転職の進め方を丁寧に【20代後半・アラサー編】

芸能事務所とテレビ局の癒着関係と、芸能人が干される理由

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芸能事務所とテレビ局が癒着する理由と芸能人が干される理由
  • 歌曲の売上やテレビ番組の視聴率は演者によって大きく違う
  • 芸能事務所の権力はかなり大きい
  • 芸能人は芸能事務所と長期的関係でむすばれる

ここから先は上の3つの理由を踏まえながら話をすすめていきます。

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芸能事務所とテレビ局は癒着し、芸能人が干される理由

突然ですが、今、あなたのスマホや音楽プレーヤーに入っている歌曲の中で、歌い手の歌唱力は低いのに売れた曲は入っていませんか。

ここで具体名はあげにくいですが、ジャニーズ事務所や女性アイドルグループAの中には上手い人もいれば普通レベルの人や下手な人もいます。

一般に歌曲というのは歌が上手い人の方が売れるはずですが、とくに日本ではそうとは限らないのです。

この原因として考えられる理由は次のとおり。

  • あまりにも作曲がよいと普通レベルの歌唱力でも売れる
  • 下手だと逆に味のある曲もある
  • 流行にのって売れた
  • 芸能事務所の売り方が巧み
  • テレビや映画に露出したときの勢いで売れた
  • 歌曲の内容で売れたのではなく、歌い手(容姿やキャラクター)の人気によって売れた

こうやって上の原因を眺めると、歌曲の売上にとって芸能事務所やマスコミが左右する部分は大きいと思うでしょう。

そのため、タレントの歌曲が売れた際は芸能事務所が利益をとる割合も結構大きいわけです。

トーク面についても絶妙な不器用さが受けている芸能人だっている。たとえば、D川さんとか。
あの人はヒドイ扱いだった頃から身体を張って頑張り続けているから好感度は高いよね。
あの天然さはマネできるものじゃないし、あの人のキャラクターがあってこその不器用さだから希少価値は大きい。
歌にしてもトークにしても芸能界は単純に上手な人ほど活躍するとは限らない。コネ(世襲、有力人物にかわいがってもらうこと)、世渡り、運なども絡むから活躍するのが難しい。
だから、学生時代は冴えなかった人が芸能界では意外と活躍するというパターンもかなりあるね。

テレビ番組の視聴率は出演者に左右される

同じようなことはテレビのバラエティー番組にもいえます。

たとえば、ここ数年で定着したゲームに「人狼」があります。

この人狼ゲームをテレビで見る場合、知らないけど上手な人達がやっているのを見るのと、よく知っているけど技量は普通レベルの芸能人がやっているのを見るのとでは、あなたはどちらを見たいですか。

おそらく芸能人を見たがる人の方が多いはずです。

要するに、テレビの視聴率は出演者に大きく左右されるわけです。

そうなると、芸能事務所は「うちの人気タレントYのキャラクターや特技にあった企画を制作・放映してくれない?」とテレビ局にもちかけるようになります。

あるいはテレビ局から「人気タレントYを使いたい」と言われたら、芸能事務所は「Yを使わせてあげるから、うちが今売り出している若手であるZを使って」ともちかけたりします。

これがいわゆるバーター出演(抱き合わせ出演)と呼ばれる形式です。これによって実力がない人でも事務所の力によってはテレビに出演することができてしまうのです。

芸能事務所の力が強いと、タレントの資質に欠ける人でもいわゆる「ゴリ押し」によって売れたりするわけか。有力な芸能事務所は所属タレントにとって都合の悪いことをもみ消したりするしね。
タレントの側にしても自分に資質がないことを自覚したうえで事務所にゴマをすったり、親の七光りや先輩のコネに頼ったりしている。これでは事務所内で政治力のある人ばかりが勝ち残って、本当の実力者が芸能界を去ったりする。まるで日本企業の社内政治みたいだ。
タレントやモデルの中には有名な芸能事務所に所属しているという肩書が欲しいがために、わざわざ登録料を払っている人もいるね。もちろん、登録料を払っても仕事はこない場合もある。

売れっ子は事務所に恩義をもつ

売れるようになったタレントの側としても「自分に実力がなかった時代でも事務所が後押し(ゴリ押し・バーター出演)してくれたからテレビに出演できた。だから、事務所には感謝している」と思ったりもします。

