。そのときのプレゼンテーションはとても大変。
出資を得た後も出資者からは会社を成長させるよう強く迫られるよ。

出資を取り巻く責務

株主(投資家)は株式会社が成長することを期待して出資しますから、株式会社には利益を追求する責務があります。

したがって、株式会社が頑張って行動した結果として利益を得られなかったことは法的に許されるとしても、関係者が自社の利益に反する行為をわざとやった場合には法的なレベルで許されません。

これは株主に対する背任(≒裏切り)にあたるからです。

たまに経済ニュースで「背任罪」と聞くことがあると思います。

あれは経営陣や会社関係者が会社の利益を意図的に損なったときに成立する罪を意味します。

なお出資者・株主の責任範囲は有限責任として出資額の範囲に止まります。

これは簡単にいうと、出資している会社が倒産した場合の損失は自分が出資している額の範囲に限られるということです。

株式投資では100万円を投じていたら最悪でも100万がなくなるところまでしか負けられないのです(完全なゼロはめったにない)。

よく株式投資が最悪でも元本がなくなるところまでしか負けられないといわれるのは、そのためです(信用取引は例外)。

信用取引とは、金融機関から借金をしたり株を借りたりして行う取引。信用取引では自分の手元にあるお金以上の取引ができてしまいます。

株主のおもな権利

株式を買うと会社の株主になることができます。そんな株主の代表的な権利が以下の4つ。

  • 株主総会での議決権と提案権
  • 配当を受け取る権利
  • 会社が解散するときに会社に残った資産を受け取る権利

※株主総会とは、会社の規則や方針の変更、重役の選任といった意思決定(株主の多数決)を行う機関です。

※株主は株主総会での決議によって取締役に経営を委託します。

※以上の権利は基本的に持ち株数に比例しますので、株式は株式会社の権利を細分化したものだといえます。

株式の保有中にもらえるインカムゲイン

さらに株式会社に投資していると、会社によっては食品や割引券といった自社ゆかりの株主優待品がもらえます。

配当金や株主優待品のように金融資産(この場合は株式)を保有している中で得られる収益をインカムゲインといいます。

ちなみに株主優待は日本では盛んですが、諸外国ではかなり少ないです。

この理由としては、お中元のように日本企業は世話になった人をもてなしたがるとか、企業ゆかりの商品を送ることで個人投資家を自社の消費者としてその企業に定着させたがっていることがあげられます。

上場は企業と投資家の欲求にもとづく

ここで重要なのは、株式会社が上場していると、その株式はだれもがほぼ自由に売買できるということです。

上場とは証券取引所が株式を公開売買(=みんなで自由に売買)の対象にすること。

上場株を売買するには証券会社に口座を開設することが必要で、各投資家は証券会社を通じて売買します。

株には未公開株と上場株がある。未公開株は取引の自由度が低いし情報も少ないし難易度もかなり高い
株式投資は出資先がつぶれたらお金はパー(会社に残った財産は山分け)。東証一部の上場企業は安定感が高いけど、未公開で出資を募っている企業の経営はまだ不安定。だから未公開株は難しい。

早い話、会社が上場すると株式は未上場のときよりも広い範囲で活発に売買されるのです。

日本人がアメリカ企業の株を買うことだって簡単にできます。

自社の株が活発に売買されて自社の株価が上がれば、大株主である創業者の資産価値は膨れ上がります。

それと同時に会社の知名度も上がるので、上場企業にはよい人材が集まったり大きな提携が結ばれるなどビジネスも展開しやすくなります。借金だってしやすくなります。

投資家は魅力的な(利益の出る)株式を欲しがり、株式会社は自社の株価や知名度を上げたがりますから、お互いにとってプラスとなりうる上場という発想が出てくるのです。

日本の株式市場は東京証券取引所(東証)が中心です。

このうち東証一部に上場している企業で、日本経済新聞社が選んだ主要225銘柄の平均株価が日経平均株価。

価格が動けばキャピタルゲインができる

上場株はみんなの間で自由に売買される過程で価格が刻々と動きます。

マグロの競りやヤフオクの入札でも魅力的な商品の価格はどんどん上がっていくでしょう。あれと同じような現象が株式の売買でも起きるのです。

しかし、ヤフオクの商品価格は出品者が下げない限り現状維持か上昇ですが、上場株の価格は下落もあります。売り注文が優勢だと株価は下がってしまうからです。

そうなると、株式を安いときに買って高いときに売るという発想が自然に出てくるでしょう。

このような売買差益をキャピタルゲインといいます。

たとえば1株1000円の銘柄を100株、つまり10万円分買って(日本株の売買は100株単位が基本)、それが1200円に値上がりしたときに売れば100株の価値は12万円なので2万円が利益となります。

このときの売りは利益確定売り、略して「利確」と呼ばれます。

「約」を強調したのは株式の売買には手数料がかかり、さらに投資から得られた利益には税金がかかるからです。
現代では売買の手数料と手間が下がったので買ってから売るまでの間隔がかなり短い人もいるよ。

株価は刻々と変わるもの

当たり前ですが、1200円で約定(=売買成立)したから2万円の売買差益が確定するのであって、売らなければいずれ株価は上下します。

逆にそれを900円で売ると1万円の損失が確定します。こちらは損切り(=ロスカット)と呼ばれます。

日本の投資家の中にはキャピタルゲインを繰り返して100万円くらいの元手から億単位の資産を築いた人もいるほどです。

運ですべてが決まる宝くじとは比較しにくいですが、億万長者への道は宝くじよりも株式投資の方がまだ近い(現実的)と思います。

それゆえ、現代の株主は企業に配当の増額よりも株価の上昇につながる経営を訴える傾向にあります。

まとめ:株式投資は勉強が不可欠

キャピタルゲインによって資産を数百倍にも増やせるということは、裏を返せば上場株は値動きが大きい金融商品だといえます。

つまり、投資家にとって株式の保有・売買は損失も利益も大きなものになりやすいのです。

たとえば、100万円分の株式を買って保有し続けているときに1年間に配当金が3万円をもらえるとすると配当利回りは3%です。

しかし、その会社の業績が悪化すると株価の下落率は3%以上に達するでしょうし、配当金の額自体も下げられるでしょう。

そこで損失をおさえてなるべく利益を大きくするためには適切な勉強や情報収集が必要だというわけです。

株式投資の基本

  • 株式株式会社への出資の証
  • 株式会社株式を原資として株主のために利益を出そうとする会社
  • 出資お金を出すこと(出資を受けた人にとって出資金は返済義務がないが、成長するようにプレッシャーをかけられる)
  • 未公開株取引の自由度が低く難易度が高い株
  • 上場株取引の自由度は高く株価は刻々と変わる株
  • 日経平均株価東京証券取引所第一部の主要企業のうち日本経済新聞社が選んだ225銘柄の平均株価
  • キャピタルゲイン株式の売買差益
  • インカムゲイン株式を保有していると配当や優待がもらえること
  • 株式の売買はどこで行うか証券会社に口座を開設し、そこを通じて行う

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