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天然ダイヤモンドの価値は人工的に吊り上げられた危なっかしい体系

ダイヤモンド ビジネス
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ダイヤモンドの価値は地球でこそ高い?

「地球」の人々に珍重される代表的な物質として金(ゴールド、Au)とダイヤモンドがあります。

しかし、「地球」と強調したように、とくにダイヤモンドは地球でこそ価値が高いものであって、他の星では低い可能性があります。

今回はそこのところを解説します。

価格は多くの人間によって決まる

まずダイヤモンドや金に限らず、価格は需要と供給で決まります。

つまり、買いたい量が多い割に供給が少ないと価格は高くなります。

ダイヤモンドは生活必需品ではありませんが、高値でも買いたいと思う人が多いので値段が高いわけです。

ちなみに私個人は宝石や装飾品の類を身につけることはほとんど興味がありませんが、転売して利益が出るなら欲しいという感じです。

このように人々が自由に行動する市場では「市場価格」といって価格は需要と供給で決まります。

市場価格に「よい悪い」は関係ないよ。人間が欲望に沿って行動すると(=高く売りたがる、安く買いたがる)、価格は需要と供給で決まるというだけの話。
市場価格と対照的なのが公定価格。これは政府が一方的に価格を決める体系。

ダイヤモンドの偏った硬さ

ところで、みなさんは『キン肉マン』に出てくる悪魔将軍という名物キャラをご存知でしょうか。

この悪魔将軍は身体がダイヤモンドでできており、硬度10という硬さでキン肉マンたちに襲い掛かります。

キン肉マンはフィクションですが、ダイヤモンドの硬度10というのはこの現実世界でも同じで、最高ランクの硬さを意味します。

しかし、硬度は傷のつきにくさを表すのであってダイヤモンドは叩かれる力には弱いです。

トリビアの泉というテレビ番組では3カラットの天然ダイヤモンドをトンカチで粉々にしていたよ。

ダイヤモンドは耐摩耗性に強いため、人工ダイヤは切削工具に使われやすいです。

実際、ダイヤモンドカッターの名前を耳にしたことがある方は多いかと思います。

ちなみに金は展延性と導電性が高いうえに化学的にとても安定しているので電子部品の内部に使われやすいです。

化学的に安定しているとは、酸化しにくかったり、純度が高いほど錆びにくいということ。

金は人工的につくり出せなくもありませんが、コストを考えるとまるで割に合わないそうです。

ダイヤモンドの性質と価格は硬いようで脆い?

天然のダイヤモンドは人間の装飾(アクセサリー)としてもてはやされていますが、その価格はちょっと胡散臭くもあります。

というのも、地球から算出するダイヤモンド(原石)の半分以上はデビアスという会社に支配されているからです。

デビアスはダイヤモンドの採掘と加工と流通に携わる、帝国主義時代の19世紀に起源をもつイギリス系の巨大会社です。

この時代は『小公女セーラ』というアニメにも描かれているように、植民地の資源を争っていた時代です。

ダイヤモンドは永遠の輝き」などと結婚や女性には定番のようにいわれていますが、これもダイヤモンド関連の会社が価格を落としたくないがための刷り込みと考えられます。

ダイヤモンドの見た目は人工の方が不純物がない分だけ美しく見えますが、宝石市場では天然の方に価値があるということになっています。

でも、よく考えると不純物があると価値が下がるというのはおかしい気がしませんか。

つまり、天然ダイヤモンドの高額体系は独占会社が吊り上げ続けているという点で人工的といえるのです。

大変皮肉なことに人工ダイヤの方が価格は自然です(=特定の会社が吊り上げた不自然な体系ではなく、みんなの需要と供給に左右される)

その美しい輝きについても、カットによってある程度演出できます。

これもダイヤモンドの人工性を感じる面です。

地中奥深くには大量のダイヤがある

ダイヤモンドの希少性についてもちょっと怪しいものがあります。

というのもダイヤモンドは地中深くにはとてつもない量がまだ埋まっていると発表されているからです。

しかし、その採掘は物理的に不可能であるうえに、経済的にも割に合わないというのが「ダイヤモンドの希少性」の表向きの根拠になっています。

人間が掘れる穴の深さの限界は12㎞ほど。それ以上深く掘るのは数百度以上の高温と高圧の世界に阻まれます。

ダイヤモンドが信じられないほど大量に存在するのはその何倍も掘り進んだ100㎞以上の深さの世界です。

ダイヤモンドはそういった強い圧力と熱によって炭素が結晶化してできあがるといわれているよ。

地球に存在するダイヤモンドの多くは人間の手が届かない場所にあるにもかかわらず、一部は地表近くにまで現れることこそダイヤモンドの価値の源泉といえます。

金とか白金はそもそも地球に存在する量が少ないから貴重。

また、ダイヤモンドの鉱山や加工工場でダイヤモンドは武装勢力や従業員からも盗まれやすいため、消費者の手元に届くまでには警備費もかかります。

さらに宣伝費、採掘費、加工費、卸売・流通過程での中間業者の取り分なども含めると「ダイヤモンドの原価はいくらなんだ」と叫びたくなりませんか。

天然のダイヤモンドは採掘から流通までが人工的すぎるのです。

牙城が崩れつつある現代

さて、イギリス系の会社であるデビアス社が強いのはアフリカやインドなどイギリスの旧植民地圏です。

しかし、現代では天然ダイヤはロシア、オーストラリア、南米、中国などからも採れます。

それらの国とてデビアス社と同じように価格はなるべく落としたくないでしょう。

しかし、人工ダイヤモンドはアクセサリー面でも供給が伸びていますし、最先端の人工ダイヤは専門家でも天然と人工の判別が難しいと聞きます。

さらに一昔前は1カラットの人工ダイヤモンドを生産するのに4000ドルもかかっていましたが、現在では数百ドルにまで下がっています。

そうなると、おそらく天然ダイヤモンドの価格は下がる方へいきます。

ダイヤモンドの人工的に吊り上げられた価格体系は一体いつまでもつのでしょうか。

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