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新聞は役立つのか

若者の新聞離れが話題になって久しいです。私は報道機関に特別な想いも私怨もコネもないのですが、新聞の効用について少し述べたいと思います。

新聞に頼る必然性はあるのか


そもそも人が新聞を読む目的は何でしょうか。そう問われれば、情報を収集するため、世の中の出来事を幅広く知りたい、日々の勉強や仕事に役立てたい、といった回答が出てくるでしょう。

しかし、それらの目的のために新聞に頼る必然性があるのかといえば、現代では新聞以外の媒体も充実しているため、必然性はないといえるでしょう。経済系のニュースについては日経ビジネスやダイヤモンドなどは無料版でも内容はかなり充実していますし、他サイトでは株価や為替、番組表、天気、野球の一球速報などもリアルタイムで把握できます。

むしろ、全国紙よりも地方紙の方が地元に密着したオリジナル記事(他媒体と競合しにくい記事)が載っているので、その地域に関わっている人は購読するに値するのかもしれません。

あなたは新聞を読み砕けるか


新聞を読むと、自分が興味のない分野も大まかに知れるので新聞は有用だと答える人がいます。確かに新聞を読むことで視野が広がるということはあります。

新聞ところが新聞には、どこの新聞社が書いても変わらない記事と、新聞社によってかなり変わってくる記事とがあります。前者は、いわゆる警察ネタやプレスリリースを基にしたものです。後者は社説や一面コラム、特集記事などに顕著で、書き手の意見や新聞社としての見解が含まれる、やや主観的な内容です。

後者の系列に属する記事の中には、偏った内容を含むものも少なくありません。読み手がその偏りを見抜けたり、他紙と比較したり、批判意識をもったりすれば、役に立つことはあるでしょう。しかし、読み手が「疑う態度」を怠ったまま、偏った記事を無批判に取り入れては問題があるといわざるをえません。

「新聞は子どもの教育にとってよい」と主張されることがありますが、それは主観的な記事を批判的に読めたときに成立することだと私は思っています。社会の基礎を学んだうえで自分なりの思想を確立すべきであって、幼い頃から特定企業の思想にしか触れないことは危ういといえます。

無料の情報よりも有料の情報?


ただ、人間は同じ情報を見るにしても、無料で目を通す記事と有料で目を通す記事では、後者には費用がかかっている分、より真剣に見入ってしまうといわれます。図書館で借りてきた本と、自分のお金で買った本なら、後者に入れ込むというわけです。無料版に頼りすぎると、イメージや行動が貧困化してしまう恐れがあるのです。

結論としては、新聞は役立つとか役立たないとか強く決めつけるのではなく、ご自身の状態によってニュース媒体を上手く使い分ければよいということになります。




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