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ブルートレインは近代に生まれ現代で消え去る?

近代の産物は現代で合理化され続ける


鉄道が生まれたのは近代のことですが、それ以降は合理化の一途を辿っています。とくに明治時代に生まれた寝台車は戦後には寝台特急して再編成されましたが、近年では寝台特急の廃止が相次いでいます。2014年3月にも上野〜青森間を行き来していた寝台特急「あけぼの」が廃止されました。

さらに2015年3月には上野〜札幌間を行き来する「北斗星(定期運行)」と、大阪〜札幌間を行き来する「トワイライトエクスプレス」も廃止されてしまいました。

北斗星

寝台特急の長所と短所


寝台特急は遅いうえに料金は高く、保線の邪魔になると指摘されます。もっとも、寝台特急は遅いといっても、夜に出発し朝に到着すれば、時間の使い方としては合理的といえるかもしれません。しかし、その役目は、現代の日本では主に安い運賃を売りにする高速バスが担っています。宿泊についても手頃な施設が大きく増えました。

また、東京駅発6時台の新幹線を利用すれば、9時台に岡山や新青森に到着できます。寝台列車が朝に到着できるメリットは、ある程度失われているのです。
(寝台特急が最終の新幹線よりも後に出発し、始発の新幹線よりも早く着けられれば寝台特急にも価値がありますが、そのメリットを発揮できる区間は限られています。)

こうなると、寝台特急の価値は他の乗客とともに旅をゆっくり楽しめることに集約されます。夜行列車を実用的な移動手段と位置づけるというより、豊かな旅が体感できる空間として位置づけるのです。

「近代」を感じられる空間?


寝台特急に乗車すると、寝る前の外の光景には風情が感じられますし、車掌が新幹線の乗車時よりも丁寧に検札を行ってくれることにも味わいがあります。また乗車前の時点で、日頃は鉄道に興味がないと見られる人たちも撮影を積極的に行っています(※乗務員にフラッシュをあびせることは運行に支障をきたすので慎まなくてはなりません)。人によっては煌びやかな新型車両よりもレトロ調の車両の方が落ち着くでしょう。早朝に起きると遠い土地を走行しており、日の出とともにこれから見知らぬ土地で旅や仕事が始まると思うと妙な興奮をおぼえるものです。

全体として寝台特急には、新幹線や飛行機、深夜バスでは代えがたい魅力があるといえます。それは効率化に追われる現代人にとって僅かに「近代」が感じられる空間なのかもしれません。




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