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ワンピースの成功に見るイノベーションの性質

ワンピースのすごさ


皆さまはワンピースというマンガをご存知でしょうか。 このマンガは、作者である尾田栄一郎氏が連載開始前において適度な計画を立てながらも、結果として当初の想定を超える20年ほどの長期連載と大人気を得たことが強調されます。

船

連載開始時の計画はさほどあてにならない


そもそも尾田氏は、ワンピースの連載は開始から数年で終わる予定だったと述べています。また、当初の連載計画やデザインについても、そのまま受け継がれているものもあれば、これだけの長期連載ですから変わっているものもあります。 つまり、尾田氏とすれば、連載前の段階で適度な計画をもちながらも、プロトタイプの時代も含めて優れた試行錯誤を重ねたことで、結果として当初の想定を超える実績が得られたということです。これは人間の理性(=この場合は当初の計画の精度)が限定的であることの証です。
(※ジャンプの歴代人気マンガの中には作者の意思に反して引き延ばされたかのような作品もありますが、ワンピースの場合は伏線が非常に多いです。それを回収するのに時間がかかることを考えると、尾田氏は自らの意思で連載途中から長期連載を見込んでいるでしょう。)

ハイリスクハイリターンの世界


しかし、この種の営みは賭けでもあります。適度な計画と試行錯誤がありながらも人気が得られなかったマンガは多々ありますし、人生において自由に試行錯誤できる期間(柔軟な発想は若い時期に生まれやすい)は、失敗したときの人生も考えると、かなり限られているからです。

また日本のマンガ界は、本の販売価格を除いて政府から保護されにくいため、型にはまらない優れた才能が出てくる一方で、収入格差が大きいです。これは企業に勤務してイノベーションに努める労働者は、イノベーションを生み出しても生み出せなくても収入はマンガ家ほど大きく変わらないことと対照的です。


以上のように個人(作者)が大きな成功を得るために大きなリスクもとっていく姿は、よい意味でも悪い意味でも資本主義的だといえます。




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