株式投資

短期と長期どっちのメリットをとるべき?【株の投資期間】

2020年12月8日

株式投資をするうえで投資期間を自分なりに決めることはとても重要です。

投資期間とは、株式を買ってからそれを売るまでにどの程度の期間をおくかということ。

具体的には短い順に、

  1. 短期投資(スキャルピングとデイトレード)1日以下
  2. スイングトレード数日から数週間
  3. 中期投資数ヶ月
  4. 長期投資1年以上

があります。

投資期間をどれにするかによって難易度や必要な勉強も大きく変わるほど。

基本的には投資期間が短いほど難易度が高く空売りも多用します。

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自分はとにかく儲かる投資期間が知りたいな。
大きく儲かる投資期間は難易度も高い傾向があるよ。理論上は儲かるとしても自分にできなかったら意味がない。だから難易度と能力を天秤にかけていろいろ試してみるべき。
経験を積み重ねると自分に最適な投資法がわかるってことね。

中期投資は長期投資よりも投資期間がやや短いというだけで考え方や手法に違いはありません。

そのためこのページでは中期投資と長期投資はまとめて中長期投資として扱います。

短期投資と長期投資の違い:短期投資の概要

まずは短期投資について。

短期投資の代表格であるデイトレード(通称:デイ、デイトレ)では株式を買ったらその日以内に売ることを基本とします。

短期投資にはもう一つスキャルピング(通称:スキャ)という手法もあります。これは数十秒から数分など1日の中でデイトレよりももっと短い間隔で売買を完了していく手法です。

簡単なイメージとしてはテクニカル分析をもとにしながら株価が少し動くたびに利確と損切りを繰り返していく感じです。

テクニカル分析とは、将来の株価予想についてローソク足や移動平均線などこれまでの株価の動きにもとづくこと。

もちろん、株価の動きは複雑なので判断を見誤ることは多くあります。

しかし、達人の場合、数多く売買すれば最終的には利益が損失を上回ります。

基本的に短期投資では企業の業績はあまり考慮せず、テクニカル重視でトレードします。そのため短期投資は株式の保有を通じて企業の成長を応援するという感覚に欠けます。

短期投資は否定的に見られがちですが、市場では短期で激しく売買注文を出して出来高を増やしている人もいるからこそ、中長期の投資家も好きなときに売買できるといえます。

スキャルピングは難しい

スキャルピングは株式投資の中でも特殊で難しい分野です。スキャルピングの成功者の話を聞くと普通の人が同じ手法を再現できるとは思えないからです。

スキャルピングは分刻み・秒刻みでトレードするなど理屈だけでなく感覚にも依存するため難しいのです。

しかし、スキャルピングができなくても他にデイ・スイング・中長期もありますから悲観する必要はありません。

短期投資のイメージ

短期のチャート

上の画像をご覧ください。数ある銘柄の中でも値動きが激しい銘柄をモデルにした値動きです。

短期投資ではテクニカル分析をもとにしながら上がりそう局面では買い、下がりそうな局面では売っていきます。

基本的に短期投資ではボラティリティ(=値動きの激しさ)と出来高が大きいものが好まれます。値動きが大きくなければ収益の値幅も稼げないからです。

さらに現値ですぐに売買を成立させるためには出来高が多くなければなりません。

他にも短期投資では為替・信用残・先物の動きに目を配ります。

中長期投資の概要

次に中長期投資について見ていきましょう。

中長期の投資家は企業の業績や商品をよく調べたうえで買う銘柄を決め、その成長を長期的に応援しながら株価を見届けます。

このように中長期投資は買ったら放置が基本なので買う際には熟慮が求められますが、放置している間は楽なものです。

中長期の投資家 短期の投資家
個別銘柄の業績・財務など かなり重視 大して見ない
個別銘柄の将来性や社長 かなり重視 大して見ない
為替・信用残・先物価格など 大して見ない かなり重視
出来高とボラティリティ 大して見ない かなり重視
テクニカル 大して見ない かなり重視
板読み※ 大して見ない かなり重視
政治ニュース それなりに見る それなりに見る
個別銘柄の材料
(新製品、提携、不祥事など)
それなりに見る 短期のボラティリティが大きいのであれば参戦する

株式の短期の売買情報を板情報といいます。短期の投資家はこの情報から株式の需給を読み取って売買します。これが板読みです。

板情報は刻々と動くので板読みは簡単ではありません。

スイングトレードの基本

短期投資と中長期投資の中間路線であるスイングトレードの基本的な発想は、調整局面は保有しないで数日から数週間単位でおいしいところだけをもっていこうとするところにあります。

たとえばAという銘柄の株価が1年で2倍になったとします。ここに中長期投資をしていたら大成功だといえます。

しかし当たり前ですが、そこに投資している最中は株価が最終的に2倍になるかはわかりません。

そのため適当な値幅をとったり、まずい要素が出てきたと見たら一旦逃げる(=売る)という行為に出るわけです。

これを数日から数週間のスパン(期間)で行うのがスイングトレードです。

投資期間はどっちがよいのか

  1. 短期(数秒・数分から1日)
  2. スイングトレード(数日から数週間)
  3. 中長期(数ヶ月以上)

