転職の進め方を丁寧に【20代後半・アラサー編】

就職は体育会系が有利だが【←心地よいのか、将来性があるのか】

大学体育会のスタジアム 転職

さて、新卒の学生は企業の面接で「学生生活では学業以外にどんなことをしていましたか」と尋ねられるものです。

転職者としても、まだ若い場合は学生時代の様子について尋ねられます。若くなくても転職面接では私生活がどんな感じか聞かれることもあります。

ここでよくあげられる回答は学生ならサークル・体育会やアルバイト、社会人なら趣味やスポーツに関することでしょう。

これに関して体育会出身者は有利だという噂もどこかで耳にしているはず。とくに野球部やラグビー部のような団体競技は有利といわれています。

それは体育会系の人は以下の理由から企業にとって使いやすいと思われているからです。

  • 上下関係に慣れているから上司のいうことや規則・規律を礼儀正しく守りそう
  • 団体で行動してきたから協調性があるだろう
  • 厳しい練習に耐えてきたから体力とストレス耐性と最後までやり抜く力がありそう
  • スポーツでも企業でもポジションが変わったとしても高い目標に向かって力強く行動しそう
  • レギュラーになれないときでもスポーツで培った補佐役や調整役としての能力は企業でも活きそう
  • 後輩の指導も行っているから会社で管理職になったときもリーダーシップを発揮しそう
  • 陸上競技で目標を自主的に設定してタイムを縮めた成功体験があることは、ビジネスの成功にもつながる

筆者は小中高は体育会系のクラブ・部活に入っており、現在でもテニスを続けていますから、体育会系の人間のそういう性質は身をもって知っています。

私が所属していた大学は私の得意競技であるテニスに力を入れていましたが、そこには私のレベルをはるかに超えるテニスエリートが揃っていたので、大学では体育会には入りませんでした。

しかし、体育会出身の学生は面接では有利だとしても、それが入社後も心地よいかは別問題です。

今回は体育会出身者が有利な理由と入社後について解説してまいります。

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就職は体育会が有利な理由:総合職と相性がよい

まず知っていただきたいのは、日本の就活は、とくに総合職の場合、人当たりがよくて将来性が見込める人が有利だということです。

将来性が見込めるとは、若くて、それなりの学力と意欲があることだと考えてください。

総合職とは、事務系の場合、入社後は営業、マーケティング、人事、広報、総務、経理、法務などに就くことが想定される職を意味します。

要するに、総合職採用では内定時や入社時は担当する業務を具体的に定めず、入社後の研修や最初の所属部署(営業や現業が多い)で適性を見てそれぞれの部署に配置するのです。

一旦、配置された後もジョブローテーションといって定期的に異動させる会社も数多くあるよ。
この総合職については下の記事が参考になります。

総合職採用は何らかの専門分野に特化した人材よりも、従順で意欲が大きい人物が好まれます。

多くの会社は従業員を入社後の教育とOJTで伸ばし、そしてあちこちに異動させるなど、上役がいうことを素直に実行してくれる人をもとめているからです。

OJTとはオン・ザ・ジョブトレーニングの略で、学校ではなく実際の職場の職務を通じて先輩・上司から教わる教育法のこと。

とくに難関大学に一般入試で入学しながらも体育会に入っていた人は「文武両道で頼もしい。体力が必要な部署でも、知力が必要な部署でも使える」と面接で高く評価されがちです。

つまり、総合職はさまざまな部署を経験することが想定されるため、文武両道で人当たりのよい人材が好まれやすいのです。

新卒の総合職採用は筆記試験やエントリーシートのような足切りをクリアーしたら、あとは人物評価が大半を占めるため、体育会出身者が有利になりやすいのです。

もし、法務という専門分野に特化した人物を採用したいのなら専門能力ばかりを見ればいいんだけどね。

体育会が優遇されすぎている会社は厳しい環境か

アメリカの学生野球

しかし、ここでよく考えてみてください。新卒採用や転職は体育会出身者が有利とはいっても、体育会が優遇されている会社は入社後も本人にとって幸せなのでしょうか。

そこまで体育会が優遇されている会社は社風も体育会であるはずです。具体的には就業時間、就業規則、社員にもとめる成果、先輩との関係がかなり厳しいと思います。

体育会出身の社員は耐えられるとしても非体育会の社員は耐えられるのでしょうか。

体育会が優遇されている会社は世間では人気企業と評価されているかもしれませんが、世間の声だけでなく、今一度あなたにとって合う企業なのかを確認すべきです。

体育会気質は将来も通用するか

あるいは体育会気質の会社はこの先も生き残っていけるのかという懸念もあります。

というのも、これから将来にかけてはロボットや人工知能によって企業の省力化がますます進むといわれています。

そんな中で体育会気質の人間による営業手法(根性や人間関係にもとづいてゴリ押す売り方)は通用するのでしょうか。

そして体育会気質の会社で苦しくも耐えながら培った体育会気質のスキル・経験は、効率化を推し進めている他社でも通用するのでしょうか。

正直言って通用する面もありますが、通用しない面もあると思います。

その意味では体育会気質の会社をうらやましいと思ったり誇ったりするよりも危機感をもつ方が大切かもしれません。

社会人で自社の体育会気質にうんざりしたら、転職エージェントに相談してみて。
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