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社会科学の勉強法

社会科学の勉強に決まり切った作法はありませんが、効率的なやり方や、押さえておくべきポイントというのは存在します。以下に受験タイプと、そうではない純粋に社会科学に取り組みたいという方向けに参考になる勉強法を示します。

受験

受験対策としての社会科学


公務員試験やセンター試験レベルであれば、高校生用の一問一答集やセンター試験用の問題集を解いていれば、合格に必要な力はつくはずです。私大受験対策としての政経でも同じで、教科書を読むよりも問題を解きまくった方が力はつくかと思います。

英語や数学の得点を伸ばすことは時間がかかるものですが、社会科学系の得点を伸ばすことについては多くの時間を要さないはずです。

しかし、全くの初学者の場合、まずは法や経済の根本的なところを高校の教科書レベルでおさえてから問題集にとりかかった方が、効率よく内容を吸収できるかと思います。それは例えば憲法の勉強をする場合、いきなり主要条文や判例を暗記するよりも、近代法の性質や近代史を大まかに知ってから問題集に挑む方が効率的だということです。


※また、下記の純粋な社会科学と共通する点として想像力を働かせることも重要です。例えば経済学の初歩では需要曲線と供給曲線について学びますが、この曲線を機械的に丸暗記するよりも、人間は眼の前の物価や需給が変動したときに、どのように行動するかをイメージすべきです。これがイメージできれば、需要曲線と供給曲線の基本形を一旦忘れても、理屈っぽく考えれば再び基本形を導けるはずですし応用力もつきます。

政治分野についても、二大政党制や小選挙区制の特徴を忘れても、それらが正常にイメージできれば基本的特徴を導き出せるはずです。政経の初歩は難しくないだけに、基本的なところを理解しイメージできるか否かが応用段階においてものをいうといえます。


次に公務員試験や大学受験とは関係なく、純粋に社会科学を学びたいという人の場合です。

好奇心を抱こう


まずは社会の様々な動向に興味をもつべきです。それは日々のニュースでもいいし、電車から見える風景でも、身近な人間関係でもいいと思います。政治経済という堅い分野は苦手でも男女の関係になら興味が湧くという人は、社会学に触れてみるのもよいと思います。ただ、一つ忘れて欲しくないことは、「根本的にはどういうことなのだろう?」と考える姿勢です。

根本的な要素に迫ろう


例えば、選挙の結果を感情的に称賛したりケチをつけたりすることは誰にでもすぐにできます。しかし、これは社会科学というより自らの感情を示しただけのものでしょう。感情的な称賛やケチというのは分析に欠け、あまりにも刹那的です。それよりも「今回の選挙は90年代の○○国での選挙と構造が似ており、これは将来の我が国の対外戦略にとって岐路となる」と分析できるレベルを目指すべきです。これには、それなりの知識と分析力が必要になります。

このような根本的な要素(意味、原因、影響、構造、規則性、共通性、将来の動向、効果的な政策)を突きとめようとする営みこそが社会科学です。感情のままに選挙にケチをつけるのではなく、感情から一歩引いた地点で根本的な要素に迫るのです。

歪んだ世界と実世界そんな根本的な要素に迫られる素養をつけるには、歴史の学習と古典の読破が効果的です。

歴史と古典の効用

そもそも社会科学に携わる人は、義務として明示されているわけではありませんが、過去の事象を分析し、それを現状の改善、あるいは将来の予測に役立たせようします。歴史とは、現在を生きる者にとって動かしえない過去の事実ですから(解釈次第で歴史が動くことはあります)、それを現在や将来に役立てようとするわけです。

古典は人類の英知の中でも歴史の風雪に耐え抜いたものであり、社会の根本的な要素に迫った著作ばかりなので広く役立ちます。

ただし、社会科学の古典は初学者には難しく面白くないものに映り易いので、まずはご自身にとって読みやすい本から挑まれることを推奨します。




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