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鉄道博物館のジオラマに「ガラス張り」は必要か

ミュージアムのディスプレイ 文化・娯楽
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ガラス張りの展示にする理由

私は、たまに博物館や美術館に行くことを楽しみにしています。

そこで残念に思うのは、一部の博物館ではガラス張りにする必要がないにもかかわらずガラス張りの展示が一面にしてあることです。

そもそも博物館や美術館においてガラス張りの展示がなされるのは、価格の高い安いに関係なく文化財を太陽光や湿気、埃などから守るためです。

とくに重要な作品については、周囲の照明も弱めに設定されるほど美術作品の保存には気を使うものです。

鉄道模型の展示はガラス張りであるべきか

私も文化財の展示についてはガラス張りが妥当だと思っています。

しかし、鉄道博物館において鉄道模型やジオラマの展示をガラス張りにするのは、どうも解せません。

売り物の模型はガラスケースに入れておくべきでしょうが、市販品の走行をガラス張りにする意味があるのかは疑問です。

ドイツの博物館には訪れる人を楽しませる精神がある

他方、ドイツのハンブルクにある世界一有名な鉄道模型博物館「miniatur wunderland」ではジオラマがガラス張りになっておらず、列車や自動車の模型が常に動いています。

さらに船や飛行機、人形なども眼の前で動くように設置されています。

その模型世界の中では定期的に火事が起き、それに沿ってパトカー・救急車が緊急走行を見せます。

そこにはミュージアムは観客を常に楽しませなくてはならないというエンターテイナーとしての精神があるように思います。

Youtubeで「miniatur wunderland」と検索すると、その博物館の公式動画が見られるよ。とくに飛行場のジオラマ動画は模型に興味がない方でも一見の価値がある。現代の博物館にはネットや公式動画を使って売り込む姿勢も必要なんだろうね。
乗り物やB級文化の展示は動的な体系をとることで魅力的になる

実のところ鉄道模型は線路から電力を得て走行するため、線路にちょっとした埃があると車両の走行はギクシャクします。鉄道模型にとって埃は大敵なのです。

架線から集電できるタイプもあるけど主流ではない。それに非電化区間の再現はレール集電でないといけない。

鉄道模型の展示をガラス張りにして埃を遮断することは、供給側にとっては合理的なのです。

しかし、ミニチュアワンダーランドはそんな障害をものともせずに魅力的な動きを見せてくれます。

横浜にある原鉄道模型博物館のジオラマもガラス張りではない以上、大宮の鉄道博物館も工夫すれば、もっと魅力的な展示ができるはずです。

博物館の基本は静的な展示にあるのでしょうが、乗り物の展示においては動的な展示と顧客満足を心掛けて欲しいものです。

日本の鉄道模型文化はコレクションや車両工作が主流であって、レイアウト(ジオラマ・情景づくり)は盛んではありません。住宅が狭いため、本心としてはレイアウトが欲しい場合でもあきらめざるを得ないのでしょう。それは博物館の展示にも及んでいる部分があります。
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