テレビの企画や出演者といえばテレビ局ばかりが決めるイメージがあるかもしれませんが、事務所の力が左右している部分もかなりあるわけです。

ジャニーズ事務所の超人気グループが出演する番組には羽振りのよい大企業のスポンサーがつきやすい。
そうなるとテレビ局は彼らばかりを起用したがり、ジャニーズとテレビ局は他事務所の男性アイドルに冷たくするわけか。
いわゆる忖度というやつだね。これこそが芸能界・テレビ界でジャニーズ事務所が圧倒的に強いことの根源なんだけど、この先も安泰かな?

売れっ子だって所属先に反抗すると干される

テレビ局の側としても、視聴率のとれる数少ないタレントばかりを好待遇で重宝します。

こういった構造の下、数少ない売れっ子と数多くの売れないタレントに分かれるわけです。

実際、有名な芸能事務所のウェブサイトの所属芸能人一覧を見ると、知っているのはごく一部で、知らない人が9割以上におよぶことは珍しくありません。

芸能界の売れっ子はスゴイ高収入でないとみんなの憧れの対象にならない。こうやってスゴイ高収入の人がいると、売れていない人はかなりの低収入にしかならない。
もし芸能人の収入を均質したら、芸能人の質も均質になり、志望者や売れっ子は海外やネットメディアに逃げてしまうだろうね。芸能人は庶民とはかけ離れた能力が魅力的だからこそ、お金を払ってまでも見る価値があるというのに。
スポンサーとしても芸能人が庶民とはかけ離れた才能をもっていないと高い広告費を払うに値しない。
庶民とはかけ離れた能力とは、容姿の美しさ、演技の上手さ、歌・ダンスの上手さ、笑いをとる才能など。

しかしながら、たとえ売れる芸能人であってもデビュー当初から途中何のスランプもなく生涯ずっと売れ続ける人はほとんどいません。

そこで、芸能事務所は将来売れそうな人を育てたりスランプ期を支えたりします。

その中の一部が売れっ子になって事務所に大きな利益をもたらすわけです。

芸能事務所のマネージャーはそうやって目ぼしいタレントのスケジュールを細かく管理します。

こういう構造だと、芸能事務所としては「うちが手塩にかけて育てた芸能人はよその事務所にとられたくない」「うちの次世代タレントの育成費は売れっ子が稼いでいる部分に頼っているから、とられたくない」と考えます。

売れっ子に独立されると芸能事務所は困るのです。

そのため、多くの芸能事務所やテレビ局はあらかじめ「独立した売れっ子はもう芸能界で使わないようにしよう」というルールをむすんでおきます。

このように、経済的な自由競争を妨げて私的に徒党を組むことを経済学ではカルテルといいます。

有力な芸能事務所の場合はもっとすごくて「他事務所の人気アイドルをおたくのテレビ番組が使うのなら、もううちの人気アイドルはおたくのテレビ局には出演させないからね」と圧力をかけます。

それでも売れっ子が所属事務所ともめて独立したり移籍したりすると、芸能界全体はそれまでは売れっ子だったとしても容赦なく干すわけです。

こうなると、芸能事務所の所属タレントはひたすら同じ事務所に誠意を見せ続けるしかありません。

日本のタレントは、芸能事務所の一般社員(マネージャー、事務職)とは違って労働者(サラリーマン)ではありませんが、芸能事務所との間では長期的な関係にあるわけです。

芸能人は他事務所への移籍はかなり難しいため、同じ事務所の芸能人と仲良くなりやすい。これは同期・先輩・後輩と呼ばれる。テレビ番組でいわゆる内輪ネタがあるのもそのためだけど、内輪ネタがつまらないと感じる視聴者は結構いる。

タレントは一般的な企業のサラリーマンとは違います。サラリーマンは正規雇用にしても非正規雇用にしても週3日~6日くらいは働きますし、1日あたりの勤務時間は6時間~13時間くらいに達します。

