転職の進め方を丁寧に【20代後半・アラサー編】

物件を選ぶ際に通勤の関係で心掛けるべきいくつものこと

武蔵小杉駅周辺 通勤電車

このページでは首都圏の通勤と物件選びの基本について箇条書き形式で解説します。

どれも役立つことばかりなので、物件選びに悩んでいる方は必見です。

首都圏の地価は鉄道中心に成り立っているので、鉄道を利用しないという人もチェックしておきましょう。

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物件選びと通勤の関係で考えるべきこと

  • 「便利なところ(人気があるところ)ほど家賃・物件価格は高い、不便なところほど安い」のが不動産市場の大原則

とくに首都圏では鉄道の利便性が重視されます。

鉄道の利便性とは以下のとおり。

  1. 都心に乗り換えなしで行ける路線
  2. 駅近く
  3. 始発駅の近く
  4. 急行や快速の停車駅

⇒購入したマンションを将来売る予定なら、買う時点で売るときのこと(=将来の事情)も考えた方がよいでしょう。

これは普段、電車を使わない人も同じです。

田舎や外国だと駅前はさびれてたりスラム化していたりするけど、日本の首都圏は鉄道中心の社会。
  • マンションの価値を図るうえで立地はきわめて重要な要素

⇒マンションの隣人や管理体制、近くのスーパー・コンビニなどは後から変わる可能性がありますが、立地そのものは変えられません。

  • 速さと立地の関係を意識しよう

⇒たとえば、都心の秋葉原駅まで30分かかるA路線のA駅と、同じく秋葉原駅まで30分かかるB路線のB駅を比べるとします。

A駅が秋葉原駅まで20km、B駅が秋葉原駅まで30km離れているとすると、B駅の方が都心から離れているのでB駅周辺地価は安いのが普通です。

しかし、距離が10kmも違うにもかかわらず所要時間は同じです。つまり、速い路線の駅ほど地価におトク感が出てくるわけです。

各停しか停まらない駅よりも快速停車駅の方が地価が高いのはこのためです。

なお、このようなおトク感や、それとは逆の損失感がすべての地域で距離に比例して正確に反映されているわけではありません。

こういうところを研究するとよい物件にめぐりあえます。

  • 首都圏の鉄道路線の物件価格は山手線沿線から外側の郊外に向かって離れるほど下がる

⇒たとえば、東急東横線の地価は渋谷駅から下りに行くほど下がります。

しかし、下りの横浜駅に近づくとふたたび上がります。

横浜駅は神奈川県でNo.1の大きな駅であるため需要が上がるからです。

需要が上がると価格も上がるよ。
  • 駅から近いほど住宅価格は高くなりますが、その分、駅に向かうバス代や駐輪代もかからない

⇒生活に関する出費はトータルで考えましょう。

  • 人によっては2つ以上の目的地を考慮した立地にすべき

⇒たとえば大学生の場合、1・2年生で通うキャンパスはC駅近くだけれども、3・4年生で通うキャンパスはD駅近くという場合があります。

また就活は都心が中心ですし、体育会やサークルが使うグラウンドは郊外にあったりします。

社会人についても、人事異動を考慮してさまざまな支店勤務に対応できる立地に住居を構える方がよい場合もあります。

  • 雨の日の事情も考えるべき

⇒雨の日は最寄り駅までのバスが混雑しますし、自転車では行き来しにくくなるからです。

  • JRの駅名は硬派で広域的だが、私鉄や第3セクターの駅名は新興感があったり私的で狭域的な感じところもある

⇒私鉄感が強い駅名としては、とうきょうスカイツリー、読売ランド前、東海大学前、YRP野比、多摩センター、千葉ニュータウン中央、みずほ台、ユーカリが丘、流山セントラルパークなど。

なかでも田園都市線の「たまプラーザ」は東急が新しく切り開いた感じが強く出ている駅名として有名。

一方、JRの駅名に平仮名やカタカナが入ったタイプは少ないです。

このあたりは個人の好みがわかれるところ。
ひたち野うしく、八王子みなみ野、高輪ゲートウェイなどJR東日本の新しい駅名は私鉄っぽいよね。
  • 幼いお子さんがいる家庭の場合、沿線の育児環境や学校事情、病院なども要チェック

⇒路線によっては駅近くに鉄道会社系列の保育園が充実しつつあります。

とくに私学は沿線によって充実度が異なります。

子どもの成長を視野に入れた学校選択を。

  • 基本的に歓楽街近くの駅や大通り沿い、学生街はにぎやか

⇒裏通りは暗くて静かですが、それはそれで治安が心配な面も。

  • 住む場所に治安を求めるのなら、歓楽街やギャンブル関連の施設が充実した街の近くは避けるべき

⇒昔よりギャンブル関連の施設は落ち着きましたが、それでも心配な方は避けた方がよいでしょう。

  • 駅近くは便利だが、朝から晩まで電車やパチンコ店の音がうるさかったりする

⇒駅近くといっても地下駅と地上駅と高架駅、そして都会の駅近くと郊外の駅近くでは事情が違います。

騒音の序列は地上駅>高架駅>地下駅。

都心の駅前はにぎやかなのが普通ですが、都会の住宅街の地下駅の地上部分は意外と地味だったりします。

京葉線の越中島、南北線の西ヶ原と志茂、副都心線の雑司ヶ谷、大江戸線の牛込神楽坂などは23区内なのに地味な地下駅の典型。
  • 勝どき駅や武蔵小杉駅などタワーマンションが多い地域だと、朝のラッシュ時は通勤客が集中的に殺到するため駅の中に入るまでの時点で混雑する

