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生涯教育と勉強環境

数年で時代遅れになる知識もある


日本で「教育」といえば通常、小中高と大学での教育、すなわち20代前半付近までの教育を想い浮かべる人が多いでしょう。

しかし今の時代、技術系(とくにIT系)の知識はわずか数年で時代遅れになると学生時代に聞いたことがあります。

文系でも理系でも、いつの世も変わらない必須の知識もあれば、流行り廃りが激しい分野もあるわけです。

そうなると当然、現代人には高校や大学を卒業してからも自発的に勉強することが求められます。学生時代に勉強することは、そこで習得した知識を社会でそのまま役立てるというより、勉強癖をつけることの方が重要な気もしてくるわけです。
朝食

学生はスタバで勉強することが好き?


こんなことは、いわゆる「生涯教育」として認知されているわけですが、その環境は意外と整っていないように思います。

例えば私の近所には大学がいくつかあり、その最寄り駅近くのカフェでは、そこに所属していると見られる大学生が席を多く陣取っています。

その大学は、世間一般では勉強ができる学生が入学してくるところではないと認識されているようですが、カフェでの学生は適度に会話しつつも熱心に勉強しています。

カフェは勉強に最適な場所?


カフェが勉強場所として適する理由には
・図書館では会話しながら勉強していると煙たがられるが、カフェはうるさ過ぎず静かすぎず適度に会話ができる状態になっている
・飲み物が美味しい(大抵の図書館は飲食禁止)
・インターネットや電源が使える
・カフェには学生以外の人も同じ空間にいるから適度な緊張感を保てる(自宅は勉強の障壁となる誘惑が多い)
・勉強している自分をアピールしたい
といったことが挙げられるでしょう。

学生が勉強に励むことを疎む人もいる


しかし、そんな状況を見て、店側は回転率や売り上げが下がると嘆いているでしょうし、一般客は「学生は席を不当に陣取るな」と思っているでしょう。そこでカフェで勉強したいと思っている学生の中には、「空気を読んで」勉強すること自体を控えてしまう学生もいると思われます。

学生が勉強に励むことは基本的には良いことです。しかし、私企業のカフェを学生が勉強のために占拠することは、良いこととは言い切れません。つまり現状では、学生のやる気を削いでいる部分があるのです。これは問題があります。

カフェ
柔軟な勉強とそこから生まれる産物

そこで昨今の都市部では「勉強カフェ」なる事業が私企業によって運営されているようです。この点について大学や公共団体が積極的にそれを支援したり、創出したりしてもよいのではないでしょうか。とくに私立大学の学生は高い学費を払っているのですから、勉強環境(研究環境)の整備に関して要望を出すべきです。

アメリカの大学やイノベーションに溢れる職場では授業や会議、研修といったフォーマルな場で話し合うこと以外にも、カフェやディナーの場でざっくばらんに話し、そこから生まれる産物も大事にされています。

日本の勉強環境は堅い?

日本の大学でも、講演会の終了後に有志が外部の飲食店へ食事会に繰り出すということが多々ありますが、アメリカの場合には専門業者が講演会場に飲食物をセッティングして、半ばパーティーのような雰囲気をつくりつつ、コミュニケーションを楽しむところもあります。この方が外部の飲食店へ繰り出すことよりも敷居が低いですし、それは産学連携やイノベーションにとって重要な位置を占めることもあるでしょう。

日本の大学は教授・講師と学生の距離が遠いことが多く、どこか密なコミュニケーションがとれない「空気」がありますが、アメリカの大学は、そういった障壁を取り払っているのです。日本でも権威主義的な態度に固執するのではなく、教授と学生の間での「止揚」にも配慮する授業がゼミ以外にもあってよいでしょう。

中高一貫進学校の合格者は居間で勉強する率が高いと聞いたことがありますし、勉強の場所と態様は多様な方が脳にとって有益だと思います。学びの態様というのは、いくつになっても自室の机にのみ限定せず柔軟にしたいものです。




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