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インフラ産業の競合

新幹線

新幹線の料金は割高か


皆さんは新幹線の料金が高いと思ったことはないでしょうか?

私は、新幹線の料金は少し割高だと思っています。私は新幹線に乗る頻度が低いのですが、多い方にとっては死活問題になることもあるでしょう。安全性に若干の不安があるといっても、新幹線よりも深夜の高速バスを使われる方々の気持ちもわかります。

安全にはコストがかかる


しかし、料金が高いことは利用者にとって有益でもあります。インフラ産業に過度の競合性を付与すると、安全性に支障が生じるからです。また、大手インフラ企業には建設時の有利子債務や公社から引き継がれた莫大な債務がありますから、それを返済するためには安定した収益が必要でしょう。

インフラ産業のサービス価格


新幹線の料金は高いといっても、現状では安定した乗車率を維持しています。ここで新幹線が幾分かの値下げを実行すると、それよりも格段に安い料金を実現できるバス事業者は大して困らないとしても、新幹線と同じく速達性を売りにしている航空会社は窮地に追い込まれるでしょう。
(※アメリカでは、高速鉄道が短距離・中距離路線を担えば、航空会社は収益力の低い短距離路線を合理化できるとともに長距離路線に集中できるため、航空業界は高速鉄道の導入を歓迎するという話もあります。)

飛行機

要するに、インフラ産業のサービス価格を市場原理(需要と供給)だけで決定することは危ういのです。

しかし、全くといっていいほどインフラ産業が競合しないと、それはそれでサービスが腐敗するかもしれません。インフラ産業を競争させすぎることは危ういのですが、全く競争させないこともまた危ういのです。

一定限度で市場原理を取り入れる

他方、欧州では国有の同じ線路上で国営の高速列車と私企業の高速列車が競合しています。乗客は双方のサービスや料金を比較したうえで好きな方の事業者を利用するのです。そこには、インフラ産業といえども一定限度において競合させるべきだという考え方があります。

インフラ産業の競合は身近な問題です。日々の何気ない移動においても、通信機器ばかり触るのではなく、インフラ産業の質や問題を考えることが必要ではないでしょうか。




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