⇒行政や鉄道会社も対応しようとしていますが、なかなか難しい模様。

ただ、都心の職住近接型のタワマン人気はまだ堅調な見通し。

  • 物件から最寄り駅までの距離は「1分=80m」で計算しなくてはならないと法律で定められている

⇒駅まで徒歩〇分というのは歩く距離に基づく「単純な時間」。

つまり、距離の割に駅までの途中に信号や踏切が多くあって待ち時間が長いと、駅まで意外と長くかかるのです。

  • 2駅利用可という宣伝は両方の駅から中途半端な距離にある、どっちつかずの駅の場合も

⇒どっちつかずの駅よりは、どちらかの駅に近い方がいいかも。

  • 高級住宅街は意外と不便な場合が多い

⇒高級住宅街は地価が高く、そこの住民は自家用車を使い、街に治安や静かさを求めます。

つまり、路線バスはあまり必要ありませんし、騒がしい安売り量販店の経営は利益の面でも住民との相性の面でも合いません。

東京都港区は高所得者と坂が多い街として知られているよ。坂は歩行者や自転車にとっては不便だけど自家用車なら坂を無効化できるからね。あと、富裕層は高台を好む傾向がある。
  • 新幹線を使った出張が多い人は、大宮、上野、東京、品川、新横浜などの新幹線駅にアクセスしやすい路線がオススメ

⇒新幹線の速達列車(のぞみやはやぶさ)は小田原駅や小山駅を通過します。

  • 埼玉県熊谷市や長野県佐久市は新幹線で都心に通勤する地元民(移住者も含む)に補助金を支給している

⇒補助金を受け取るには、期間、年齢、納税状況、住宅(基本的には賃貸ではなく購入)などに関して条件を満たす必要があります。

通勤時の電車事情

  • 人間は楽しい時間ほど短く感じる一方で、キツイ時間ほど長く感じる傾向がある

⇒電車の場合、車内が混雑していると時間は実際よりも長く感じます。

路線検索サイトではトータルの所要時間にばかり注目しがちですが、混雑率という路線検索に現れにくい要素も見るべき。

  • 通勤ラッシュを避けるための方策として、各停に乗る、始発駅に並んで着席を狙う、時間差通勤、運賃以外に別料金が必要な列車の利用などがあります

⇒最近では時間差通勤を奨励している企業もあり。

  • 平日朝ラッシュ時の郊外からの上り電車の混雑率のピークは都心の一歩手前が多い(山手線の一歩外側)