ここまで投資期間の基本を見てきました。

ここからは、あなたがどれを選ぶべきかヒントになることを解説してまいります。

まず結論から言うと理論上は短期投資がもっとも稼げます。

たとえばAという銘柄の株価は1年で2倍になりましたが、1年かけて2倍になる銘柄は途中で停滞することがしばしばあります。株式投資ではこれを調整局面と呼びます。

長期投資は調整局面のときでも保有し続けますが、短期投資は下落局面でも勝つことを目標とします。

短期投資は空売りも多用するため下落局面でも勝つことができるのです。

上昇局面だけで勝とうとするのと(=長期投資)、上昇局面と下落局面の両方で勝とうとするのとでは(=短期投資)後者に分があるに決まっています。

しかし、短期投資を下手にやると、買いで入ったら株価が下がって、空売りしたら株価が上がって、さらに手数料や金利も多くかかるというように踏んだり蹴ったりの状態になります。

これは俗に往復ビンタと呼ばれ、短期投資の難しさの根源になっています。

このように短期投資やスイングは逐一下落する時期を見抜いて運用するのが難しかったり面倒だったりします。

これに対して中長期投資は最初の銘柄選びをきちんとやって、あとは放置するというのが基本線です。

中長期投資は最初の銘柄選びに成功さえすれば、あとは楽なのです。

今後の成長が期待できる株式を買って、配当をもらいながら株式分割と株価の上昇を待つという手法は中長期投資の王道です。

短期投資は儲かるけど難易度は高く、長期投資は短期投資よりも利益が少なくなりがちだけど難易度は低いわけか。

それぞれの投資期間のメリットとデメリット

ここで短期投資と長期投資について整理するために両者のメリットとデメリットを示していきます。スイングトレードはそれらの中間路線という感じです。

短期投資のメリット

  • ファンダ関連の勉強や情報収集はあまりいらない(テクニカル主体)
  • 技量があれば中長期投資よりも利益の出る速度は上
  • 日本株で成り上がった人は短期投資やスイングが多い
  • ハズレても切り替えてすぐ次に行けばよい(長期投資は保有銘柄に惚れて簡単に手放せなくなりがち)
  • 取引時間外に悪材料が発生したときに影響を受けにくい↓

⇒たとえば、あなたは本日の終値が1000円の株式をもっているとします。そして、この銘柄に引け後(取引終了後)に悪材料が発覚すると多くの投資家はすぐにでも売りたがるので、翌営業日の始値は1000円よりもかなり下に離れた位置になるのが普通です。

このように始値が前日終値よりも安いことをギャップダウンといいます。対義語はギャップアップ。もし翌日は900円から始まるのだとしたら、前日で手放しておいた方がよかったわけです。

短期投資は保有銘柄を持ち越さないのが基本であるため、ギャップダウンの被害に遭いにくいのです。

短期投資のデメリット

  • テクニカル分析をもとに投資銘柄をちょこまか動かすのは面倒だし難しい
  • 売買回数が多いので手数料も多くかかる
  • パソコンの前に張り付いて行うのが基本のため投資専業でないと難しい
  • 本格的にやるのなら複数のディスプレイとハイスペックパソコンが必要

長期投資のメリット

  • 放置しっぱなしにするので忙しい人にもできる
  • 放置している間は勉強や情報収集の手間が省ける
  • 売買回数が少ないので手数料が安く済む
  • 操作はスマホやロースペックパソコンでも問題ない
  • 好きな会社を長く応援しながら果実を得たい場合に適している
  • 投資の神様と呼ばれるアメリカのバフェット氏が長期投資派なので王道感がある
  • 配当や優待が出る銘柄をもっていれば、配当や優待をもらう期間が長いほど元本割れラインは下がる↓
⇒100株10万円の銘柄の配当利回りが5%だとすると年間に5000円もらえるので、元本割れラインは1年目では9万5000円、2年目では9万円。もちろん配当が維持された場合の話。

長期投資のデメリット

  • 買ったら長期放置が基本なので買う際には熟慮と覚悟が求められる
  • 放置し続けていたら知らぬ間に大きな悪材料が出て株価が急落しそのまま塩漬けになる場合あり
  • 長期的に保有していると銘柄に愛着が出てしまい、損切りすべき局面に入ったとしても手放せなくなりがち
  • 地合いがよくない年に増やすのは難しいかもしれない↓

⇒2013年のように日経平均株価が約6000円も上昇した年なら、下手に投資先を動かすよりも手堅いところに入れ続けておけば初心者でも成功の可能性は高かったです。

逆に1年を通じて地合いが悪いと株価はじりじり下がっていきがち。

日本で有名な投資家のcis氏はかつて長期投資だったらしいけど、途中からデイ・スイング主体に切り替えて大成功したらしい。

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