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WIN-WINと三方よしの意味を解説しながらビジネスの本質を探る

フィリピンのマニラ ビジネス
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WIN-WINの意味

WIN-WINとは、自分も相手も利益がある状態のこと。

経営学やビジネスモデルを考えるときによく持ち出される概念です。

今回はその意味を考えながらビジネスの本質に迫ります。

ちなみに「三方よし」とは、売り手と買い手はもちろん、世間(社会)にとっても利益のある状態をいうよ。WIN-WINとかなり近い。

どこからがWIN-WINに値するのか

WIN-WINに関してまず気になるのは、どこからがWIN-WINに値するかということです。

たとえば、私が自動車(新車)を買ったとします。

自家用車を買うと私の日々の移動が便利になりますし、自動車メーカーは自動車が売れてうれしいことでしょう。これは一種のWIN-WINです。

しかし、これがWIN-WINだと、お店で買える系統の品物は買った本人が満足すれば、ほとんどWIN-WINになってしまいます。

WIN-WINにはもっと大きなインパクトが欲しいところです。

社会的に見ると自家用車は環境負荷が大きいため、とくに交通機関が発達している都会ではあまり望ましくないともいえるけどね。

ビジネスの本質:片方だけのWINは長続きしない

ここからビジネスの本質に迫りましょう。それは次のような仮定から導けます。

さきほど私が買った自動車が粗悪品だとすると、自動車を売った自動車会社(メーカーと販社)だけがWINです。

しかし、こういう場合、そのうち粗悪性が明るみになるとともにリコールが出て自動車会社のWINはなくなるでしょう。

そういうリコールを出す自動車会社はイメージも悪くなるため、当初、粗悪品によるWINで稼いだ利益はゼロになるどころかマイナスになることもありえます。

あるいは自動車会社が自動車を出血大サービスの赤字価格で生産・販売していたとすると、消費者だけがWINになります。

しかし、企業は赤字が続きそうな分野からはいずれ撤退するのが普通です(後から値上げして利益をとるという戦略もあり)。

要するに片方だけがWINだとビジネスは長続きしにくいのです。

そう考えると、ビジネスはたがいのWINを考えなければならないことがわかるはずです。

ちなみに詐欺師は短期しか考えないのが普通。たとえば、詐欺師は「投資で絶対に儲かる」とウソをつきまくって多くの人からお金を集めて「そろそろ潮時」と感じたら海外に逃げるのだ。こんなのはビジネスとはいえない。
詐欺は詐欺師の側しか儲からないからビジネスとは言い難いね。情報商材なんかその典型。
「絶対に儲かる」「必ず儲かる」「100%利益の可能性しかない」という断定的な表現を使って投資の勧誘を行うことは法律で禁止されています。デタラメな情報商材も同じ。

社員や下請けに無理を強いる

なお企業が利益を出す場合、社員を違法に働かせたり、他社のパクリ商品を出したり、下請け企業に安い価格での取引を迫ることでも実現できます。

企業の利益は対消費者の利益の実現ではなく従業員や下請けとの関係をキツくすることでも可能なわけです。

しかし、そんな企業が長続きするかは疑問です。一時的にうまくいくことはあるでしょうが、いずれ従業員は離れて行ったり、悪い評判が世間に拡散されるからです。

企業は消費者との間でWIN-WINを実現できているように見えても、従業員や下請けとの関係では実現できていない場合があり、それもまた将来に不安を残すといえます。

従業員にやたら厳しい企業はKKDが疑われるよ。これは下の記事を参考にしてみてね。

WIN-WINを見いだせない場合は辞退や撤退もあり

なお今、あなたが起業を検討しているとして、もしWIN-WINと勝算が見いだせないのなら、起業自体をあきらめるというのも有効な選択肢です。

あるいは今、何らかのビジネスを営んでいて、新たに仕事の案件が入った場合に利益が見い出せないのなら引き受けないというのもありでしょう。

ビジネスとは単に引き受けるだけが能ではなく、引き受ける前の品定めや割に合わない仕事を断ることもかなり重要なのです。

オンライン英会話こそ現代を代表するWIN-WINのビジネス

最後に一つだけ、現代日本を代表する具体的なWIN-WINのビジネスモデルとしてオンライン英会話をあげておきます。

オンライン英会話とはインターネットを使った英会話サービスです。

オンライン英会話は多くの場合、英語はできるけどよい母国で英語力を生かせる仕事がないフィリピン人と、英語をネイティブと話したい日本人を1対1で結びつけます。

フィリピンは日本よりも物価と賃金が安いですから、日本人にとっては格安と思える料金でフィリピン人は英会話講師を引き受けてくれるのです。

つまり、フィリピン人にとっては雇用という利益が、そして日本人にとっては低価格でマンツーマンの英会話受講という利益があるのです。

これはまさにWIN-WINのビジネスモデルだといえます。

完全なるWIN-WINは存在しない?

ただし、オンライン英会話が流行ると当然、日本の既存の英会話スクールは窮地に立たされます。

それによって職を失う日本人の英会話講師もいることでしょう。

そういえば一時期はCMで英会話教室がかなり流れていたけど、最近はあまり見ないね。

その意味では日本人にとって不利益がなくもありません。まあ利益の方が大きいでしょうが。

また今は物価と賃金が安いフィリピンとて、将来的には上がる可能性は高いです。

グローバリゼーションが進むと、先進国と途上国の賃金・物価水準はたがいに近づく。

そうなると、日本人とフィリピン人の間のWIN-WINは潰えて、両者はまた別のWIN-WINを探すことになるでしょう。

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