⇒山手線の一歩手前で地下鉄に乗り換える乗客がかなりいるため、そこで混雑が分散されます。

  • 私鉄の混雑率は快速・急行と普通・各停の差が大きいが、JRの同一路線内での快速と普通の混雑率の差はまだ小さい

⇒私鉄は駅数が多いため、とくに郊外からの乗客は所要時間が長い各停を避けます。

また所要時間に関しても私鉄の快速・急行と普通・各停の差は大きいです。

  • JR線の快速は郊外から都心の主要駅(上野、東京、品川、池袋、新宿など)に早く着く

⇒しかし、山手線以外のJR線は停車駅数が少なく、また山手線の内側を走っているJR線は中央線だけです。

つまり、山手線の内側の駅やJR線が停まらない駅を通勤通学の目的地とする場合、地下鉄に乗り入れている私鉄が有利です。

  • JRと私鉄が近い距離で並走している場合、JRの方が速くて混んでいる場合が多い

⇒JRは駅数が少なく、線形もよいですからスピードが出せます。

また駅数が少ない分、JRの方が駅前の不動産が貴重といえますが、私鉄はグループ一体で沿線開発に取り組んでいるので地価は私鉄の方が高い場合もあります。

  • マンションの広告によくある「都心まで電車で〇〇分」という文は、昼間の最速列車を使った例である場合が多い

⇒大抵の路線ではラッシュ時の所要時間はもっと長くなります。

  • JR東日本の中距離運賃は大手私鉄よりも高いが、都市部の短距離移動なら大手私鉄と同じくらいか、安いくらいの水準

⇒早さ(速さ)ではJR、中距離運賃の安さでは私鉄に軍配が上がりますが、サラリーマンの定期代は新幹線や有料特急でもなければ会社が負担してくれるはず。

  • たとえば京王井の頭線の平日朝ラッシュ時の渋谷行は混雑しますが、それは渋谷寄りの先頭車に集中している場合がほとんど

⇒乗車位置を変えると混雑感が変わる路線・区間もあります。

  • 都心から近い駅でも急行・快速の通過駅だと意外と本数は少ないという場合もあり

⇒鉄道会社は郊外から都心へと急ぐ人のために都心と郊外の間を少ない停車駅数で列車を走らせるから。

たとえば、小田急線の南新宿~代々木八幡は通過列車がかなり多いです。

  • 乗り換え回数が1回違うだけで疲労感は異なる

⇒ただし、下の画像のような別路線への対面乗り換えは楽。

代々木上原駅での対面乗り換え
対面乗り換えとは同一ホーム上で別路線への乗り換えができること。

この場合、左の小田急線・新宿行から右の東京メトロ千代田線・大手町方面行への乗り換えは楽にできます。

乗り換えには疲れるパターンと楽なパターンがあるのです。

  • 上りに向かうときに路線の選択肢は複数あった方が便利

⇒たとえば横浜~品川までの区間は京急線とJR線、津田沼~市川までの区間は京成線と総武線が並走しています。

ただ、これはいざという時に便利というくらいのものでそんなに重視すべき要素ではありません。

  • 地下鉄は所要時間は普通だとしても、階段が長いと疲れたり時間がかかる

⇒地下鉄駅にはエレベーターやエスカレーターも充実しつつありますが、ラッシュ時は余裕がなかったりします。

あと銀座線は浅いところを走っていますが、都営大江戸線や都営新宿線は深いところを走っています。

  • 首都圏の路線はラッシュ時に女性専用車両を設けている場合が多いが、構造上の都合からいって女性専用車両を設けていない路線もある

⇒こういう路線は6両編成と短かったり、15両編成と10両編成が入り混じっていたりします。

心配な方は女性専用車両の事情をあらかじめ調べておきましょう。

鉄道会社の事情

  • 大手私鉄はグループ傘下に沿線の路線バス会社・小売(スーパーやデパート)・保育園・不動産会社・観光施設などをもっている

⇒それはJRにもありますが、どちらかというと私鉄沿線の方がきめ細かいです。

最寄り駅までバスを使うならバスの本数や終バスの時刻もチェック。

  • 駅近く、また住居近くの小売店(スーパーやコンビニ)をチェックしよう

⇒最近では都市部で大型スーパーが撤退した例もあり。

  • 都営地下鉄は山手線外側の公営団地の通勤・通学需要に対応しているので昼間の客数は少なめ

⇒一方、東京メトロは都心の商業地やオフィス街、官庁などを中心に走りますし、他路線との接続もよいです。

都営地下鉄と東京メトロでは東京メトロの方が混雑率は高いですし、地価も高い傾向があります。これは両者の経営統合が難しい主因でもあります。

総合的に考えるべき事情

  • 首都圏に住む際にも自家用車をよく使うという人は、住む場所付近の踏切事情や立体交差についても知っておくべき

⇒立体交差はだいぶ進みましたが、それでもまだ残っている個所はあります。

通勤時に長い時間にわたって閉じている踏切もありますから注意が必要です。

  • たとえばJR中央線は京急線よりも平均的には便利な路線だが、品川近辺や羽田空港方面の通勤通学なら京急線の方が便利

⇒世間一般の平均的な利便性と、あなたにとっての便利な路線は違います。

  • 都会に慣れると大抵の人はせっかちになって10分くらいの待ち時間でも長いと思ったりします

⇒地方から上京する人は「私の田舎は列車は2時間に1本とかだったから、都会では10分程度の待ち時間はヘッチャラ」と思うかもしれません。

しかし、人間は慣れてしまう生き物なのです。

  • 住みたい街ランキングの上位に入る街はオシャレなイメージがあるが、家賃や物価がイメージ先行で割高だったりと意外と満足度が低い場合も

⇒住みたい街(住民になる街)と訪れたい街(客になる街)は違います。

そして何よりも自分の眼と足で確かめましょう。

  • 物件から駅まで実際に歩いてみよう。グーグルストリートビューも便利

⇒平日と土休日、昼間と夜と朝では様子が変わる街もありますから要注意。

また自分の住居の最寄り駅だけでなく、職場・学校側の最寄り駅、途中の乗換駅などもチェックしましょう。

  • コストはトータルで考えよう

⇒たとえば、家賃が安い郊外駅は運賃や定期代が高い場合があります。

会社員の交通費は会社負担でしょうが、子どもの定期代は自己負担です。

学生には学割があるとはいえ、その恩恵は低めの路線もあります。

あるいは、ガスについては郊外や田舎に多いプロパンガスよりも都市ガスの方が安いです。

また都会では自家用車がなくても生活できますが、家賃が安い郊外や田舎では自家用車が必要な場合が多いです。

つまり、生活費はトータルで判断すべきです。

  • 何もかも完璧な物件は存在しない

⇒妥協できるポイントとできないポイントを整理しながら考えましょう。

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