社会の杜

トップページ > 雑感:目次 > 雑感:FF4・5・6とクロノトリガーの古典性は現代でも通用する

FF4・5・6とクロノトリガーの古典性は現代でも通用する

神殿FF5のわくわく感


ロールプレイングゲームにおいてゲームの魅力を決定づけるのは「わくわく感」だと私は思っています。

その典型は、FF5の第一世界においてピラミッドと孤島の神殿が物語前半の段階からプレイヤーに見え、興味を大きく惹きたてられるにもかかわらず、入れるようになるのは終盤になることです。明らかに大きな秘密がありそうだと推察できる建造物が序盤で発見できるにもかかわらず、入ることができないというのは好奇心をかき立てられます。

そして封印されたダンジョンをクリアすると、シリーズお馴染みの強力な魔法や武器までもが華々しく手に入れられるという点もよくできています。

FF4の古典的悪役


FF4でバブイルの塔(バベルの塔がモデルか)に乗り込むときや、FFシリーズにしては珍しく別天体に乗り込むとき、さらに月の民フースーヤから物語の真相を聞かされたときも同じです。恐い部分もありますが、このまま探検したいという「わくわく感」に駆られます。

地球と月敵キャラも印象的で、当初、黒幕と思われた敵は実は○○で、その周囲を四天王という土・水・風・炎を属性としている奇妙な連中が取り囲んでいます。ラスボスは、それまでの敵キャラが濃いせいで少し影が薄いのですが、それでも中々の存在を発揮してくれています。四天王という括りも古典的ですが妙に魅力的です。

シナリオについては異民族(魔法を使う種族)の討伐や召喚獣との契約、聖騎士への転生など、中世ヨーロッパを彷彿させるシーンがあり、ヨーロッパの歴史や神話に興味がある私としては魅力的に映ります。

FF6のキャラクター


FF6の前半においてティナの出生の秘密を聞いたことで物語の大枠が見え、さらに魔大陸において、それまで小者と見られていたピエロが下剋上を起こして世界を破滅の淵に追い込むという展開も印象的です。

オペラ座ティナは自我に、ロックは過去に、セリスは帝国将軍という過去とロックに、カイエンは守り切れなかった妻子に、それぞれ強い想いを抱いていることも印象的でした。個人的にはそういった人間臭いストーリーが好きです。とくにストラゴスが崩壊後の世界でカルトに入信していたところなんかは、実世界でも起こりそうで妙にリアルです。

近代史を得意とする私としては、近代的な軍備を有して東方に乗り込む帝国軍の行動はまさに帝国主義的に映ります。もっとも、現実世界で近世のヨーロッパ人は現実的な軍拡を行いましたが、FF6の帝国軍は近代的な軍備を有しているにもかかわらず魔法と召喚獣を利用して国力を増強しようとしました。この点なんかはまさにファンタジーです。
(本作最高の曲といえる「妖星乱舞」は「カルミナ・ブラーナ」と雰囲気が似ており、非常に壮大な音楽です。)

クロノトリガーでの古代を軸にした展開

クロノトリガーでは、初めて未来世界と古代世界を訪れたときが印象的です。物語前半で登場する悪性腫瘍ともいえる怪物は、原始時代に宇宙から地球へと飛来し、地殻へと埋まります。それは超古代文明期で魔術師の悪しき念によって大きく増幅し、中世の魔王と深い因縁を交錯させ、そして平和な現代を生きてから一気に爆発し暗黒の未来を招きます。そこで展開されるのは、それぞれの時代を生きる人々の想いと、長年の時を経て複雑化した悪性腫瘍を滅ぼすことへの想いです。

モン・サン=ミシェル中世はヨーロッパ風の世界観で、未来はアメリカ風の世界観であるにもかかわらず、古代が極めて異質な空間だというのがまた印象的です。通常、文明は時を経るごとに発展するわけですが、クロノトリガーでは古代の時点で文明が栄えており、そこでの破滅的イベントによって世界は退化してしまうのです。

また、命の賢者ボッシュと時の賢者ハッシュが比較的平穏に暮らしているにもかかわらず、理の賢者ガッシュが荒廃した未来で、それまでの歴史を変えようと悔恨の想いで発明に励んだ姿も印象的です。古代文明の暴走を引き起こした魔神器や海底神殿は彼なしには完成しなかったでしょうから、彼は未来で精神を激しく削りながらも「時をかける翼」の発明に取り組んだのでしょう。

ベタなゲームはヒットする

FF4・5・6とクロノトリガーは、全体的にシナリオも演出も古典的でありベタなのですが、近年でも『半沢直樹』というベタな(時代劇的)演出を特徴とするドラマがヒットした以上、現代でもこの手のゲームはヒットする可能性があるように思います。




はてなブックマークに追加 

サイトマップ   ウェブサイト運営目的

スポンサード リンク