訳アリの食品や日用品を安く買って社会貢献しよう

藤井聡太七段は努力する才能もあったから結果も出せたし将来も有望だ

将棋 文化・娯楽

羽生九段が歴代最強なのか

歴代の将棋界で最も強い棋士は羽生善治九段といわれています。

羽生九段は1996年には当時の全タイトル七冠を独占し、その後、永世七冠と国民栄誉賞までも手中に収めました。2019年4月時点では歴代最多である通算99期のタイトル保持者です。

一度だけでもタイトル挑戦者になれれば強豪棋士といえるほどなのに、通算タイトル獲得期を99も積み重ねているとはとてつもない偉業です。

一時はNHKドラマにも本人役で出演したりテレビCMにも出演するなど栄華を極めた感があります。

このように羽生九段の実績は圧倒的ですから羽生九段が歴代最強といわれるわけです。

時代によって将棋界全体のレベルは異なるため、世代が明らかに異なる棋士の間では棋力は比べにくいです。たとえば、昨今タイトルに縁がない棋士が1970年代にタイムスリップしたらタイトルホルダーになれる可能性があります。

また藤井聡太七段の生涯タイトル獲得期が羽生九段より少ないとしても、全盛期の棋力は羽生九段の全盛期を上回るという可能性もありえます。

タイトルホルダーの共通点

羽生九段と藤井七段の共通点は、5歳~6歳という人生の早い時期に将棋を始めて中学生でプロ棋士になっていることです。

羽生九段は趣味として将棋に近いゲームであるチェスをやっていますが、そちらも日本トップレベル。

歴代のタイトルホルダーを見ても幼少期に始めた人は多いです。

将棋はスポーツと同じように幼少期に始めた方が有利だといえます。

遅く始めたのにタイトルホルダーになった人は天才か

ここで一つの仮説が生じます。

それは、中学生になってから奨励会(プロ棋士養成機関)に入るなど本格的な入門が遅かったにもかかわらず、その後タイトルをとった棋士は羽生九段を上回る才能があったのかもしれないということです。

その典型が屋敷伸之九段です。屋敷九段は奨励会に入ったのが中学2年とかなり遅いにもかかわらず18歳で棋聖のタイトルを獲得しています。

中学2年で奨励会入りしてから数年でプロになるだけでもすごいのに、そこから18歳でタイトルを獲得するのはとてつもないことです。これは史上最年少記録として未だ破られていません。

しかも、屋敷九段は競艇(ボートレース)が大好きなことでも有名で、プロ入り後はそのために将棋の勉強をおろそかにしていた時期もかなりあると聞きます。

つまり、屋敷九段が幼少期から将棋一筋で生きてきたら、今頃、羽生九段を超えていたかもしれないのです。

引退された森けい二先生は将棋をおぼえたのが16歳とかなり遅いが、棋聖と王位をとっている。

ヒカルの碁で塔矢名人が発した意味深なセリフ

しかし、それはあくまで「タラレバ」の範囲にもとづく推測です。

それに将棋の実力というのは、棋力だけでもって図られるわけではありません。

これに関して参考になるのが囲碁漫画『ヒカルの碁』で塔矢名人が息子アキラの話した内容です。それは次のとおりです。

幼少のアキラ:「ボク、囲碁の才能あるかな?」

父・塔矢名人:「それがおまえにあるかどうか私にはわからんが、そんな才能がなくってもおまえはもっとすごい才能をふたつ持っている。ひとつは誰よりも努力を惜しまない才能、もうひとつは限りなく囲碁を愛する才能だ。

引用・参考文献

ほったゆみ・小畑健(1999)『ヒカルの碁 第1巻』集英社

塔矢名人のセリフを大きく好意的に解釈すると「たとえ棋力が充実していても囲碁について努力したり愛することができなければ大成できない。だから幼少期から努力を惜しまない才能と愛する才能をもっているアキラは素晴らしい」ということでしょう。

そのため藤井七段のように幼少期から将棋ばかりに集中したというのは、もし大成していなかったとしても、それはそれで才能になるのです。

現代は強くなる環境が整っているが

棋力を伸ばすことに関して「現代は高機能の将棋ソフトや今までの研究成果(定跡・棋書・棋譜)が一般人にも簡単に手に入るから有利」といわれています。

確かに20世紀末からのネット環境とソフトの発達は目覚ましいものがありました。

しかし、現代は娯楽も魅力的なものがあふれている以上、昔よりも集中しにくい環境にあるともいえます。

たとえば将棋を研究するつもりでパソコンをつけたら、つい他のことに熱中して時間を浪費しちゃったというのは奨励会レベルの人間でも普通にありそうです。

この点、藤井七段は棋力に加えて努力を惜しまない才能と将棋を愛する才能があるようですから、羽生九段超えの期待もかかるわけです。

藤井七段はソフトやネット対局だけでなく数多くの棋書も研究対象にしてきたみたい。
チェスと将棋の相乗効果

さて、羽生九段の趣味であるチェスは将棋にとても近いゲームとして知られています。

つまり、チェスと将棋は性質が近い以上、チェスの経験が将棋の棋力向上に役立った部分もかなりあるはずです。

一方、屋敷九段の趣味である競艇は将棋とはかけ離れた世界でしょう。

それは息抜きとして機能する面はありますが、競艇予想の力が直接的に棋力を上げることは考えにくいです。

藤井七段の鉄道好きは、対局の移動時間を利用するくらいのものならいい息抜きになるのかも。あとは高校生活が役立てばいいね。
欧米のスポーツ選手は途中まで「兼業」が多い

スポーツの世界でも異種競技の相乗効果は見られます。

欧米の子どもは15歳くらいまではいくつかのスポーツを楽しみ、プロになるのであれば一つに絞るというパターンがかなりあるからです。

有名なところではラファエル・ナダルというテニスプレイヤーは、10代前半まではサッカーでも将来有望だったのですが、やがてテニス一本に絞りました。

その後、ナダルはテニスの四大大会シングルスで17回もの優勝を果たしました。

おそらく彼の中でもサッカーで鍛えた能力がテニスにも役立っているという部分はかなりあるはずです。

勉強においても、たとえば哲学で偉業を成し遂げた人間は、数学や物理学を勉強した経験からヒントを得ていたというのはありそうな話です。

日本人で大成したスポーツ選手は幼少期から一筋のタイプが多いように思いますが、彼らが途中までは別のスポーツも兼ねていたら、もっと記録は伸びたのかもしれません。

タイトルとURLをコピーしました