しかし、芸能人は売れっ子と不人気の人とでは成果も実働時間も大きく違います。そのため、芸能人は個人事業主として事務所と契約する人が多いです。

タレントの芽を摘む長期的関係

ここでちょっと考えてもらいたいのは、タレントは一つの事務所に所属し続けることが幸せなのかという点です。

もし、タレントがよその芸能事務所に移って今までとは違うタイプの仕事を引き受ければ、新たな面を見れるとは思いませんか。

あるいは今の事務所とは違うタイプのマネージャーから指導されれば、そのタレントはもっと成長して今までよりも大きな視聴率を生めるかもしれないのにその機会が奪われているのです。

このような状態は業界全体の長期にとってはマイナスになっているといえます。

所属先ともめていったん干されたけど、長い年月をおいてからカムバックしたっていうパターンはあるね。
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サラリーマンだって転職しにくい環境におかれる

芸能界のような閉鎖的な構造はサラリーマンにもあります。

すなわち、転職すれば可能性を広げられるにもかかわらず、会社から転職をしないようにと圧力をかけられたり、他社では通用しない業務ばかり命じられて他社で通じるスキルが身につかないように仕向けられることです。

もちろん、転職せずにとどまっている方がよい場合もありますが、人間の可能性はいろいろ試行錯誤しているうちに見つかりますから、とくに若いときはいろいろ試すべきです。

アメリカのタレントは個人主義

ちなみにアメリカの芸能界は自由が基調となっており、日本でいうマネージャーにあたる人はタレントの出演や報酬について交渉する短期的な契約関係になっています。

要するに、タレントの側が出演や交渉を有利にするためにマネージャーを雇っているという構図です。

タレント本人は、アメリカのビジネスマンが転職を繰り替えしながらキャリアアップさせるように、さまざまな下積み経験をしながら自分で自分の力を磨きます。

実際、アメリカの大物芸能人は若いころに苦労した経験をもつ人がかなり多いです。

アメリカの芸能事務所にしても映画やドラマごとにタレントと契約し、作品がヒットすれば事務所は大きな利益を得て、コケると大損害か倒産という形が多いです。

つまり、日本は所属タレント個人よりも所属組織の力・意向が優先されますが、アメリカではタレント個人の力の方が強いといえます。

日本のタレントは事務所にとってコントロールが可能な商品で、アメリカのタレントは自由な個人メディアといってもよいでしょう。

日本のタレントは売れない頃から特定の芸能事務所に所属し、その事務所が手塩に掛けるという感じでよくも悪くも事務所と協調するのですが、アメリカのタレントは個人主義なのです。

日本の芸能界はYouTubeから変わる

日本の芸能界の閉鎖的な体質には困ったものです。

しかし、インターネットのYouTube界隈ではそれに抗うかのような動きが起きています。

というのもYouTubeの売れっ子の多くはUUUMという会社に所属していますが、こちらは旧来の芸能事務所のように閉鎖的ではない体質なのです。

やり手のYouTuberにしてもYouTubeというメディアや事務所から何か強制されるように動くのではなく、自主的に動いています(=個人主義的)。

さらにYouTubeの動画はテレビよりも制作費は安いものの、よくも悪くも奇抜な企画をやりやすいものです。

人気のYouTuberの中には素人感が強い人がいるよね。あれはオーディションやレッスンを通じて生き抜いたテレビ出演中心の芸能人とはまた違った魅力がある。

最近のテレビ番組はYouTubeに近づいたという指摘もある。典型的なのはMCとゲストが喋るだけの番組。こういう番組はよほどの大物でなければ制作費は安め。一方、時代劇や高品質ドラマは少なくなっている。

AmazonやWOWOWは高品質ドラマの配信に熱心なのに。

こういったネット文化、とくに「既存の組織に頼らず自分の力でYouTuberとして成功した」という思いが日本の芸能界の閉鎖的な体質を変えていくと筆者は考えています。

芸能界は今起きている問題に本気で対処しないと、視聴者およびスポンサーはますますネットメディアに流れるでしょう。

若者のテレビ離れと呼ばれる現象は芸能界にとってよい刺激になるはずです。

芸能界に大きな影響を及ぼしてきたジャニーズ事務所の人気アイドルグループSは解散したし、Aは活動休止しちゃうから、それも芸能界を変えるだろう。
財界でも新卒外国人や転職者が会社の体質を変えているケースがあるね。あなたも転職すれば、よい意味での変革に貢献できるはず。
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