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ガラスの仮面の古典的な要素と主要人物評と最終回予想

国立劇場 文化
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少女漫画界の古典はガラスの仮面だ

あなたは「classic」という英単語の意味を知っていますか。

一般的に「古典的な」という訳が与えられやすいですが、classicには「一流の」という意味もあります。

つまり、古典といえるほどに社会に長きにわたって定番化した作品は「classic」と評価されるのです。

少年漫画の「classic」は火の鳥、ドラゴンボール、ドラえもんがあてはまるところでしょう。

これの少女漫画版は私の中では『ガラスの仮面』が最もよくあてはまります。

ガラスの仮面の古典的な要素

さて『ガラスの仮面』には以下のような古典的な要素がつまっています。

  • 白目
  • 青ざめた表情
  • すごくキラキラとした目
  • 巨人の星並みのスパルタぶり
  • 女性間の陰湿な争い
  • 中世的なイケメン
  • ぶりっ子
  • 最初はいじわるしてくる男とのちに恋仲になること

まず白目は作中キャラがテンパるたびに見ることができます。一ツ星学園の部長など白目がデフォルトの表情で、それをアメトーークで土田さんがマネているのを見たときは笑いました。

次にキラキラとした目というのは『エースをねらえ』と同じような路線の眼です。作中では、マヤ、亜弓、月影、麗、桜小路、真澄などがこのタイプの眼です。要は美男美女タイプの眼です。一方、端役でキラキラ目はほとんどいないはずです。

スパルタぶりは、竹竿を使って人形の動きを練習させたこと、北国の王女を演じたいがために冷凍庫の中で特訓させたことなどが挙げられます。月影先生のしごき方は尋常じゃないです。

女優はどんな役でもこなすためには体に傷をなるべくつけてはいけないと思うのですが、竹竿の件では流血していました。

女性間の陰湿な争いというのは、杉子や里美親衛隊など古典的な手段でヒロインを陥れようとする女たちのことです。もちろん紫織も尋常じゃないほど陰湿です。

中性的なイケメンというのはもちろん、桜小路優と里美茂と速水真澄です。

ケンコバはアメトーークのガラスの仮面芸人で嘆いていたよね。桜小路くんはイケメンで優しいのに、なぜマヤはその気持ちに応えず今までいじわるしてきた速水真澄に惚れるのかと。

主役級の4人に対する感想

次にこのマンガの主要人物に対する感想です。

このマンガの主要人物といえば、マヤと姫川亜弓と月影千草と速水真澄でしょう。

まずはマヤです。

作中でその容姿は「平凡」と評価されていますが、あの作品の中ではどう見ても美人の部類に入るでしょう。

その内面は、演劇が大好きで天真爛漫な少女という感じです。中学生まではかなり苦労していたようですから世間を恨んだり卑屈になったりしそうなものですが、大人になっても天真爛漫な心を持ち続けています。

実際、大都芸能に入るまでは「演技はただ上手にやればよいのであって、スポンサーのことなんて考えてもみなかった」という旨の発言をしています。

芸能人にとってスポンサーはかなり重要なはずですが、その重要性に気づくのは遅いでしょう。

また小野寺理事、乙部のりえ、紫織の行動も登場から中盤あたりでかなり怪しいものでしたが、あまり疑っていませんでした。

速水英介にいたっては月影と一蓮を追い詰めた腹黒い男なのに「甘い物好きのおじさん」としか認識していないようです。芸能人にしてはわきが甘すぎです。

ただ、こういう隙があると男としては守ってやりたいと思うのかもしれません。

次に姫川亜弓です

私の感想としては、姫川亜弓を好きになれません。乙部のりえを失脚させてからの亜弓は優しく、そして良い感じで気高くなりましたが、お蝶夫人みたいな初期の嫌味な描写が好きではないからです。

また、オリゲルド役の役作りとしてスケバンと絡んでいた時の凶暴な姿が脳裏に焼き付いていること、さらにガラスの仮面で屈指の腹黒男である小野寺と組み続けている点もマイナス印象です。

貧しいけれど仲間の多いマヤに嫉妬しているところなんかは人間臭くて印象深い場面でしたが、かといって演技の上達のために間進という純情男を弄んだのもどうかと思います。

おそらく姫川亜弓の本質はオリゲルドと同様に牢獄(=姫川亜弓の場合は親の七光り)からの脱却を目指す孤独な野心家なのでしょう。

次に月影千草です。

幼少期は孤児でしかも貧しい時代だったため、悪人の下で盗みをしながら生きていたというツライ生い立ちの人です。

その後、一蓮のもとで努力したことで大女優になったものの、速水英介に惚れられた点は不運でした。

彼は当初、真っすぐに千草に惚れていましたが、その気持ちが叶わないと知ると非道の限りを尽くして一蓮と千草を追い詰めたからです。

そういうツライ経験があったからこそ教え子には優しくするかと思えばそうではなく、演劇に対する基本姿勢はかなり厳しいです。

最後に速水真澄です。

この人は作中では若いながらも仕事のできるイケメン社長だと評されていますが、そこまで仕事ができるかは疑問です。

それはマヤの母親を死なせてしまったこと、誰の眼にもわかりやすい形で動揺すること、紫織の行動を抑制できなかったことなどに表れています。

速水真澄の下手な動揺ぶりは、グラスを割ったり、秘書から指摘されたときに妙なポーズをとったところに表れています。大企業の社長があそこまでわかりやすく動揺してはいかんでしょう。
ガラスの仮面の最終回予想

最後になるべく客観的に最終回の予想をしてみます。

まず気になるのは速水英介によるマヤの評価です。

そもそも英介はマヤを天才だと評しています。しかし、「天才は自分の専門分野ではとてつもない能力があるものの、処世術が下手だったり、ときに疎まれる存在であるため人生に失敗しやすい」と指摘しています。

しかも英介は上演権をどうしても取りたいと思っています。もしマヤが試演で勝っても大都芸能のもとでの上演を拒否するなら「マヤをつぶせ」と真澄に命じているくらいです。

そのうえ、紫織はマヤを病的なまでに忌み嫌っています。

とすると、マヤは試演に勝っても負けても不幸が降りかかることが自然な成り行きです。

私はハッピーエンドを希望しますが、これまでの描写からすると一難あると見るのが自然です。

ただし、真澄は英介と紫織の気持ち・行動を理解していますから、当然、マヤを守ろうとするでしょう。

最悪の場合、マヤをかばって命を落とすこともあるでしょう。

月影千草は一蓮が自害した後も源造の説得もあって紅天女を守るために生き抜きましたが、マヤは月影よりも心身ともにか弱い感じがします。それは「ガラス」のような脆さです。

また、マヤは紅天女を守る立場でもないのであとを追わなければいいのですが、主人公が最終回で自死したマンガはあまりないので、さすがに自死はないと思いたいです。

でも、梅の里に駆け落ち、あるいは心中くらいは考えられないことはないのかな…

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