株式投資

板情報の見方【価格優先と時間優先の原則を意識すれば簡単】

2020年12月13日

あなたがネット証券に口座を開設し、その口座に入金したとします。

次にインターネットで株式を売買する際はネット証券にログインして、さまざまな銘柄の板情報を見るのが普通です。

板情報とはみんなの売買注文の価格と数量を示した数値表のこと。

この板情報のもとで投資家は価格優先の原則と時間優先の原則に沿って売買しています。

これらの用語は株式投資を行ううえでかならず知るべき知識。

今回は現値(現在の株価)が500円の架空銘柄Fを使って板情報と2つの原則を見ていきましょう。

最初は専門用語のオンパレードですが、あとの方で噛み砕いて説明しますし大して難しくありません。

板情報の見方【価格優先の原則と時間優先の原則が大事】

証券会社によって多少のズレはありますが、板情報の基本は以下のとおり。

F社(証券コード0000)という架空銘柄の板情報

0000F社
現値↓500
前日490 +10
+2.04%
始値501
高値504
安値500
売数量(株) 気配値(円) 買数量(株)
☆☆☆☆ 成行 ★★★★
250700 OVER
2600 510
3000 509
4300 508
23700 507
4100 506
2900 505
2700 504
5500 503
2900 502
2400 501
499 1800
498 3300
497 2800
496 4100
495 5700
494 3800
493 2000
492 3100
491 5200
490 7200
UNDER 102300

※上の表はザラバの板情報を想定しています。ザラバとは寄り付いてから引けまでの売買のこと。つまり、当日始めの価格がついて終わるまでの取引のこと。ザラバの板情報は刻々と変化します。

※成行注文の数量はザラバでは特殊なとき以外は表示されません。そのため☆★としました。

成行注文(通称:なりゆき)とは値段を指定せず、すぐに買いたい・すぐに売りたいときに行う注文のこと。

相場が静かな場合は現値付近で買えますが、相場が荒れていると意外な値段で約定してしまう場合もあります。

※証券コードとは上場企業の4ケタ背番号みたいなもの。たとえばアサヒホールディングスとアサヒグループホールディングスは似て非なる会社で紛らわしいため、4ケタの番号で識別するのです。

※気配値とは株を買いたい人が希望している値段、あるいは株を売りたい人が希望している値段のこと。

※買数量とは株を買いたい人が列をなして順番に並んでいること、売数量とは株を売りたい人が列をなして順番に並んでいること。

※表の501から510の売数量は売りの指値注文の株価(単位:円)で、499から490の買数量は買いの指値注文の株価を意味します。

※表中のUNDERとは、490円未満の買い注文の合計数で、OVERとは510円超の売り注文の合計数です。多くの銘柄ではOVERの方がやや多いので、それが逆転していたら短期的には注目に値するかもしれません。

※+10と+2.04%は、現値が前日終値よりも10円(2.04%)高いことを意味します。

株価は買い手と売り手に対応にする

さて、金融商品の売買においては基本的に買い手は「なるべく安く買いたい」、そして売り手は「なるべく高く売りたい」という欲望をもっています。その方が収支はよくなるからです。

そこでは現値を基準として買いが優勢であれば株価は上がっていき、逆に売りが優勢だと株価は下がっていきます。上場株の価格体系は時価なのです。

株価ボード

上の画像はさきほどの表のうち現値の500円のところだけを表示したものです。

この時点においては500円で売りたい人・買いたい人はいません。

売りたい人のうち最も低い価格は501円、買いたい人の最も高い価格は499円です。

ここですぐにFを売りたいと考えた人が現れて売りの成行注文を出すと、Fを買いたがっている人の最も高い価格は499円であるため、Fは499円で売れるとともに株価は1円下がるのです。

このときの売り注文が1800株超だと株価は2円下がります。499円の指値の買い数量は1800株だけだからです。株式市場では買い手と売り手が対応しているのです。

価格優先の原則

ここで覚えていただきたいのは価格優先の原則です。

これは買い注文では高い価格が低い価格よりも優先され、逆に売り注文では低い価格が高い価格よりも優先されるという原則です。

この原則の下では、498円の買い注文よりも499円の買い注文が優先し、502円の売り注文よりも501円の売り注文が優先されるのです。オークションや競りを知っている人なら直感的にすぐわかるでしょう。

ヤフオクでは出品者が下げない限り価格は下がらない。
一方、株式市場は売り注文もあるため株価は刻々と上下する。

時間優先の原則

次に、たとえばあなたはFを490円で買いたいと考えて指値注文を出して、その後490円まで株価が下がったとします。

しかし、指値注文の約定は同じ価格では発注時刻の早い人が優先されますから、売買の数量によっては自分よりも早く注文した人だけが約定して自分は約定しない可能性もあります。

これを時間優先の原則といいます。

板情報は刻々と変化する

さて、ザラバに板情報をご覧になると銘柄ごとに買い数と売り数がわかります。

しかし、それは指値という売買価格を指定した注文だけが表示されるのであって、成行注文は寄付前や特別な状況でないと表示されません。

ザラバの成行注文は値幅制限になっていない限り注文すればすぐに成立するのです。

また、成行注文はどのタイミングでどれだけの数量が入るかは当人以外はわかりません。

さらに指値注文の状況は刻々と変わるため、ザラバの板情報だけで株価の行方を予想することは難しいのです。

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